ある全国紙の朝刊読書欄に乱歩の「黒蜥蜴」(光文社文庫版全集)が出て
いますね。シャルル・ペロー「ペロー童話集」、柳美里「ルージュ」と並んで、
乱歩の手になる大人のための童話…との評で、なるほど、うまい表現だなあと
思いました(評者は、社会学者の橋爪大三郎さん)。
若い頃読んだ時はつまらんなあとしか思わなかったのですが、昨年再読した時は
乱歩の通俗物の中では一番まとまっていてしかもユニークで非常に感服しました。
初読の頃はただひたすら筋・トリックの面白さのみを追っかけてミステリを
読んでいた時代で、この作品の良さには気付かなかったのだと思います。
なんにしても、上の書評は年の初めの嬉しい事ではあります。
オーナー様、皆様
あけましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。
今年も色々と場違いな質問をさせていただくかと思いますが、
どうか暖かい目で見てやって下さい。
(そして、色々と教えてやってください)
>桜様
都筑道夫に関しては、今年5月からちくま文庫で傑作選が
出る予定があるそうです。
ちなみに、ちくま文庫からは山風の忍法帖短篇全集も出るので、
今年は怪奇探偵小説のシリーズはお休み、とのことです。
続刊が出るとすれば、2005年になるとのこと。
>美夜さん
初めまして。横溝コンプリートおめでとうございます。
私もミステリに入ったきっかけが角川横溝だったので、
絶版本を探して古本屋を頑張って歩いた記憶を思い出しました。
やっぱり、完集できると、すごく爽快感がありますよね。
横溝は、出版芸術社の<時代小説シリーズ>に続いて、
<探偵小説シリーズ>も出す計画があるそうです。
今のところ<探偵小説シリーズ>は2冊の予定だそうですが、
どんな作品が入るのか、楽しみです。
小林オーナー
お元気で何よりです。
ネット初心者の奥木ですが、ここ小林文庫を足がかりとし、
昨年は随分と、皆様からいろいろな情報をいただきました。
他のサイトの方も、ならんでありがとうございました。
みなさま、
今年もよろしくお願いします。