江戸川乱歩賞 授賞・候補作リスト

(主催 社団法人日本推理作家協会)

2001年08月12日 更新



「書下ろし長編探偵小説全集」(講談社) 第一三巻 昭和31年(1956年)
当選 『黒いトランク』 鮎川哲也 講談社 1956.7
『獅子座』 藤雪夫 講談社 1984.6(藤雪夫・藤桂子)
『酒蔵に棲む狐』 鷲尾三郎 『屍の記録』春陽堂書店(長編探偵小説全集13)1957.3
『古蹟の妖術者』 谿溪太郎  
『蠱惑の湖』 三原一雄  
『三〇一号車』 矢島喜八郎(西村京太郎)  
『放送局殺人事件』 市古太郎  
『望みなき殺人に非らず』 岡田日出男  
『夢を追う人々』 宮野叢子  
『姿なき脅迫者』 伊藤富造  
『池貝家殺人事件』 伴台一郎  
『外道録』 岡沢孝雄  
『白い顔の男』 梶龍男(梶龍雄)  
     
第1回 昭和30年(1955年)
〔選考委員〕  
受賞 「探偵小説辞典」 中島河太郎 講談社文庫(江戸川乱歩賞全集1) 1998.9
エラリイ・クイーンの業績    
ポッケトミステリの出版 早川書房  
第2回 昭和31年(1956年)
〔選考委員〕  
受賞 「ポッケトミステリの出版」 早川書房  
     
第3回 昭和32年(1957年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 『猫は知っていた』 仁木悦子 講談社 1957.11
『背徳の街』 飛鳥高 『疑惑の夜』講談社 1958.10
『お天狗様の歌』 土屋隆夫 『天狗の面』浪速書房 1958.6
*受賞作には候補者一覧なし    
   
第4回 昭和33年(1958年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 『濡れた心』 多岐川恭 講談社 1958.11
『哀傷日記』 志保田泰子  
『黒百合はなぜ咲いた』 朝吹賢司  
『天に代りて不義を討つ』 佐世保太郎  
   
第5回 昭和34年(1959年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 『危険な関係』 新章文子 講談社 1959.10
『招かざる客』 笹沢佐保(笹沢左保) 『招かれざる客』講談社 1960.3(笹沢左保)
『罠をさがせ』 松尾糸子  
『当選させたのは誰だ』 大雅寛生  
   
第6回 昭和35年(1960年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 該当作なし    
『すれ違った死』 五十嵐静子(夏樹静子)  
『北大東島』 宇治千介  
『醜聞』 黒川俊介(西村京太郎)  
『白い廃園』 膳哲之助  
『ハイムダールの誘惑』 藤井礼子(大貫進)  
   
第7回 昭和36年(1961年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 『枯草の根』 陳舜臣 講談社 1961.10
『紙の墓碑』 垂水堅二郎(芳野昌之) 『紙の墓標』浪速書店ナニワブックス 1962.11
(→『紙の墓碑』1964)
『紙の爪痕』 花屋治(松村喜雄) 光風社 1962.1
『土のハンター』 松尾糸子  
『重い影』 谷達郎  
  《気になる応募作》山沢晴雄『白い時間の影』
第8回 昭和37年(1962年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 『華やかな死体』 佐賀潜 講談社 1962.9
受賞 『大いなる幻影』 戸川昌子 講談社 1962.9
『山の唄』 内田正  
『道楽のすすめ』 谷達郎  
