泳がせ釣り 「基本のキ」            




お!  いいカンジ〜 決まってるぜ!


渇水では泳がせないとダメ、とか、いろいろ勝手なことをゆった.
ところが、書き終わったら急に不安になった.


  「もしかして、"アユの天の邪鬼性"をわかってないヒトがいるんじゃないか」

    ...んん〜...

  「てかさー、それを利用する釣り方を信じてないっつうかさー」


そもそもここのHPでは、基本的なレクチャーみたいなことを云々することは
はじめから本意ではないと決めつけていたので、なんともなのだったが、、
ちょっと改めてお勉強しましょう、

やれば簡単だから...


【アユの天の邪鬼性・反対性向】

まずはこれ.

ようするに、ラインにかかるテンションの逆方向へ走る性質。
これがあるから鮎釣り(泳がせ釣り)は成立しているわけ.

    FIG.1
 
   難しく考えることはない。
   上のA、B、この2つだけをやれば、やれれば、
   充分に、自由に、泳がせることが出来る.

  ■Aは直進. オトリの真後ろにラインが来ている.
         サカナと水中糸は流れに平行.

  ■Bは斜滑降 (笑) ラインを手前にいる釣り人側に垂らすことで、
           オトリにナナメ後方の力を与える.
           するとナナメ前に走り出しますから〜.


【前段階】


その昔、狩野川の高松君が、ある大会の面倒をみているのを見た (笑)

はっきりいって、心底、驚いたね.

いや、彼の釣りのハナシではなく、そのオトリの接し方...

オトリの分配を手伝っていたのだが、、、ちょー、優しいの! 

それはもう、おそらく彼女に触るより、何十倍もソフトタッチではないか.
見ていてこっちがイライラする位、そうっとやるわけ.
やっぱね、名人と言われるようなヒトは、全然、ちがうのよね、やっぱ.

すなわ〜ち、ともかくやさしくタッチしましょう、オトリさんにね.
安心感を与えて、言うことを聞かせる. まずはそこからだなー、ってんで、
それからはオトリ君たちを絶対握りしめなくなった.


ただし、当然、例外もあります.握ることが必須のバヤイもあります。。。
仲間と釣りに行って、同じカンからオトリを分けるときは、
多少、強めに握りますが、、、それらは絶対、取らずに置いときます (笑)


【おっ放すとき】

つまり、上の Fig.1 の直前の状況.

そおっと持ったオトリは

 ●水底に入れたらすぐに放してはいけない

まず、穂先を見上げて

 ●サオ絡みしてないか、必ず(一回ごとに)確認すること.

これは、是非、クセ・習慣にして下さいな.

からんでいると、折角出ていったのに、

  「全く〜、もう、いや〜ッ (-_-メ) 」

ということになる.

絡みを取るのは簡単、サカナはそのまま水の中で握っていて、

 ●サオを持ってる方の手を「グワ〜っ」と拡げればよい.
 
  
次、まだあるの!

 ●水底の手の中でちょいと待たせるの

 ●2〜3秒か、3〜4秒、パクパクの激しいやつは10秒くらいかな.

即ち、サカナを落ち着かせてから、

 ●水の流れの方向性をしっかり認識させる

相手は泳ぎのプロだから、どっちが上流かくらいは、すぐにわかってくれる.
これをやると、放した途端、とんでもない方向へいっちゃうのをかなり防げる.
(例外もいるが、これは後述する)

一応、座ってやってるわけだから、

 ●水面に思いっきり顔を近づける

放すその瞬間にしっかりサカナを見ることで、集中できる.
さらに、しっかり行ってこいよ! と念じれば申し分ない.

 ●この間、サオの保持は常にサオ尻のこと

釣りに慣れてないヒトは、30〜40cm余らせて持っているからすぐにわかる.
サオ尻を余らせれば、糸も余る、すると手元がやっかいになる.
いつもゆっているが、アユ竿は高価なのだから、目一杯使わなきゃ損だって.

サカナを放したら、さっとサオを両手保持して、

 ●何があっても穂先をブラさない.

よそ見せず、目印、ラインと穂先との関係に集中〜!



