●「里見」を地図でPR  ■平成22年4月2日(金) 上毛新聞 掲載紹介される
出来上がった「里見の郷散策地図」
 滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」で知られる里見氏発祥の地を生かした地域づくりを進めようと、高崎市の地域住民や里見氏の子孫らでつくる「里見の郷(さと)推進委員会」(田中直司会長)が、1年をかけて「里見の郷散策地図」を作った。郷土の歴史やゆかりの地を知ってほしいと、地元の旧榛名町内にある小中学校と高校に資料として贈る。

 同委員会は、25人の会員が2007年から郷土史についての講演会や研究会、史跡めぐりツアーを企画し、新田氏の一族としても知られる里見氏発祥の地を県内外にアピールしている。全国各地にいる里見氏の子孫や歴史ファンの交流拠点づくりも目指し活動を続ける。

 散策地図はA3判の両面印刷で2千部作製した。表面では、榛名湖から安中市北部までの地域にある17カ所のゆかりの史跡や神社仏閣を写真付きで紹介。裏面には里見地区の年表を置き、表と裏を照らし合わせることで、地図上の史跡や神社仏閣が、どの時代にどんな役割を担ったのかが分かる。

 散策地図作製には、県の地域の文化支援事業補助金を利用した。古里の歴史を知る資料にしてほしい、と旧町内にある七つの小学校と、中学校(1校)、高校(同)にそれぞれ20部ずつ贈る。一般向けには戸田書店榛名店で一部50円で販売している。

里見の郷(さと)推進実行委員会