『陽気な容疑者たち』 天藤真 東都ミステリ 1963.4
『虚無への供物』 塔晶夫(中井英夫) 講談社 1964.2
  《気になる応募作》仁科透『特別賞与』、垂水堅二郎『幻の土』
----------------s38.1.31日本推理作家協会発足----------------
第9回 昭和38年(1963年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・長沼弘毅
受賞 『孤独なアスファルト』 藤村正太 講談社 1963.8
『愛と血の復活』 斎藤栄  
『妻よねむれ』 朝倉三郎  
  《気になる応募作》
第10回 昭和39年(1964年)
〔選考委員〕 荒正人・江戸川乱歩・大下宇陀児・木々高太郎・中島河太郎・長沼弘毅
受賞 『蟻の木の下で』 西東登 講談社 1964.8
『茶木良介の即興的な犯罪』 加津珊  
『未亡人の見積書』 伏見丘太郎  
『夜の審判』 雄谷鶏一  
  《気になる応募作》西村京太郎『雪の空白』、荘野忠雄『幻のサニイ』、蒼井雄『鉄塊殺人事件』
第11回 昭和40年(1965年)
〔選考委員〕 荒正人・大下宇陀児・木々高太郎・中島河太郎・長沼弘毅
受賞 『事件の核心』
   改題→『天使の傷痕』
西村京太郎 講談社 1965.8
『愛と血の港』 斎藤栄 『愛と血の炎』三一書房さんいちぶっくす 1968.5
(→『愛と血の港 』毎日新聞社 1973)
『東海岸への道』 瀬戸彦三  
  《気になる応募作》朝島靖之助『キリストという殺し屋』、新羽精文『幻の船』、山村美沙『歪んだ階段』、三浦浩『優しい眠り』
第12回 昭和41年(1966年)
〔選考委員〕 荒正人・大下宇陀児・木々高太郎・中島河太郎・長沼弘毅・松本清張
受賞 『王将に児あり』
   改題→『殺人の棋譜』
斎藤栄 講談社 1966.8
『不毛の愛』 内田正  
『四つのギター』 大谷一夫(大谷羊太郎)  
『雪の扇』 松尾糸子  
『接点』 石沢英太郎  
  《気になる応募作》草野唯雄『南町奉行所』,山沢晴雄『悪の扉』、加藤公彦『蒼ざめた街』
第13回 昭和42年(1967年)
〔選考委員〕 荒正人・木々高太郎・角田喜久雄・中島河太郎・長沼弘毅・松本清張
受賞 『伯林−一八八八年』 海渡英祐 講談社 1967.8
『失われた街』 草野唯雄 「大東京午前二時」推理界1968.2
(→『塩原殺人行』光文社文庫 1988.9に収録)
『野望の接点』 黒木曜之助 三一書房さんいちぶっくす 1967.12
『美談の報酬』 大谷羊太郎 『死を運ぶギター』廣済堂出版blue books 1977.7
(→『死を奏でるギター』新潮文庫 1986.1)
  《気になる応募作》魔子鬼一『空と陸のヘ短調』、福永令三『返り花』、山村美紗『崩れた造成地』、島内三秀『逃げる著者へのサラバンド』、高森真士『底の下』、冬木喬『脱走その後』
第14回 昭和43年(1968年)
〔選考委員〕 荒正人・木々高太郎・角田喜久雄・中島河太郎・長沼弘毅・松本清張
受賞 該当作なし    
『日本女性史』 志保田泰子  
『奴隷船』 川奈完(川奈寛)  
『転石止まるを知らず』 草野唯雄 『抹殺の意志』三一書房さんいちぶっくす 1969.7
『火山旅』 緒方晶彦  
『有罪と無罪の間』 和久一(和久峻三)  
  《気になる応募作》広瀬正『ヒット・エンド・ラン』、鈴木五郎『父恋い喜平次』、大谷羊太郎『毒薬とブルース』、石沢英太郎『他国の顔』
第15回 昭和44年(1969年)
〔選考委員〕 高木彬光・角田喜久雄・中島河太郎・仁木悦子・横溝正史・松本清張
受賞 『高層の死角』 森村誠一 講談社 1969.8
『鮮血のパブテスマ』 永井ばく(永井泰宇)  
