日本の鮎の川 <KIKUの北海道の釣り No.2>         トップへ







北海道。
そこはアユの住む北限の大地。


釣りになるかならないかを抜きにすると、

一般に太平洋側が遊楽部川(ユーラップと呼ぶ)、
日本海側が天塩川(テシオ川)がアユ生息の北限とされる。


しかし、実際に釣るとなると、一般には後志管内の余市川、

放流モノでよいというのであれば、

札幌市内の豊平川(石狩川水系)が最北の川となろう。
ちなみに遊楽部川は情報皆無。けっこうデカイのが釣れるという話はあるが・・・。


                ◇


私もなんだかんだ言いつつ、わずか6シーズンだが北海道でアユを釣ってきた。

いつ誰が北海道に転勤になるか分からないこの世の中。
大抵の釣り人は大喜びの北海道異動。
そこはまさに釣り人にとって天国の地。

私ですら未だに足を運んでいる。

本州の常識を根底から覆す思いができる土地であることは間違いない。
が、がっかりするのはアユ釣り師だけ?


けっきょく、あまり知られていない北海道のアユ釣り事情。
万が一の際、このコンテンツが役に立てば幸いだ。


                ◇


北海道の夏は短い。
地域(もちろんアユは住んでいない)によっては真夏でも暖房が必要である。

アユの季節も短い。

遡上開始は6月以降。
解禁は一般に7月1日だが、まともに釣れ出すのは7月半ば。

以降最盛期を迎え、お盆の声を聞くともう終盤。

あっという間に錆が入り、9月に突入した頃にはオスは真っ黒。
禁漁は遅い河川で9月16日からだが、そこまで釣れることはないと考えた方が良い。
実質1ヶ月弱の短いシーズンなのだ。


                ◇


とはいうものの、短期間でアユは見事に成長する。

特筆すべきは、どれもこれもほぼ同じ型に成長するということだろうか。

ほんの一時だとしても、ベストシーズンには
丸々太った20cmオーバーばかり数十匹というのはたまらない。

そんな時に遭遇すれば、例えトロの泳がせでも、
ナイロン0.2号ではいくら掛けても、引舟の中身が増えないということになる。


が、逆に大アユは育たない。
どの川でもせいぜい23cmが限度。

24cmもあれば大物で、26cmとなると夢のサイズ(皆無ではないが)。





尚、北海道の地アユの産卵は湖産アユよりも早い。
内地の常識から考えると、驚愕の事実である。


                ◇


北限であるということは、年によって釣果のばらつきが多いということになる。
つまりその年の気候、さらに越冬期の海況に遡上が左右されやすいということである。

北に行けば行くほどその傾向が強い。

一方、檜山管内まで南下すると、気候的条件は北東北日本海側河川とさほど変わらない。
だから東北の日本海側河川がフィーバーすれば、北海道でも爆釣していることがある。


とはいえ、アユ釣りをする環境として良いと言い難いことも事実。

当然の成り行きとして、アユ釣り人口は少なく、アユ用品を扱う釣具店も少ない。

だからといって、川に人がいないかというとそうでもなく、
竿1本間隔ということはないにせよ、要所要所には大概先行者がいる。

その背景として考えられることの一つとしては、
アユ釣りに向いた川が案外少なく、その規模が比較的小さいことが上げられる。
正直言って、まともな荒瀬を保有する川すら少ない。私にとって、これが一番の問題だった。


                ◇


さてさて、これからは北海道のアユ釣り河川の有名どころを北から順に紹介していきたい。

釣行経験のある川に関しては私見を交えつつ。



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(1)余市川
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私が生まれて初めて北海道のアユを手にした思い出の川。
もう10ウン年前の話である・・・。

後志管内に位置し、アユ釣り北限の地として知られる中−小規模河川。
札幌市内から2時間弱で到着するため、案外釣り人は多い。

放流量は道内で一番である故、型にこだわらなければ、
解禁当初から型を見ることは可能。

しかし、まともに釣れ出すのはあくまで7月半ばからなのでご注意を。


              10年以上も前、若かりし日の私と余市川


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(2)尻別川
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かつてマスターズの全国決勝大会会場であったため、全国的に有名。