【糸ふけをどう考えるか】


    FIG.2



 超ベタ竿引き釣り (基本的に瀬釣り、きつめのところ)

 お得意のベタベタのべた竿で釣る場合はA.

 これの場合は、目印のすぐ上がつなぎ糸(30〜50cm)で
 すぐその上が天上糸となるから
 水中部分は約3m〜4m近くにもなっている.

 目印は相当高い位置になる.

 糸ふけは引けばゼロ、穂先を止めて気持ち戻しかげんにすると、
 その時、サカナが泳ぐ(ヒラヒラする).
 ここで掛かる、、これの繰り返しで引上げの釣りになる.

 問題は、瀬釣りであるにもかかわらず、目印の低いくせのヒト.
 当然、目印を見ながらやるから、

 ▲水中の糸の長さは短くなる → 角度が高くなる → 抵抗が強くなる

  → サカナ浮きがち → 弱りやすい

 ようするに中途半端な目印位置で墓穴を掘る.


B サオ角約45度前後の釣り

 では、もっと流れの緩めのところで、サオ角約45度で
 正面少しシモから2〜3mシモの釣り

 案外、こういうカンジでやっている人が多い.
 でも、やっぱ浮き気味だなー

 大体にしてからが、こういうシモ泳がせだと、
 緩い場所でも水中部分の糸の抵抗はかなりあるから
 サカナは必死になっているはず.

 で、その「必死さ」は目印にどう出てくるかというと
 目印は一定の位置からほとんど動かない.

 ちゃいまっか?

 さらにしばらくすると、、、こうなる ↓ 


  FIG.3 ナナメか横になって、白い腹を返して寝ているの図 (笑)

  優しくサオを操作して目印を動かしているつもりが
  ラインがたるんでいるだけで、なんの意味もない.

 たまに上げてみると、結構、ぐんぐん抵抗するから、泳いでいると勘違い。

 違いますがねー、「寝っころんでいればいいや」という具合にしつけたのは、
 アンタの責任でしょ!

 これで、何時間も時間をつぶす、そーでしょー!?

 この手の釣りが上手なヒトの特徴は、まず、場所替えなんかしないから、すぐわかる.
 さっさと目印上げて、グイグイ引き立てなさい、もう引っ張るしか手がないのよ!


 さて、ここまでは、引っ張る釣りの場合ということで.


  ■CとD オヨガセの場合の糸ふけの概念


    FIG.2 も一回、見直すと 

 C、Dとも、いわゆる、ラインをオバセるやりかた.
  (オバセ・おんぶする・郡上コトバ)

 が上の方向へ出ているのに比べ、サカナから出るラインの出方が
 後方へ流れて(倒れて)いる.

 の位置から、若干ゆるめると、その分が沈む → 後方へ流れる

 第1、第2目印が水面下に沈み、その抵抗がサカナに伝わると刺激になって、
 前に進む(ターボスイッチ)


 このオバセ分を真後ろにとれば、直進、ナナメ手前にとれば、斜滑降でナナメ上に泳ぐ.


 【ケーススタディ・小島タカ君の場合】


   
 例えば、この場合は目線からして、かなり沖に出ているのがわかるが、ここまで行ったら
 穂先を1m〜1m半くらい、シモ側に倒すとよい.

 ■この時の身体の向きが、ちょっと変なのがわかるだろうか? よーく、見て頂戴.
  なんか、ぎくしゃくしているカンジがしません?

  そう、ここまで泳がせる前に、手を逆にしないといけないのであ〜る.

  ん〜?

  つまり、シモを釣る場合は、右岸なら左手がカミ手でよいのだが、
  カミを泳がせる場合は、右手が上側の手にならないと正解ではないのだ.

     オヨガセは逆手! 

  サカナがカミ、沖に出たら、瀬釣り(シモ釣り)の順手を逆手にする!
  そうすることで、より微妙な操作ができる!

  逆手に持つと、カミ方向に対して身体が開く、ま、野球的な理論だね.
  そして、身体が開くことで、後方からラインでの追い回しが楽になるってことだ.


