黒猫荘
(mobile版)

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これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA
SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、
1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!
と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!
ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
1〜4件 →
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2564. 2025年02月11日 12時20分37秒
投稿:SAMANA
忙しいすぎるので書き込みかなり遅くなりました。それにしても最
近の忙しさの質が腹立たしくてしかたない。正直キレそう……って、
ほんと最近の書き込みは愚痴の垂れ流しだけになってるなぁ。ごめん
なさい(^-^;。
さてさて。それでは積読本状況詳細報告。
2025年1月の読了本
1.『浪漫疾風録』 生島治郎
2.『ラスプーチンが来た』 山田風太郎
3.『ランドルフ師と復讐の天使』 チャールズ・メリル・スミス
4.『深夜曲馬団』 大沢在昌
4冊読了等。
比較的ましなペースか。
極私的超アバウト評価
◎とても楽しめた
『浪漫疾風録』
○楽しめた
『ラスプーチンが来た』
・普通
『ランドルフ師と復讐の天使』『深夜曲馬団』
△あまり楽しめなかった
なし
×楽しめなかった
なし
『浪漫〜』は、戦後ミステリ界隈の状況を、作者が早川書房編集者時
代だったときの実体験をもとに、登場する関係者も実名で書き上げた
体験記小説。
編集者ならではの幅広い交友録で、佐野陽・結城昌治・都築道夫・陳
舜臣といった推理作家の面々だけでなく、佐藤春夫・開高健・吉行淳
之介・水上勉といった非ミステリ系作家、中村真一郎・福永武彦・丸
谷才一・小林信彦といったエッセイ・編集関係、福島正美・小松左京
・半村良といったSF系、訳者・解説者でたびたび目にしてきた田村隆
一・稲葉明雄・常盤新平・田中小実昌、そして言わずと知れた小泉喜
美子などなど、昭和30年代に人生真っ只中の人たちのリアルな息吹が
体感出来て、嬉しくて楽しくて本当にもうたまりません。
岡島二人・島田荘司以前の国内推理小説や翻訳推理小説を、古本等リ
アルタイムでなくても実際に読んで心ときめかせた人たちに対して、
かなりお勧めしたい作品でございます。
『ラスプーチン〜』は明治時代を背景にした個性派バケモノキャラに
よる対決群像劇。
風太郎節全開で充分に面白いんですが、糞尿話のえげつなさ(誉め言
葉)が個人的にはついていけなかったのでお勧めまではいかず。風太
郎節と糞尿は「日本最凶の組合せ」だと実感。
『ランドルフ師〜』は、元プロフットボール選手の牧師が探偵として
活躍するシリーズ2作目。
ミステリ度5%・牧師という特殊世界を楽しむ度95%といった感じ。
『深夜〜』は非活劇系ハードボイルド短編集。
5短編中殺人などの事件がある4作は、正直、そんなに楽しめず。で
も残る1作、事件はおきないけどハードボイルド感にくるっとまとわ
れた「インターバル」が、「ああ、こういう作品っていいよなぁ」と
しみじみ思わせてくれたので良かったです。
2025年1月の購入本等
1.『砂男』 有栖川有栖
2.『濱地健三郎の呪える事件簿』 有栖川有栖
2冊購入等。
本当はあと4冊購入予定で、今月は多いなぁ…と嘆き気味だったも
のの忙しくて書店に行けず、結局翌月に購入することに。なので積読
は減少したものの、翌月の購入冊数にビクビクするはめに。なんじゃ
そりゃ。
2冊とも定番作家信頼買い。これで有栖川積読作品は34冊に。
まだ『女王国の城』が、国名シリーズだとマレー・スイス・モロッ
コ・インド・カナダが絶賛積読中。
早く順番回ってこい!<だったらどんどん読まないと…<自爆(^-^;
そいでは!!