『虚妄の残影』 大谷羊太郎 毎日新聞社 1947.5
『明かりのない部屋』 愛里収  
『天使が消えてゆく』 夏樹静子 『天使が消えていく』講談社 1945.2
  《気になる応募作》梶龍雄『魔女たちの季節』、草野唯雄『寒い鉱山から』
第16回 昭和45年(1970年)
〔選考委員〕 高木彬光・角田喜久雄・中島河太郎・仁木悦子・横溝正史・松本清張
受賞 『殺意の演奏』 大谷羊太郎 講談社 1970.8
『ベネトナーシュの矢』 幾瀬勝彬 『死を呼ぶクイズ』春陽文庫 1971.4
『赫の盲点』 里生香志  
『私の虚像』 愛里収  
『京城の死』 山村美紗 『愛の海峡殺人事件』光文社文庫 1984.9
  《気になる応募作》新羽精之『北々西の風よ吹け』、中堂利夫『夜の哄笑』
第17回 昭和46年(1971年)
〔選考委員〕 高木彬光・角田喜久雄・中島河太郎・仁木悦子・横溝正史・松本清張
受賞 該当作なし    
『テロリストへの挽歌』 福田洋志(福田洋)  
『藤太夫谷の毒』 藤本泉 『地図にない谷』産報サンポウノベルス 1974.9
『幻の罠』 金井貴一  
『フィルムの葬列』 小林久三  
『そして死が訪れる』 中町信 『新人賞殺人事件』 1973.6
(→『新人文学賞殺人事件』徳間文庫 1987.2)
  《気になる応募作》見捨理子『モンキー殺人事件』、幾瀬勝彬『ネオPPM荒廃』、津村秀介『太陽は西から昇る』、和久一『影の法廷』
第18回 昭和47年(1972年)
〔選考委員〕 多岐川恭・角田喜久雄・中島河太郎・南條範夫・松本清張・島田一男
受賞 『華麗なる影』
   改題→『仮面法廷』
和久峻三 講談社 1972.8
『ジャン・シーズの冒険』 皆川博子  
『怒りの道』 井口泰子 春陽堂サンポケット・ブックス 1973.7
『空白の近景』 中町信 『殺された女』弘済出版社こだまブック 1974.2
(→『「心の旅路」連続殺人事件』徳間文庫 1987.8)
『死の立体交差』 山村美紗 『黒の環状線』徳間書店トクマノベルス 1976.12
  《気になる応募作》藤本泉『深きシベリアの呼び声』、小林久三『架空映画祭』、長谷川修二『狂気という名の凶器』
第19回 昭和48年(1973年)
〔選考委員〕 多岐川恭・角田喜久雄・中島河太郎・南條範夫・松本清張・島田一男
受賞 『アルキメデスは手を汚さない』 小峰元 講談社 1973.8
『『禿鷹城』の惨劇』 高柳芳夫 講談社 1974.1
『蒼白の盛装』 笠原卓 『ゼロのある死角』産報サンポウノベルス 1973.11
『いきものの挽歌』 金井貴一  
『ゆらぐ海溝』 山村美紗 『マラッカの海に消えた』講談社 1974.1
  《気になる応募作》藤本泉『『源氏物語』殺人事件』、松村喜雄『長い長い水の流れ』、小林久三『歪形試写室』、中町信『Sの悲劇』
第20回 昭和49年(1974年)
〔選考委員〕 多岐川恭・角田喜久雄・中島河太郎・南條範夫・松本清張・佐野洋
受賞 『暗黒告知』 小林久三 講談社 1974.9
『金右衛門の死』 嵯峨崎遊  
『悪魔の中のあなた』 木村嘉孝  
『豚走また豚走』 古賀敦  
  《気になる応募作》余志宏『ショーボートに手を振れ』
第21回 昭和50年(1975年)
〔選考委員〕 佐野洋・島田一男・都筑道夫・南條範夫・三好徹
受賞 『蝶たちは今……』 日下圭介 講談社 1975.8
『仕手株殺人事件』 多賀親  
『倒錯の報復』 井沢元彦  
『虹の叛旗』 福田洋志(福田洋)  
『蒔くごとく穫りとらん』 余志宏 講談社 1977.3
  《気になる応募作》笠原淳『イルカ死すべし』、魔子鬼一『炎の曲』、春日彦二『汝のためにオルゴールは鳴る』、桂真佐喜『たかが殺人じゃないか』
