実際に拒食症を治療している精神科医や小児科医の話によりますと、その原因を根本的なところまで探っていくと、全て乳幼児期の親子関係に関係してくるということです。小さなときの親子関係が、その後の人間形成に大きな影響を及ぼしてくるということで、今はそのことに関して多方面から、親と子どもに対する心のケアが必要ではないかといわれています。
そのように親子のスキンシップはとても重要なのですが、実際に子育て真っ最中のお母さんは大変です。多くのお母さん達が「これでいいのだろうか」という不安にいつもつきまとわれているといっても過言ではないでしょう。その不安をある程度解消してあげるために、父親の一番の役割というのがクローズアップされてきています。父親の一番の役割は母親の抱えている不安を少しでも取り除いてあげることだと思います。
それには、母親に心からのねぎらいの言葉をかけてあげたり、そばで見守りながら励ましてあげることだと思います。母親の心がとても安定してきて、笑顔で赤ちゃんに接することが多くなります。そして、そのことが赤ちゃんの精神的な部分に大きな影響をあらわすと思います。逆にケンカばかりしていて、お母さんが怒ったままで赤ちゃんにお乳を与えていると、赤ちゃんはお母さんの怒った顔を見て育ちますので、精神的に不安定になると思います。