ワイルドターキー WILDTURKEY(=AUSTIN NICHOLS)
 

   生産地  :アメリカ合衆国(ケンタッキー州バーボン郡)
   種 別  :ストレート・バーボン・ウィスキー
   評価ボトル:オフィシャル
   熟成年数 :8年
   購入価格 :2,000円前後
 
これこそバーボン。重厚な味わいは、値段をはるかにしのぐの実力を感じさせる
 
 世界に銘酒と呼ばれる酒は数多くあるが、そのなかで僕がもっとも愛している酒といったら、このワイルドターキーをおいてほかにない。これより高級な酒も、これよりうまい酒も、探せばいくらでもあるだろうが、そういう酒といくら浮気をしてみても、結局、僕は、ここにもどってきてしまうのではないかと思う。
 8年という熟成期間は、バーボンとしては破格に長い。リッチな香りと味わいは文句なしに一級品で、ワイルドターキーは、スタンダード品であっても、へたなプレミアムバーボンをしのぐ実力を備えているのだ。現在ではどこの酒販店でも安く扱っており、さして珍しい酒でもなくなってしまったような感がある。僕としては嬉し悲しといったところだが、一度、ストレートでじっくり味わってみてもらいたい。
 バーボンはトウモロコシから作るが、そのほかにも、麦芽などいくつかの副原料がある。ワイルドターキーは、普通使われる大麦のかわりに、ライ麦を使っているため、特有の香ばしい苦味をもっていて、それがボディのほのかな甘味と、絶妙のコンビネーションを作り上げている。熟成に使う樽を厚く焦がすためだろうか、ほどよい渋味も加わっていて、全体に重厚な味わいの、とてもおいしいウィスキーである。
 香りもとても豊かだが、バーボンにしては、というただし書きがつく。やはり、この点では、スコッチの名品に一歩を譲ってしまうようだ。
 アルコール度数は50.5度と高いが、口当たりがよく飲みやすい。43度のライトタイプも発売されているが、全体に印象が薄く、物足りなかった。やはり、おすすめなのは101プルーフのスタンダード・ボトルである。
 アイゼンハワー大統領が愛飲したことでも有名。もっともバーボンらしいバーボンと言えるだろう。

 

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