第22回 昭和51年(1976年)
〔選考委員〕 菊村到・佐野洋・笹沢左保・都筑道夫・三好徹
受賞 『五十万年の死角』 伴野朗 講談社 1976.9
『ライン河の舞姫』 高柳芳夫 『「ラインの薔薇城」殺人事件』講談社 1977.3
『殉死の設計』 嵯峨崎遊  
『魔性の石』 川奈寛  
『虎の目は青かった』 余志宏  
  《気になる応募作》梶龍雄『大臣の殺人』、井沢元彦『六歌仙殺人事件』
第23回 昭和52年(1977年)
〔選考委員〕 菊村到・佐野洋・笹沢左保・陳舜臣・仁木悦子
受賞 『透明な季節』 梶龍雄 講談社 1977.9
受賞 『時をきざむ潮』 藤本泉 講談社 1977.9
『推理小説・国定の忠次』 嵯峨崎遊  
『幽霊要塞』 玉塚久純 『まんだら殺人事件』梓書院 1979.9
『タジ・マハールの再会』 水島圭三郎  
  《気になる応募作》斎藤澪『この子の七つのお祝いに』、岡嶋二人『くたばれ巨像』、井沢元彦『大沢家の崩壊』
第24回 昭和53年(1978年)
〔選考委員〕 権田萬治・佐野洋・陳舜臣・仁木悦子・半村良
受賞 『ぼくらの時代』 栗本薫 講談社 1978.9
『盲執の人』 二瓶寛  
『狙撃』 福田洋 『凶弾』講談社 1979.2(福田洋)
『タリア』 樽谷新 『アムステルダム猟奇殺人事件』講談社ノベルス 1995.7
『バイキング号の遺産』 帰山六郎  
  《気になる応募作》高柳芳夫『デュセルドルフの白い館』、深谷忠記『風の誘拐』
第25回 昭和54年(1979年)
〔選考委員〕 斎藤栄・海渡英祐・権田萬治・佐野洋・半村良
受賞 『プラハからの道化たち』 高柳芳夫 講談社 1979.9
『波切の怪』 久司十三 『狼火の岬』講談社 1980.10
『ショケラ』 宮田亜佐(宮田一誠)  
『六万晶系の女』 霜月信二郎  
『教習所殺人事件』 中町信 『自動車教習所殺人事件』トクマノベルス 1980.2
  《気になる応募作》沼田陽一『古い牙』、関口甫四郎『侵食海域』、中津文彦『遠い雷』、藤丸卓哉『殺意の鐘』、野崎六助『夕焼け探偵帖』
第26回 昭和55年(1980年)
〔選考委員〕 斎藤栄・三好徹・南條範夫・海渡英祐・五木寛之
受賞 『猿丸幻視行』 井沢元彦 講談社 1980.9
『占星術のマジック』 島田荘司 『占星術殺人事件』講談社 1981.12
『北溟の鷹』 関口甫四郎 青樹社 1991.3
『M8以前』 長井彬 『連続殺人マグニチュード8』講談社ノベルス 1983.1
(→『M8の殺意』講談社文庫 1990.3)
  《気になる応募作》筑波孔一郎『ガラスの女』、竹谷正『安楽死殺人事件』、鷲尾三郎『虐殺の構図』、中津文彦『義経北行殺人事件』、深谷忠記『青い虹の幻影』
第27回 昭和56年(1981年)
〔選考委員〕 五木寛之・三好徹・南條範夫・多岐川恭・都筑道夫
受賞 『原子炉の蟹』 長井彬 講談社 1981.9
『あした天気にしておくれ』 岡嶋二人 講談社ノベルス 1983.10
『未来の詩人たちのメッセージ』 高橋孝夫  
『ショパンの告発』 林芳輝 テクノス 1982.11
  《気になる応募作》島田荘司『斜め屋敷の犯罪』、六郷一『失われた環』、深谷忠記『陰画の中の女』
第28回 昭和57年(1982年)
〔選考委員〕 生島治郎・多岐川恭・都筑道夫・西村京太郎・山村正夫
受賞 『黄金の砂』
   改題→『黄金流砂』
中津文彦 講談社 1982.9
受賞 『焦茶色のパステル』 岡嶋二人 講談社 1982.9
『長い愛の手紙』 須郷英三(高場詩朗)  
『ローウェル城の密室』 高沢則子(小森健太朗) 自費出版 1991.8(高沢のりこ)
『ローウェル城の密室』出版芸術社 1995.9(小森健太朗)
