持続可能な発展という神話  ニルマーラ・ナイル

彼らは私にこう云った、
私たちの生き方はよくないと。

草原に暮らし、村に暮らし、森に暮らす、
都市の向こうの私たちの生活はよくないと云った。

私は、先人たちのように食べ、
先人たちのように暮らしてきた。

それを変えるのには長い時間がかかったが、私は変えることにした。
私が発展するために、子供たちが新しい文明に取り残されないように。

古老たちは、月を読み、土を耕す。
鳥の声を聞き、草原に兆しを探す、
種蒔きをいつするか、何を蒔くかの兆しを。

古老たちは、お金や機械のためにあくせく働くことはしない。
山や草原、谷や川辺の神聖な土地に敬意をはらい、
土を育て、自らの身体を養った。

しかし彼らは、古老たちを無知とか原始的とか時代遅れとさげすんだ。
そうして、私を学校に行かせ、
現代的に、先進的に、文明化した能力を身につけさせようとした。

私は食べ物を変えた。
無名の土地、無名の食糧、誰の農場か、どこから来たのかもわからない、
毒によって養われ、機械によって形成され、人工の色と風味の、
巧みに格好良いだけの食ベ物を食べる。

それは私の魂を養わず、ただ胃袋を満たすだけ。
本当のエネルギーがないから、体調を崩し、病気になる。
私はいろんな病気にかかり、慢性の病いを抱え込み、
医者だけは、幸せそうにほほえむ。

ある日、専門家の集まる大会議に行く事になった。

話し合が終るやいなや、専門家が詐欺師で泥棒だとすぐわかった。
彼らの言ってたことは、どう繕ろうと、
すべて私の村の古老たちが語っていた物語だった。

まず最初に彼らは、私たちを時代遅れの原始人扱いし、
次に私たち世代を病気にして翻弄させ、
守備よく古老の知恵を盗んだ。
そして彼らは、その盗んだ知恵を私と私の子供達に売りつける、
高価な値段を付けて売りつけるんだ。

それが、「持続可能な発展」という神話。

彼らは自然のお告げもわからないし、月の動きにも従わない。
草原に咲く花々から天気を読むことさえ知ろうとしない。

おしえてくれ!
専門家によっても、持続可能な発展は決して実行されたことがないのに、
彼らはどうやって、持続可能な発展を持続できるというのか、
おしえてくれ!