    
    ほら、まだサカサだ、ここまで出せたら、右手を上にして下さい、
    オトリはもっと上手に上りまっせ〜♪




【オバセや糸フケの量の問題】

目印の行方がよくわかるようにちょっと大きめの画像でみてみましょうね.

「ゼロオバセ」というのはなんだか形容矛盾しているような変なコトバなので

あまり使いたくない.

ようするにラインのタルミがない状態をいうが、ゼロのまんまでなんでも
出来る訳が無いから、

臨機応変ということだな.



これの場合は、ほとんど糸ふけがない状態.水深は深くてヒザ丈くらい.
カメラを持っている間にサカナが一旦浮いて、波紋がでた (笑)
当然、カミを向いている、日置川の典型的ドちゃら.

基本的には、しっかりオトリも替わって、野アユが元気すぎて、早すぎるような場合に
押さえ気味で行かせたいときなど.

ゆるめてスピードUP、ゼロでブレーキ、
そのうち、ギュン! ギラギラッ! う〜、OH哀号〜〜! 出た、久しぶり〜(爆)

ということで、糸が張り気味でスイスイ行かせられるようなら、
もう何も心配することはない.
あとはラインの位置を左右に振るなど、色々パターンを試しているうちに、
その日の当たり技が理解できるはず.


  泳がせ釣りでの釣果はオトリの走った距離に比例する (室田タダシ)


ということを肝に銘じて、自分で構成したスペクタクルを楽しみましょう.



【シモからカミへ転ずる場合】

「うしし、また釣れたもんね〜♪」

とかゆいながら、掛かったサカナを放したら、ぐわんとシモへ走ってしまった.
入れ掛かりの最中によくあるケース.


■このように ↓ シモ手に走ってしまった場合、どうするか?

  カミ手                            シモ手

この場合は、しばらく何もしないで、ゆるめておく.
絶対、鼻を効かせたり、引っ張って修正しようとしないこと.
どんなサカナでも、カミ、シモはすぐに理解するから、そのうち、
下るのをやめる.(シモ向きでいるサカナは皆無)

で、この時ばかりは、そうっと、そうっと、だまし、だましやって、
こっちの方まで来させる.
サカナが泳いだ分だけ糸フケをとってあげる.(ここまではカミザオ)


そして、正面〜正面シモ1〜2mまで来たところで、カミザオだったのを、


  サオを一気に12時〜1時の方向まで切り返す! 

  同時に、左手カミ手だったのを、右手カミ手に持ち替える.


これは、ノンビリやらずに一気にやる、そうしないと、またワガママされるから.

サオを切り返すとこうなる ↓


この体勢になれば、ここら程度の水圧ならば、間違いなくカミへ上る.
水中の糸はかなりナナメになっている.

くどいようだけど、正面か、そのシモ1〜2mよりカミで、しかも、かなり
釣り人に近い位置でサオを切り返すこと.

オトリがこれよりシモの位置で切り返すと、ナナメ前方シモに下ったり、
変に沖目に遠ざかってしまい、さらにゆうことを聞かなくなるので注意すること.

こういう天の邪鬼は、手なずければ、案外、よく泳いでくれる.
一回上らせれば、もうシモには下らないはず.



ところで、たまにシモ竿でサオ尻を腰に当て、はるか下の方を釣っている人
をみかける.

下を向いて、サオを左右に振ったりしている、シモ・ヘの字釣法 (笑)
まあ、あれで釣れたこともあるんだろうけど、ムラタマン以外のひとは
やってはいけません.



そうそう、中には、それでもどんどん下っちゃうのがいる.

そういうやつは、多くの場合、掛かりどころが悪いか、
タモの中でか、目の周りなどを知らぬうちに傷つけている.

泳ぎに必要な神経だとかをやってしまったのが原因だから、
さっさと違うのに取換えよう.



【トロ場の泳がせ釣り】

ムラタマンの有名なテーゼに

  「瀬の中のトロ、トロの中の瀬を釣れ

というのがあるが、まあ、理解としては「変化を釣れ」ということでよいと思う.

ここで
ちょっとお休みね、トロ場釣りは別項にしましょうかね...


    FIG.4







    おっとう〜! 掛かっちゃったんだよぅう〜〜!


(この項、未完)