『ミスターXを捜しましょう』 雪吹学  
『ハーメルンの笛を聴け』 深谷忠記 中央公論社 1989.5
  《気になる応募作》平忠夫『戦時犯女脱獄囚』、竹谷正『海外幽霊列車の謎』、花屋治『埋没した殺意』、矢嶋誠『軽いほほえみ』、笠原靖『悪夢は誰がつくる』
第29回 昭和58年(1983年)
〔選考委員〕 生島治郎・大谷羊太郎・早乙女貢・西村京太郎・山村正夫
受賞 『写楽殺人事件』 高橋克彦 講談社 1983.9
『トワイライト』 取井科南子(鳥井加南子) 『トワイライト』講談社 1985.10(鳥井加南子)
『港名コード・531』 大須賀祥浩  
『星狩人』 矢島誠  
『消えた添乗員』 有馬秀治  
  《気になる応募作》由良参舟『運命交響曲』、山崎洋子『窓の中の戦慄』、松岡弘一『子連れ探偵』、明日野京『追悼の島−十角館殺人事件−』、高原伸安『マリオネット』、東野圭吾『人形たちの家』、小池真理子・高峰志郎『死人に口なし』
第30回 昭和59年(1984年)
〔選考委員〕 小林久三・大谷羊太郎・早乙女貢・土屋隆夫・山村正夫
受賞 『天女の末裔』 鳥井加南子 講談社 1984.9
『黄金艦隊の海』 大須賀祥浩 講談社 1985.11
『魔球』 東野圭吾 講談社 1988.7
『G線上の悪魔』 邦城紀男  
  《気になる応募作》森雅裕『画狂人ラブソディー』、由良参舟『双髑髏事件』、春日彦二『復讐の鎮魂曲』、高原伸安『予告された殺人の記録』、吉村達也『亡霊たちのラスト・ダンス』
第31回 昭和60年(1985年)
〔選考委員〕 河野典生・小林久三・土屋隆夫・伴野朗・山村正夫
受賞 『放課後』 東野圭吾 講談社 1985.9
受賞 『モーツァルトは子守唄を歌わない』 森雅裕 講談社 1985.9
『風燈』 玉塚久純  
『極秘新薬殺人事件』 池上敏也  
『阿片戦争殺人事件』 大須賀祥浩  
  《気になる応募作》小久保英治『星の如きもの光り出せ』、石井敏弘『南虎次郎の世界』
第32回 昭和61年(1986年)
〔選考委員〕 赤川次郎・石川喬司・河野典生・中島河太郎
受賞 『花園の迷宮』 山崎洋子 講談社 1986.9
『軍艦旗北へ』 玉塚久純  
『鳩は死んだ』 池上敏也  
『大河の殺意』 高橋幸春  
『ブラック・バード』 石井敏弘  
  《気になる応募作》村岡圭三『飢餓の構図』、竹中直人『終由礼に涙はいらない』、早瀬利之『日本オープン殺人事件』、沼田陽一『キングチャールズ殺人事件』、小野博通『リ−ガン大統領殺人事件』、波多野鷹『本の復讐クォータリベンジ』、荒馬間『おじゃれ女、八丈』
第33回 昭和62年(1987年)
〔選考委員〕 赤川次郎・石川喬司・海渡英祐・中島河太郎・和久峻三
受賞 『ターン・ロード』
   改題→『風のターン・ロード』
石井敏弘 講談社 1987.9
『土喰霊』 三谷海幸  
『再生バレンブルグ』 樽谷新  
『上海カタストロフ』 桂浩薫(柏木智光) 『上海カタストロフ』講談社 1996.7(柏木智光)
『象が食った完全犯罪』 余志宏  
  《気になる応募作》西沢保彦『なりそこないハムレット』、法月林太郎『ア・デイ・イン・ザ・スクール・ライフ』、今井恵子『危険な親戚たち』、斎藤肇『闇を映す鏡』、新谷識『空白への挑戦』
第34回 昭和63年(1988年)
〔選考委員〕 海渡英祐・北方謙三・日下圭介・中島河太郎・和久峻三
受賞 『白色の残像』 坂本光一 講談社 1988.9
『倒錯のロンド』 折原一 講談社 1989.7
『衛星作戦の女』 池上敏也  
『鬼火列車』 吉岡道夫 『鬼火列車』講談社 1990.7
  《気になる応募作》池井戸潤『サーキットの死』、今井恵子『魂の密室を開くな』、姉小路祐『暗闇の重奏』、黒崎緑『ハード・ナイト・タウン』、矢口敦子『ある夏の白書』
