旅行に連れて行っていいのはいつごろから?
  
真夏の浜辺のパラソルの下で乳児を抱いている若いお母さん方を見かけます。後で赤ちゃんが発熱したりはしないかとハラハラします。赤ちゃんは暑さや寒さに適応する力が弱く、脱水になりやすいという特徴があります。
それでは実際、何歳ごろから旅行に連れて行くのが適当なのでしょうか?身体も大分しっかりとし、親の言葉がある程度理解でき、食べられるものも多くなってくるという点で、国内旅行であっても一歳を過ぎてからが安心ではないかと思います。もちろん計画の立て方を工夫すれば、もう少し低年齢でも可能であろうかと思われますが、当然ながら年齢が小さくなればなるほど入念な準備が必要になります。

電車はあらかじめ指定席(禁煙席)をとっておき、ゆっくりと座っていけるようにしたいものです。周囲の迷惑にならないよう、お気に入りの絵本やおもちゃ、おやつや飲み物などを持って乗り込みましょう。

車での旅行は荷物がたくさんある場合に便利です。振動や換気などが心配されますが、適度な休憩をとりながら、子どものペースに合わせて行くのであれば問題はないでしょう。目安としては乳児は30分ごと、1歳なら1時間ごと、2歳では2時間ごとに休憩した方がよいという意見もあります。授乳後や食後は30分くらい休むゆとりをもっていただけるとよいでしょう。そして、どんなにかかったとしても5〜6時間以内には目的地に到着できるようにしたいものです。

飛行機での移動は時間の短縮というメリットがあります。
機体の上昇・下降によって気圧が変化し、おとなが耳閉感などを感じる際に赤ちゃんも同様の影響を受けている可能性があるとするものの、シートベルトで固定されていることなどのほかの原因もあって泣くのではないか、と分析されています。室内温度が下がることや空気が乾燥することも指摘されており、衣類で調節したり水分を補給すること、また遊び相手になってあげることなどが大切です。

 この内容についてはパンフレットも用意してあります。もっと詳しく聞きしたい方は院長まで!