道内最大のアユの川で、規模的には文句ナシ。
首まで浸かれる深瀬もあるし、まともな瀬が点在する私好みの川相。

しかし、その規模が災いし、アユが十分成長するまでは釣り難い。
ちなみに私、解禁当初にチャレンジしたことが2回ほどあるが、全て惨敗。

しかし、最盛期に入れ掛かりすれば、
楽しいというより痛快な川といえる、かもしれない。

というのも、私はここでイイ釣りができなかった・・・。


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(3)朱太川(シュブト川)
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黒松内市街を流れる中規模河川。
水温が比較的高いらしく、他と比べて型が良いとのこと。

釣行経験は皆無であるため、伝え聞くのはこんなカンジ。
ただし、例年安定した釣果を耳にする。



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(4)後志利別川(シリベシトシベツ川)
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釣行経験どころか、噂も聞いたことがない。

それなりの規模であるので、間違いなくアユはいる。誰か情報教えて下さい。


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(5)厚沢部川(アッサブ川)
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本流よりも支流の鶉(ウズラ)川の方がポイント数が多い。

函館市内から1時間圏内と近いため、
後述の天野川とともに一時期連日通ったことがある。

まあ、浅トロ・チャラ主体の川相であり、小河川攻略の練習にはもってこいかな?と。


     こちらは鶉川



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(6)天野川(アマノ川)
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道南で一番有名なアユ釣り河川。
規模はそれなり。

荒瀬・激流以外の全ての要素が揃っている。
が、攻略のキモはやはりトロ・チャラ。

とはいえ、お盆前の渇水期、カガミでのギラギラの連続はたまらない。
私のアユ釣りの原点の一つはこの川にアリ。


     天野川の美形アユ


                ◇



さて、川が分かったところで情報をどうやって仕入れるか?

オレ鮎を見ているのだから、ネットで、という手はすぐ思いつくだろうが、
今のところ北海道のアユに特化したサイトはほとんどない模様。

しかし、私はヨースケさんの“チーム・ポテト
http://www.geocities.jp/yhoo1224/index.html

に期待している。


                ◇


そういうことで、残すは釣具店となる。

以下、名前を列記するので、現地のイエローページを見て探して下さいマセ。


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 □ 道央方面
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  ●五条釣具店(札幌市)

   北海道唯一と言っても良いアユ用品店。
   道内のみならず、米代・球磨川の情報にも詳しい


  ●アメリカ屋漁具店(札幌市)

   とにかく安すぎる量販店。
   アユの情報はないが、高価なもので在庫があったら即買決定。
   とにかく利用価値が大きすぎ(笑)


  ●プロショップかわぐち(余市郡余市町)

   余市川の情報は当然ここ。


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 □ 道南方面
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  ●みなと釣具店(函館市)

   道南でまともにアユ用品を扱っているのはここくらいなもの。
   遊びに行くと、米代の話題で盛り上がることが多かった・・・。

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さて、後は何が?

そうそう、北海道は外道も一味違う。

コイ科魚類が掛かることはまずない。
とにかくアブラビレ系多し。

尺どころかその倍以上ある巨大魚にオトリを食われるのを覚悟しておかねばならない・・・。
サクラなんか掛かったって、取れっこねー!!

まして、昔々、尻別川ではメーターイトウにオトリをひったくられたとかなんとか。
ま、これはホントに昔話。

それと、変わったところではドジョウがいる。
瀬に住むフクドジョウという巨大なのがたまに・・・。



   こんな外道もあり。23cmのカジカ。デカ過ぎて笑っちゃうしかない!