第35回 平成1年(1989年)
〔選考委員〕 北方謙三・日下圭介・笹沢左保・中島河太郎・武蔵野次郎
受賞 『浅草エノケン一座の嵐』 長坂秀佳 講談社 1989.9
『クレムリンの道化師』 阿部陽一  
『メービウスの魔魚』 吉岡道夫 『メビウスの魔魚』講談社 1990.2
(→『《稲妻》連続殺人』講談社文庫 1994.6)
『泣き顔のクビド』 花木深 『天使の墓』文芸春秋 1997.3
  《気になる応募作》今井恵子『螺旋館の夜は更けて』、石川夏男『『横溝正史』殺人事件』、ふゆきたかし『歪んだ風』、井原まなみ『わだつみの城砦』
第36回 平成2年(1990年)
〔選考委員〕 生島治郎・逢坂剛・梶龍雄・笹沢左保・武蔵野次郎
受賞 『剣の道殺人事件』 鳥羽亮 講談社 1990.9
受賞 『フェニックスの弔鐘』 阿部陽一 講談社 1990.9
『ツール・ド・みちのくが狙われる』 広瀬光朗  
『200メガバイトを追え!』 梅原克哉(梅原克文)  
『代償』 真保裕一  
  《気になる応募作》鳴海章『スクォーク75、ハイジャック発生』、篠田節子『闇の図象学』、羽場博行『火の迷路』、黒田研二『例えば都会の六等星』、御坂真之『仮面の生活』、北川あゆみ『明日なき暴走の果てに』
第37回 平成3年(1991年)
〔選考委員〕 阿刀田高・生島治郎・五木寛之・逢坂剛
受賞 『ナイト・ダンサー』 鳴海章 講談社 1991.9
受賞 『連鎖』 真保裕一 講談社 1991.9
『地獄のウェーブ』 竹本みやこ  
『ロボットは、ためらいなく殺す』 梅原克哉(梅原克文)  
『かぐや姫殺人事件』 瑞木晶子  
  《気になる応募作》山口光一『我が大地、パレスチナ』、中原俊介『尾高刑事の夏』、楠木誠一郎『十二階の柩』
第38回 平成4年(1992年)
〔選考委員〕 阿刀田高・生島治郎・井沢元彦・西木正明・五木寛之
受賞 『長い廊下』
   改題→『白く長い廊下』
川田弥一郎 講談社 1992.9
『ヘルン先生行状記』 千葉良  
『村正殺人事件』 松本豊(佐竹一彦) 『凶刀「村正」殺人事件』カッパノベルス 1993.1(佐竹一彦)
『夏の果て』 若竹七海 『閉ざされた夏』講談社 1993.1
『至福のとき』 森健次郎(藤村耕造)  
  《気になる応募作》坂本善三郎『片隅のドン・キホーテ』、瑞生歩実『フラッシュ・バック』、霧島皐『SAKI―横浜1975』、馬場信浩『フェアウエイは殺しの現場』
第39回 平成5年(1993年)
〔選考委員〕 阿刀田高・生島治郎・井沢元彦・五木寛之・西木正明
受賞 『顔に降りかかる雨』 桐野夏生 講談社 1993.9
『リセット』 桃河和行  
『零れる闇』 有明游  
『河童が人を殺した話』 村井貞之  
『夜間検証』 森健次郎(藤村耕造) 『夜間検証』角川書店 1996.5(藤村耕造)
『慟哭の錨―関門海峡シージャック事件』 阿部智 『海峡に死す』講談社ノベルス 1994.6
  《気になる応募作》逆山洋『贖罪の日』、長尾由多加『宙空の死点』
第40回 平成6年(1994年)
〔選考委員〕 阿刀田高・生島治郎・井沢元彦・五木寛之・西木正明
受賞 『検察官の証言』
   改題→『検察捜査』
中嶋博行 講談社 1994.9
『AV−BLUES』 霧嶋皐  
『神々の砂漠』 園田幸夫  
『白き煉獄』 平尾彰(三宅彰)  
『川沿いの町』 釣巻礼公 『暴走』カッパノベルス 1997.4
  《気になる応募作》梓澤要『正倉院の秘宝』、永井義男『深川猟奇心中』、綾羽一樹『黄昏にフェイド・アウト』
第41回 平成7年(1995年)
〔選考委員〕 阿刀田高・井沢元彦・北方謙三・高橋克彦・西木正明
