□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■  【私の 回 顧 録】    □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 私の葬式に 使いたいと仲間からのリクエストで回顧録 書き始めました         【私の 回顧録 7話】 ■ 一杯10円のドラムカンで煮た雑炊 今でも川崎の駅から 歩いて10分ぐらいのところに富士見公園がありますが 彼女が 結核で二俣川の病院に入院してからは 日曜日や 休暇の取れる限り朝早くから公園に行くのが  日課に成った私です 彼女の 見舞いに行くのには 何しろ栄養価の高い物を持って行く  その お金を稼ぐ為 日本電気の給料では1週間も持ちません 当時 休みの日に 富士見公園で 毎週食べて居たのが 何しろ凄かった 一杯10円の雑炊なんですが べドラムカンで煮た雑炊には ウドンや トンカツの端っこ 菜っ葉から 大根の尻尾まで ひどい場合はビールの栓まで入ってました 雑炊の 材料は 川埼のキャバレーや飲み屋から出る残飯を 全部混ぜてドラムカンに入れて煮詰めたひどい物 本来なら 豚の餌に為るべき代物だった たばこも 箱で売らずに一本幾らの世界 白く濁った ドブロクも 売って居たと思います プウタロウと 呼ばれていた住所不定の流れ者が何百人と 毎日集まり 手配師と 呼ばれる男がトラックで人集めにやってくるそんな時代 それまでは 一緒に雑炊を食べて 親しく話して居て 故郷は何処か 何の仕事やってたとか 身の上話に 花が咲き10年も付き合ったほど親しみを込めて お互いに 助け合って行こうななんて話していたのに 手配師が トラックの上から8千円とか1万円10人なんて 声を聞けば トラックに 10人乗った時点で打ち切りに成る為. 今話していた 仲良くやろうな。なんて言っていた奴の襟首もって引きずり下ろし 殴り飛ばしても 自分が登らないと お金に成りませんし 何しろ自分が トラックに乗らなければ いい稼ぎにならない訳ですから 殴り合い 掴み合いは毎日行われている.日常茶飯事の 腕力が全ての  社会の底辺で稼いで居る人達と触れ合う  中々経験できない 体験でした 私も 彼女に何かもって行きたくて.又自分自身が食べる為にも 人を 引きずり下ろし 殴りたおし 蹴っ飛ばして  自分が トラックに乗り込まないと一日働いても幾らにもならないし お金に成らない 小銭しか貰えない屑仕事しか回ってこない 金額の 高い仕事はそれだけ危険も伴うことは承知で行くのだが 当時 お金が高い仕事は川埼埠頭の荷揚げが多かったです 埠頭に 止めてある船は 時間単位で停泊料金が決まる為に 1分1秒でも早く 荷揚げしなければならない 私達は 船に付くと船倉に降ろされ 梯子は引き上げられて 荷物が 無くなるまでは上に上がれない 川崎に有る 日本鋼管に行く世界中から集まってくる鉄屑の荷揚げは 頭の上で ワイヤー一本で荷揚げされていく大きな鉄屑の固まり 疲れてくると ワイヤーの止めかたがルーズに為りますから 外れて 下に落ちてくるのです 当れば 無論即死か  半身不随 足が千切れたり 腕を無くしたり 最悪は何人かの人が死にそうになっても 仕事が終わるまでは  上に登る梯子は 下りては来ない 凄い世界でした 何しろ 自分のことは 自分で 守らないと生きていけない世界なんです 今では 考えられない事ばかりですが  当時 バナナの荷揚げで恐いのは   毒ヘビや 毒虫が混じっている事が有り 刺されると 酷いときは死ぬ人も居たと記憶してます 船倉の 上では木刀を持った背中1面にに刺青をしたお兄さんが 怒鳴りまくっている 早くしろ 休むな 遅いぞ 其の言葉しか知らないのかと思うほど エンドレスで怒鳴りまくっている 彼女の 病気の状態は7年ぐらいの入院が必要といわれ 早く直すには 手術をすれば早く退院できると聞き手術を進めたか゛ 肋骨を取り 半分バストが無くなる手術は絶対にやだと言う彼女の希望で 気長に直すことに決めましたが そうなると またま たお見舞いのお金が必要に成るし 彼女は 結核が治っても 無理をすれば再発の恐れが有るし 実家の 母は当時糖尿で 美容師はやっていたがどちらにしても 私が 面倒をを見なければならない 将来に対して初めて 男として 中村家の 頭領としての 自覚と共に不安を感じ始めた時期でした そんな中 会社の中でも大問題が起こりはじめて居ましたが その話は 次に致します ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 以前の 物お読みになります場合のバックナンバーは  http://www3.wind.ne.jp/~temis/ml/cgmmm.cgi _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/Temis Network_/_/_/_/_/ 【商売・笑売・盛売 製作】中村憲司 temis@mail.wind.ne.jp