                ◇


さて、最後に口直し。

私のアユ人生において一つの転機となった1997シーズン。
この年の私の釣行記録を紹介して締めくくりたい。

これを読めば、北海道の実力、状況を理解する助けになるはずである。


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 1997年 <7月>
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■5日  余市川 ボ   
     解禁当初の大増水じゃ・・・。

■9日  天野川 14匹(12−19cm)
     朝イチ勝負。日が差した瞬間から入れ掛かり開始。

■12日 天野川 74匹(12−19cm)
     自己最多記録更新!まさか北海道で達成できるだなんて・・・。

■13日 知内川 4匹(16−19cm)
     天然遡上のみの川じゃあね・・・。

■16日 天野川 13匹(12−18cm)
     朝イチ勝負。

■17日 天野川 12匹(12−19cm)
     またも朝イチ勝負。

■19日 余市川 22匹(12−16cm)
     放流アユしか釣れない・・・。

■20日 尻別川 5匹(16−19cm)
     ほとんど支流の昆布川で。

■21日 天野川 62匹(12−20cm)

■26日 天野川 75匹(12−20cm)

■27日 鶉川 53匹(13−20.5cm)
     もはや50匹/日は当然?

■29日 鶉川 10匹(14−20cm)
     朝イチ勝負。

■30日 鶉川 24匹(13−18cm)
     朝イチ勝負。


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 <8月>
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■1日 鶉川 53匹(12−20cm)
    午後は宴会。ビールが美味い。

■2日 天野川 37匹(14−20.5cm)
    午前3時間は5人で100匹。午後はダメ。

■3日 天野川 19匹(16−21cm)
    プチ友釣り講習。高切れブチブチ。
   (以降は洋上の人に。その間大増水・水害アリ)

■23日 天野川 12匹(10−18cm)
     午後勝負。水害半月後でも濁り取れず。早くもサビが見える。

■27日 鶉川 29匹(13−17cm)

■28日 鶉川 10匹(14−18cm)
朝イチ勝負。

■30日 鶉川 42匹(14−20cm)
     下りアユ?

■31日 鶉川 22匹(12−19cm)


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 <9月>
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■4日 鶉川 3匹(18cm)
    一気に落ちの気配。

■6日 鶉川 5匹(15−18cm)
    朝イチに海でサケを釣ってからのアユ釣り。まさに北海道ならでは。

■7日 鶉川 1匹(17cm)
    真っ黒のオスで納竿。


     ◇ ◇ ◇ 

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以上合計、釣行日数24日(含半日釣行)
総釣果601匹、平均25.0匹/日
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さあ、これで北海道に引っ越ししても大丈夫でしょ?(笑)     (KIKU)




 魚乱コメント
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>10年以上も前、若かりし日の私と余市川

  ほっ、細い〜!! きゃあーー!

  鮎じゃない、人間! 一体、どなたーー? きゃあー(爆)

なんだか、KIKU様の釣りのヒ・ミ・ツ、、が.だんだんと
出てきたカンジだなー!

北海道の方、ほっかいどー通の皆さん.
情報・お便り待ってます! これ ↑ に追加UPさせて下さいねー
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早速、第一信が届きました.(どうせなら、写真も送ってくれればいいのに...)


  
【俺に訊けYOー】  by 吟papa様
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(吟papa)
こんばんわ。コンテンツ拝見いたしました。
北海道のことなら訊いてよー。
KIKUさんに転送してね。

まず、厚沢部の鶉川の写真ですがあそこはまだ本流じゃないですか?
砂利取り場ですよね、上ノ山の。
あれ?あの下で合流してましたっけ?


          (KIKU)
          具体的な場所は行かないと思い出せませんが、
          確かその近辺だと思います。
          本流との合流は数km下流です

          写真を撮影したときは農薬散布の影響でどうにもならず、
          パッと見で釣れそうもないその場所に入ったら入れ掛かりでした。
          半日くらいで50以上釣ったはずです。


(吟papa)
あの辺の本命場所は更に下の畑の横。丁度道路から見えるカーブのとこね。
たぶんKIKUさんと同じ頃行くと50以上でした。(ほぼ半日)

おばが近くに住んでいるので今でも行きますが洪水の影響が抜けませんね。
田んぼ川なので水は何となく濁ってるし・・・・。

鶉もダムが出来てすっかりだめです。水も少なくなったし。


          (KIKU)
          やっぱりそうですか。私はダムが出来る直前で北海道を
          去りましたから、気になってた川でありました。


(吟papa)
とは言え、鶉の市街から上流は全域ポイント。
但しトロチャラではなく少しでも流れの強いところを攻めると型もいいですね。


          (KIKU)
          スイマセン。あの表現なんですけど、私にとってはあまりにも
          水量が乏しくて m(__)m オモリで釣る場所がほとんどなかったですし・・・。


