□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ===== 商売.笑売.盛売。それとも少売シリーズ ===  【商売を 笑売や 盛売にするには】    □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 日本の 昔からの先人の 教えや 所作 なんですが 大切な事なのか     どうでも良い事なのか 最近は疑問なんです 私の 修行時代は 松竹大船撮影所ですから  師匠を 訪ねて来る方は 映画関係の方が大多数ですし 巨匠と言われる監督も訪ねて来ますし 有名俳優さんは何時も打ち合わせに来てたし 大部屋俳優さんは 次のスターの卵だし 一番怖いのは 何でも知ってる 時代考証の人達 もっと怖いのが  所作に五月蠅い 松竹の歌舞伎役者さんや  先人の 言い伝えを 確り守って居る お茶やお花のお師匠さん達 そして 俳優さん目当ての 御ひいき さんと呼ばれて居る 花柳界の 粋な お姉さんたち そんな方達に お茶の出し方一つでも 間違って出したら大変です  お前が 間違った 所作で お茶を お出ししたら 師匠の 私が笑われる事 お前は分かって居るのかと怒られるし  師匠の私に  恥を かかせる気なのかと文句が凄かったです そして何度も  お茶の出し方を 練習させられた事 思い出します 一番 神経使うのが 訪ねて来る方が  全てと 言って良いほど 訪ねる時の 礼儀で 何かしら 手土産を お持ちに成るのです お持ち頂いた お菓子や ケーキは  お持たせで と言う形で お出しして 礼を返せと言われてますが  頂いた 茶菓子を出して良い 茶菓子と 悪い茶菓子 の判断が 難しかったです お持たせで と言って出す場合  師匠が 茶菓子も用意して居ないのかと思われると 師匠に恥を かかせる事に成るし 頂いた 茶菓子は 何を頂いたのか 裏で直ぐに開けて  何を頂いたのか 師匠にそっと話して お礼を言って頂かねば 頂いた お客様に失礼だし お茶菓子 一つでも 弟子は 扱いに 凄く神経使います 最近 感じる事は お邪魔した家で 師匠に注意された お茶の出し方で   お茶を出す家が 凄く少ないのです マナーって   何なのか しきたりって  何なのか 作法って    何なのか 正式って    何なのか 昔から 代々続いて居る 旧家や 暖簾を大切にして居る  商家にお邪魔すると  私が 師匠から 教えられた 出し方で お茶とお菓子を  出して頂きますが 最近は それが 大切な事なのか どうでも良い事なのか  疑問なんです 私が教えられた所作は ■お茶は 茶托に乗せては運ばない事 茶器セットが 一式揃って居るお宅の場合は別として  茶器セットが有って  お客様の 目の前でお茶をいれますが  これは これで  もっと難しい 所作が有りましたが  それは 又 別の機会として お出しするのは 普通のお茶ですよ 茶道と言われる お手前の お抹茶 では 無いのに お茶の入れ方も 何しろ 師匠は五月蠅かった  ごく親しい方は別としても 別室で 入れたお茶を お出しする場合は お客様に  手盆 でお茶をお出しするのは 当たり前の事ですが 大変失礼に当ると 凄く怒られました 最近は 訪ねた事務所や 家庭でも 茶托 を使わずに テープるに 茶碗を じか置きで お茶を出す会社に 偶にですが 出くわします  手盆が 駄目と言う 次元の話で無く  テーブルの上に 茶碗を  平気で じか置きする 会社にお邪魔すると  何とも言えない 複雑な気持ちに成ります コップの場合も 水滴が付かない要に コースターを使いますが 全く 気にしない会社は コースターも有りません もし 松竹撮影所の師匠の事務所で 茶托も 使わない コースターも使わないで お茶や 冷たい飲み物など お客様に じか置きすして お出ししたら   最悪は首ですよ 間違い無く 最低 師匠のゲンコツが飛んできます  師匠に 何度も言われたのは 茶托と 茶碗を 別にして、お盆に乗せて運び お客様の前で 茶托の位置を決めてから 茶碗を乗せる お盆には 布巾を一緒に添えて置く もしの場合そそうの無いように と言う 心づかいで 布巾を添えて運ぶ 運ぶ場合の お盆は胸の高さに両手で確りと持つ事 片手持ちは 相手を 見下して居る と思われるから注意しろ 胸の高さで  お盆を持つと その位置が 見た目も一番美しい位置だから 初めに お茶菓子を左側に お出しして 次に お茶を右側に並べて置きなさいと教わりました たかが お茶の 出し方  されど お茶の 出し方なんだよ お前は 所作が美しくない 粗野で 田舎もんの感じがして 指先一つにしても 物語が無い と言われてもね  私の 指使いが 優雅では無いと 言う事らしいですが  当時は 師匠に どうしてですか 何でですかと 聞き返す事は  徒弟制度の厳しい世界では 全く出来ない事なんです  師匠や 先輩に 白い物が黒いと言われても 只  はい としか言えない 修行時代です お前は やる事が  粋 では無いね。。。。