受賞 『テロリストのパラソル』 藤原伊織 講談社 1995.9
『ヒポクラテスの柩』 ヘンリー川邊  
『あなたに夢印』 小林仁美  
『北緯35度の灼熱』 野沢尚  
『流石』 渡辺容子 『流さるる石のごとく』講談社 1999.10
  《気になる応募作》松村光生『証しせよ夢にあらずと』、永井するみ『その汚れなき紫』、和田はつ子『死を待つ聖母たち』、藤岡真『五色金神殺人事件』、柄刀一『都会の目蓋』
第42回 平成8年(1996年)
〔選考委員〕 阿刀田高・大沢在昌・北方謙三・高橋克彦・皆川博子
受賞 『左手に告げるなかれ』 渡辺容子 講談社 1996.9
『閻魔のいるミートパイ』 桃河和行  
『魔笛』 野沢尚  
『サンキュウ・デール』 山瀬球平  
『ペトロバグ』 高嶋哲夫 『ペトロバクテリアを追え!』宝島社 2001.5
  《気になる応募作》
第43回 平成9年(1997年)
〔選考委員〕 阿刀田高・大沢在昌・北方謙三・高橋克彦・皆川博子
受賞 『破線のマリス』 野沢尚 講談社 1997.9
『神が殺す』 青井祐(池井戸潤)  
『川の深さは』 福井晴敏 講談社 2000.8
『トルーマン・レター』 高嶋哲夫 集英社 2001.5
『榧と柘植の迷宮』 釣巻礼公 『柘植の迷宮』出版芸術社 1999.2
  《気になる応募作》
第44回 平成10年(1998年)
〔選考委員〕 阿刀田高・大沢在昌・北方謙三・高橋克彦・皆川博子
授賞 『果つる底なき』 池井戸潤 講談社 1998.9
受賞 『12〈twelve Y.O〉』
   →改題 『Twelve Y.O.』
福井晴敏 講談社 1998.9
『ビッグタウン』 賀芳文吾  
『カマクラ動乱』 犬神鳴海  
『天馬誕生』 中野順一  
  《気になる応募作》
第45回 平成11年(1999年)
〔選考委員〕 赤川次郎・大沢在昌・北方謙三・皆川博子・宮部みゆき
授賞 『マルクスの恋人』
   →改題 『八月のマルクス』
新野剛志     講談社 1999.9
『そして僕はいなくなった。』 木村千歌  
『うじ虫の災厄』 首藤瓜於  
『落日の使徒』 奈津慎吾  
『ダブル・トラップ』 堂場瞬一  
  《気になる応募作》
第46回 平成12年(2000年)
〔選考委員〕 赤川次郎・逢坂剛・北方謙三・北村薫・宮部みゆき
授賞 『脳男』 首藤瓜於     講談社 2000.9
『escape―エスケープ―』 中田周  
『フェンス』 松浦茂史  
『カーティス・クリーク』 三浦明博  
『鋼の使命』 宮崎連  
  《気になる応募作》
第47回 平成13年(2001年)
〔選考委員〕 赤川次郎・逢坂剛・北方謙三・北村薫・宮部みゆき
授賞 『13階段』 高野和明 講談社 2001.9
『きみは嘘を唄う』 新井吾土  
『グッバイ、ジャズ・ライン』 廣島節也  
『接続』 匠勇人  
『機械室』 白石泉  
  《気になる応募作》


※ 候補作の出版情報は、調査が不充分です。          
※ 原本にあたっていない書籍が多数あります。         
  発行年月日、改題情報には誤りがある可能性があります。   
※ 間違い、過不足にお気づきの場合は、ご教示下さい。     

※ 江戸川乱歩賞の受賞作・候補作については、         
  『探偵くらぶ(中) 本格編』日本推理作家協会編      
   光文社カッパ・ノベルス 1997年10月刊 ISBN4-334-07262-3
  にも掲載されています。                  


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