(吟papa)
ユーラップですが鮎の成長は割と遅めです。(水が冷たい)
例年お盆頃にって感じでしょうか?
但し鮎は奇麗で香りもいいですね。

北海道の鮎は鮒みたいですよね。
頭が小さくって肩の張ったごろんとした鮎。


          (KIKU)
          そうなんです!なんだかコロンとしたというか、そんな体形ですよね。
          よくもまあ、あの短期間にあれだけ成長するなぁ、と思います。


(吟papa)
私は最高で25cm位ですかね。やや錆び入りでしたけれど。


          (KIKU)
          おお、スゴイ!私が釣った最高は24cmでした。知内川でしたけど、
          その年は型が良くて、そのサイズがズラリ!でした。
          同時期に26cmの話も聞きました。


(吟papa)
23cmを越える(両手で握るサイズ)をニシンの様なと言う表現を使いますが
KIKUさんいかが?何となく懐かしくは有りませんか?


          (KIKU)
          それは北海道だけじゃないようです。
          私が初めてその言葉を聞いたのは米代でした。サバのような、という表現もあります。


(吟papa)
あ、5月に天の川をTVでみました。
一頃のイメージは無くなりましたがようやく洪水の後遺症が収まったようですよ。

鉄橋下の有名ポイントが有りましたよね?
あそこは何となくの平瀬になっちゃいました。

あれ以降天然遡上が少なくなっちゃったようです。
宮越内堰堤の下にそれこそ踏むほどいたやつは今は見えないそうです。


 
         (KIKU)
          あの有名ポイントは人がいる割には釣れてないので、いつも避けてました
          実際、他の場所の方が釣れました(笑) でも、今はただの平瀬ですか?ううーん・・・


(吟papa)
利別川はダムが出来る前はダムの更に上流が好ポイントでした。

本流・チチウシベツ・ピリカベツどれにも鮎は入っていたと思います。
冷水病が発生した頃よりだんだん駄目になったのとダムの追い討ちで放流も止めちゃいましたネ。
(義務放流分はどうなっているのだろう???)
もう何年経つかな?5〜7年前でしょうか?


          
 (KIKU)
           私はダムが出来た直後からしか知りませんが、
           少なくともその頃アユはダム上にいなかったはずです
           川相がいいのにもったいないですね。


(吟papa)
雨の降らない年であの大河が今金の町裏が飛び越えられそうになったことがありました。
前年に護岸工事をしたのか(天然石をはめ込んだような護岸+流れを遮るように大石を配置してます)
陸バミがいっぱい有るのを見つけて出撃しました。

じゃらじゃら流れる足首位の流れで太った元気鮎があっという間にツ抜け。
その囮で深瀬を釣り50を越えたでしょうか?

あそこの川には囮屋がないのです。
釣具屋に訊いたら囮は無いなんて当たり前の様に言うんです。
それでも知り合いのところとか訊いてくれたんですけれど・・・・。

あまりにひどいので釣った鮎を囮に要るかって訊いたら欲しいと言うんで売ってきました。
別に儲けるつもりもないので言い値でいいよって言ったらなんと500円位で買ってくれ
ト高速代が出た思い出があります。


          (KIKU)
          私も北海道の川はどこもそうだと思ってました(^_^;) 
          余市と尻別以外はオトリ探しが大変です。
          ですから、夏になるとオトリを生かしておく水槽を準備してました
          知り合いと共同でアユの入れ替えしてました。


(吟papa)
昨年はまるで情報がありませんでした。
町裏から瑪瑙橋まで何回か見に行きましたけれ
鮎の気配は有るものの釣りになりそうな気配はありませんでした。
(ヨースケさんも一緒に行ったのよ)

今年も見には行くと思いますので報告しますね。

       
   (KIKU)
          はいどうも!期待しております。
          状況次第でもしかしてもしかすると?

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(この項、了)