2003/2/19戻る ●水彩画と俳句夫婦が作品展 28日まで榛名
勝司さんは、三十年のキャリアを持つ鮮魚商を辞めて、花屋をしながら、七十五歳から水彩画を習い始めた。同町の上野七彌さんが指導する水彩画教室に通い、県内各地に出掛けて風景をスケッチするなどして、腕を磨いている。 今回の夫婦展には、地元の榛名町周辺を描いた「夕刻(下里見)」「初雪(本郷)」など最近作十点を出品。苦心作の夕刻については「太陽が沈む時の、雲の色の変化を出すのが難しかった。点数をつければ六十点くらい」と話す。 一方、みつさんは俳句歴十五年になる。吉村ひさ志さん(高崎)と木暮勉さん(榛名)から俳句を習い、町の文化祭で発表してきたが、個展的なものは初めての経験。作品は今の季節に合った、みつさんの好きな十七点を選んだ。 「ちゃんちゃんこ何時しか好きになって居し」「早春の風をいたはる八十路かな」など、味わい深い作品ばかり。みつさんは「自分の気持ちを表しただけで、字は自信ないし、恥ずかしい」と語っている。 会場では、雪の降るようすを描いた風景画に人気が集まっていて「どうやって描くのか」と、尋ねる来場者もいる。 |