平成13年6月8日
担当:法務省入国管理局

日本人出・帰国記録(EDカード)の廃止について
 日本人出・帰国記録(以下「EDカード」と略称します。)が7月1日をもって廃止されます。
 法務省入国管理局では,日本人海外渡航者が年々増加している実情を考慮し,日本人海外渡航者の出帰国確認の合理化,効率化について様々な施策を推進していますが,今回は,「EDカード」を廃止することにしました。
 現在,日本国旅券は,海外で発給される一部のものを除いて,すべて機械で読み取ることができる仕様になっていることから,日本人海外渡航者の出帰国確認に必要な情報を機械で直接読み込むことにし,「EDカード」を廃止することにしたものです。
 これまで,出帰国確認を受ける際に「EDカード」を記載していなかったり,記入事項に記載漏れがあったりして,手続が停滞する原因にもなっていました。今回の措置に関するパブリックコメントにおいても,円滑な手続につながるとの多数の肯定的な意見をお寄せいただきました。
 今回の措置により,日本人海外渡航者の負担が相当に軽減されるものと考えております。
 なお,「EDカード」廃止に伴う取扱いは次のとおりです。
   7月1日から日本人の出帰国確認の際には「EDカード」の提出が不要となり,同日以降に出国確認を受けられる方は,審査ブースにおいて旅券と航空券を提示していただくことなります。また,帰国確認を受けられる方は旅券のみを提示していただくことになります。
 なお,本措置施行以前に出国した方が,7月1日以降に帰国した場合は,出国確認時に旅券に貼付された帰国記録を入国審査官が回収することにしています。
   旅券を機械で読み取る際に,旅券にカバーなどが掛かっていると読み取れない場合が多く,入国審査官がそのたびにカバーをはずした上で確認手続を行うと,手続にその時間を要することから混雑の一因にもなります。そこで,円滑に審査を受けていただくためには,旅券に掛かっているカバーをあらかじめはずして提示していただくことにしています。
   海外の日本大使館等で発給された旅券の中には,機械で読みとれない方式のものもありますが,これらの旅券についても,審査ブースで手続を行います。
   海外で旅券を紛失し「帰国のための渡航書」等の渡航文書の発給を受けて帰国した場合や日本国籍を有する重国籍者が外国人旅券を所持して帰国した場合などには,審査ブースで手続を行うことができませんので,審査事務室で手続を行っていただくことにしております。
   出・帰国を確認する証印(スタンプ)は,これまでどおり旅券に押印することにしています。
   外国人の方については,外国人出・入国記録が上陸の申請書を兼ねていますので,これまでどおり「EDカード」の提出が必要です。
 なお,本件に関する御質問等については,最寄りの地方入国管理官署へお問い合わせください。




本件お問い合わせ先            
札幌入国管理局   011-261-7502   大阪入国管理局   06-6941-0771
仙台入国管理局   022-256-6076   関西空港支局   0724-55-1453
東京入国管理局   03-3286-5241   神 戸 支 局   078-391-6377
横 浜 支 局   045-661-5110   広島入国管理局   082-221-4411
成田空港支局   0476-34-2221   高松入国管理局   087-822-5852
名古屋入国管理局   052-951-2391   福岡入国管理局   092-623-2400
        那 覇 支 局   098-832-4185