●「里見氏の郷」売り出せ 子孫と住民が実行委  2008.5.31 上毛新聞 大きく紹介される(全文)
会合で集まった「里見の郷」推進実行委員会のメンバー
 里見氏発祥の地を生かした地域づくりを進めようと、高崎市里見地区の住民や県内外の子孫が「里見の郷(さと)」推進実行委員会(田中直司代表)を結成した。「里見」を地域ブランドにした文化活動を展開し、ゆかりの地を巡る観光ツアーを仕掛けるなど里見氏を核に地域を売り出し、全国に散らばった里見氏や歴史ファンの交流拠点も目指す。

 里見氏は新田氏の祖である新田義重の子、義俊(一一七〇年没)が榛名山のふもとに領地を構え、里見姓を名乗ったことに始まる。その後、子孫は各地にわたった。滝沢馬琴作の物語「南総里見八犬伝」は、房総半島を拠点とした里見氏がモデルとなっている。

 同委員会は地元住民や子孫約二十人で構成。これまでにも、住民有志よる里見氏の歴史講演会や千葉県の「房総里見会」との交流などがあったが、今回正式に実行委員会を設立し、里見氏発祥の地を広めていく。

 具体的には、音楽会や展覧会、まつりなど会員が開く地域のイベントを「里見の郷」の文化活動としてアピール。義俊の菩提(ぼだい)寺の光明寺をはじめ、 砦(とりで)が築かれた天神山や里見城跡など、里見氏ゆかりの地を巡る観光ツアーも検討している。

 当面は、七月十三日に同市上里見町の榛名文化会館で、大東文化大の里見繁美教授による講演会「里見氏と山名氏と大井田氏を語る」を開く。

 同委員会の中嶋講二事務局長は「合併で市域が広がり、地元の名が薄れてしまわないよう、里見氏発祥の地として地域を盛り上げていきたい」と話している

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