□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■  【私の 回 顧 録】    □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 私の葬式に 使いたいと仲間からのリクエストで回顧録 書き始めました         【私の 回顧録 13話】 ■ 鳶の世界 鳶の世界と言っても 仕事は 沢山有り 町鳶 と 野丁場鳶に分かれます 彼女の実家は 町鳶で  お兄さんは企業お抱えの鳶で 下のお兄さんは 足場専門の鳶 彼女の お父さんと 家の解体の仕事に行くと 初めに 瓦を外すのですが お父さんが 瓦を下に投げても割れないのですが 私が投げると 全て割れるのです 長年の 技術と言うか コツが有って 瓦を回しながら 投げるのですが 地面には  瓦の角から落ちる様にして 投げると何故か 割れません 引き屋と言って 家一軒を 違う場所に 引いて行くのを 引き屋と 言いますが 引き屋を するには 鉄道のレールを 家の下に入れて 家の土台に ワイヤーで 確りと固定して 太いワイヤー何本も固定して 大きなジャッキーを 歌と言うか 呼吸を合わせて 回して引くのですが 先ず レールを運ばなければ成りません 当時 お父さんの年は 確か60に近かったと 記憶してますが 私と言えば 身長1b78センチ 腕力 体力 絶対に負けないと 思うのに 私が レールを持ち上げる事すら全く出来ずに居るのに 前に 二人がワイヤーを回して丸太を通して 二人掛かり やっと持ち上げて居るのに お父さんは 後で 一人で 気合いもろ共 持ち上げて 歩くのです 若い二人が ふらふらして歩くのに お父さんは 腰に手を当て 真っ直ぐに 歩けるのは 驚異と言うか 不思議です 彼女の 将来結婚するであろう 私は 小頭 袢纏を着せられて 現場に行くのですが 家の 建前に行く時は 土台を並べて 通し柱を 立てて 立てた  通し柱を 野地板 で止めて 横柱をはめて かけや(大きな 木のハンマー) で 臍(ほぞ)に合わせて かけや で打ち込むのですが 何しろ 立てないのですから かけや で打ちこむ事など 出来ませんでした その後で 樽木で止めて行くのですが 土台が確りして居ないので 何しろ揺れるのです その 揺れる 柱の上を 樽木を 持って歩くのですが 私は 上に登ったは 良いが 立てないのです  樽木を持って 歩き回る何て 全く出来ずに 柱に しがみついて 居るのが精いっぱい  下では 若い衆が 小頭 よ小頭なんて おちょくるし 頭に来ますが 体が動きません 山岳部で ロープ一本で 険しい 垂直の岩場を登って居たので 高い所の恐怖は 無いのですが 足場が ゆらゆらと動くのは 全く勝手が違って 動けません 見かねて お父さんが 上って来ました 樽木を持って  普通に 地面を歩くように 簡単に歩くのです   後 良いお金に成ったのが 井戸掘りでした 鳶なのに 井戸掘りもするのかと不思議でしたが 掘りながら 崩れない様に 横板 縦板 と交互に 入れながら 堀進むのですが 上から 崩れたら 生き埋めの 状態で 絶対死にますから 穴の下に 居た経験が有る方は おそらく居ないと思いますが 凄い 恐怖感に襲われますよ 後 正月の お飾り これは楽しみでした 川崎の 料亭にお飾りに行くのです 三宝に 和紙を引いて お供えを 置く下に 裏白をひいて 譲り葉 橙 昆布 エビ 白ヒゲ 柿 等を使って お飾りをします 玄関には 大きな松飾を 飾りますが 縄一本で 飾りの 梅の花を作ったり何しろ 家内の実家は 川崎の お大師様を仕切って居た 町鳶 でしたから 料亭など 沢山有りましたから 羽振りは良かったです 正月の お飾りが終わると御祝儀が全員に頂けます 10軒も回ると 10万〜30万円に成り 頭に成ると もっと貰えると思うと 鳶に成っても良いかと 思う 御祝儀でした もし 鳶の世界だ生きて行くのなら 背中に  墨を入れて 何て考えて居た話は次に続けます ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 以前の 物お読みになります場合のバックナンバーは  http://www3.wind.ne.jp/~temis/ml/cgmmm.cgi _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/Temis Network_/_/_/_/_/ 【商売・笑売・盛売 製作】中村憲司 temis@mail.wind.ne.jp