はい  粋な人とは  花鳥風月が分かって居る人だよ。。。。はい 当時は 花鳥風月が 何の事か分からずに 返事をすると お前は  分からないのに何故返事をするのかと 怒られるし 分からないから 聞き返せば こんな事も分からないのかと 怒られるし どうすりゃ 良いのよ この私 状態の修業時代 師匠が言うには  お前が 将来大きな会社の経営者に成っても 切れ者で どんなに仕事が出来たとしても すごい肩書きがお前に付いたとしても 粋で無い人は  魅力の無い つまらない男と言う事忘れるな。。。はい 粋と 言われる人の一番大切な事は  相手を思う 気配り上手な人の事を 粋 と言う事 忘れるな 只 粋がって  冬に浴衣を着るような 馬鹿な事をやる事では無くて 指先 一つの 動きでも 相手を思う心が有るから  動きが洗練されて居て 綺麗で  物事全て 指先に 全神経が 行き渡る様な 動きをしろ 一流と 言われる人達の指先の動きを見てごらん 一流の映画俳優さん 一流の歌舞伎役者さん 一流の歌手が歌って居る時 一流の茶人 一流の華人 一流の踊り子 一流の 名人上手と言われる 匠 一流の勝負師の指使い お前は 一流と言われる 人達の 指先に 全神経が  行き渡る様な 動きが何故 分からないのか 分からないのは 相手を思う  心使いや 動きを お前がして 居ないからだと 何度も怒られました 相手を思う 心で動いたら 動きの一つ一つの中に 男の色気を 感じさせる動きが出来る様に成るぞ 男の色気とは 動きの中に 人情とか 男気とか 懐の深さとか  花鳥風月を 解す事が出来る男の事で  お前も 大人の色気の有る魅力的な いい男に 成りなさい  と 何度も注意され 教えられました 一言で言ったら 粋とは カッコ良い と言う事に成るのかも知れません お茶 一つ入れるにも 運ぶにも 箸の上げ下ろしから 凄く 五月蠅かった 師匠ですが  有る時 新人が 松竹に入社して 師匠に両親と御挨拶に見えて 顔見世で 弟子一同を連れて 鎌倉のレストランで食事をして居た時に  岩手の 田舎から出て来た ご両親は フルコースの食事など 食べた事が無いらしく ナイフ と ホーク どれから 使って良いのか 困った様子の ご両親を見て 師匠は 直ぐに 並んで居た ナイフとホークを全て片づけさせて  箸で フルコースの食事を ご両親と 楽しそうに食べ始めました 母親が 銀製のフインガーボールの水を 美味しそうに飲んで 居るのを見て 師匠は 食事の最後まで 何も言わずに  自分も  フインガーボールの水を 飲んでました ウエイターは 困ったような顔をしてましたが  師匠は常連客だし  すべで分かって居て フインガーボールの 水をお変わりして飲んで居るのを見て あれだけ 所作や しきたり に 五月蠅い師匠が 何も言わずに 最後まで笑顔で 新人のご両親と 接して居たのを見て 師匠は   相手に 恥をかかせない 粋な計らいと  男の色気を 感じた事が 今でも忘れられない出来事でした 本当の 粋 とは こんな事を 言うのではと 強く印象に残ってます キット私なら 偉そうに 言ってたと思います  これは  フインガーボールと言って 手の汚れを洗う器で  飲む水では無いですよと  キット言ってたと思います いや 絶対 私なら言うな もしそんな事言ったら  田舎から出て来た ご両親は キット委縮して  美味しい食事の味も分からなかったと思います 師匠の様に  粋な男 には中々真似して成れる者では 有りませんね でも  師匠は 凄い遊び人でした 内緒の話ですよ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 以前の 物お読みになります場合のバックナンバーは  http://www3.wind.ne.jp/~temis/ml/cgmmm.cgi _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/Temis Network_/_/_/_/_/ 【商売・笑売・盛売 製作】中村憲司 temis@mail.wind.ne.jp