2563. 2025年01月01日 17時00分09秒
投稿:SAMANA
あけおめことよろです<(_ _)>。
年末年始にかけて頭から顔の右半分にできもの発生。世にいう帯状疱疹と
思われるものの診察は1/4からなので素人判断でしかありませんが、痛みは
本物。なのでせっかくの新年書き込みも最小限にします。今年は最悪のス
タートとなりました。あとは上昇するだけ……と信じたい( ノД`)シクシク…。
さてさて。それでは積読本状況詳細報告。
2024年12月の読了本
1.『剣と薔薇の夏』 戸松淳矩
2.『騎士の盃』 カーター・ディクスン
3.『このミステリーがすごい! 2025年版』 このミステリーがすごい!編集部編
4.『2025本格ミステリ・ベスト10』 探偵小説研究会編
5.『クリスマスの4人』 井上夢人
5冊読了等。
わりと良かったほうです。そう思い込みます(^-^;。
極私的超アバウト評価
◎とても楽しめた
なし。
○楽しめた
『このミステリーがすごい! 2025年版』『2025本格ミステリ・ベスト10』
『クリスマスの4人』
・普通
『剣と薔薇の夏』『騎士の盃』
△あまり楽しめなかった
なし。
×楽しめなかった
なし。
『クリスマス〜』は不得手なテーマだったのが残念。
2024年12月の購入本等
1.『このミステリーがすごい! 2025年版』 このミステリーがすごい!編集部 編
2.『2025本格ミステリ・ベスト10』 探偵小説研究会編
3.『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬
4.『名探偵は誰だ』 芦辺拓
4冊購入等。
3は予定外だったけど購入。20数年後の読書で「買って良かった」と思えたらいいなぁ…。
んでは、2024年読書で面白かったミステリ系エンタメ小説の再掲ご紹介。
今年は久々のミステリオフ会でゲットした単行本が面白かったので、新作お勧めが発生。
珍しい……というか、ひょっとしたら初めてかも(^-^;。
何かの足しになれば幸いです。
『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈 新潮社
『成瀬は信じた道をいく』 宮島未奈 新潮社
個性的な主人公女子の中学〜高校時代を、周辺人物視点のストーリーも
含めた短編集。
私にしては珍しく非ミステリの単行本。高世評が気になっていたところ
に続編作をありがたくも頂戴する機会があり、だったら1作目を買って
連チャン読書しなきゃ♪ という顛末。
小説・ドラマ・アニメ等のフィクション界ではある意味、ありがち的な
個性キャラですが、現実と超地続きの滋賀生活な描写が「身近にいる」
感たっぷりで「嬉しく思ってしまう」ため、読者は成瀬とその成瀬を慕
う人たちを超好きになってしまう…といったところでしょうか。もちろ
ん私も好きになりましたo(^◇^)o。
各話のエピソードも優しいだけじゃない、生きていくうえで当たり前に
生じるとても人間くさい感覚・感情も共感出来て、だからこそそこから
少し離れた成瀬の立ち振る舞いにしびれます。
個性的だけど、その根っこは正統派なピュア。そのあたりが同じ個性的
キャラでも、森博嗣が生み出した捻じれまくったピュアさ(これも好き)
が持ち味の犀川創平とは両極端だと少し思いました。
難を言えば、作品には全く関係ないけれど、本の帯の各者の一言コメン
ト。一言だけに絶賛強調味が強く、作品世界の「じわじわさ」とあまり
合ってないなぁと思ったり(特に1作目)。売るため・売れるための手
段というのはわかるけれど、感覚的にはやっぱりこの帯を「絶賛」でき
ないっす…(^-^;。
あと、個人的に成瀬作品については過去に遡った成瀬ストーリー(小中
高時代)を書かれるより、作者のリアル時間軸とおおむね合致させた、
リアルタイム成瀬ストーリーを書いてほしいと思っています。今の時代
を過ごす成瀬の生き様を読んでいきたい。
ただ、数多くの成瀬ストーリーを読みたいのも確かなので、両方を満足
させるには、2ヶ月に1作のペースで成瀬ストーリーを作者さんには書
き上げてほしいところです<希望が無茶過ぎです(^-^;。
『愛人はやさしく殺せ』 笹沢左保 徳間文庫
昭和平成推理小説界の巨人の長編作。
ある意味、この作家っぽい通俗小説的なタイトル(元タイトルから改変され
てるらしい)ですが、中身はバリバリの本格ミステリ。約380作の著作がある
超絶多作作家ながらなぜにこんなシステムトリッキーなネタを生み出せたの
か(しかも今作以外でも多数あり)、本当に不思議でなりません。読者の目
をそらさせる目くらまし設定も鮮やか。「本格ミステリの天才」と呼びたい
気分です。
『走らなあかん、夜明けまで』 大沢在昌 講談社
大阪ディープ地区を舞台に繰り広げられる巻き込まれ型タイムリミットサス
ペンス長編。
主人公は、東京者でごくごく普通で平凡な「良い」青年。
ヒロインは、コテコテなにわヤンチャ系でも心根はあったかい、世話好きな
「良い」おネェちゃん。
連れ合いは、下っ端ヤクザで抗えない弱さはあるけれど、不義理を悔やむ心
は持ってる「良い」バカ者。
ヒーローは、ケンカ名人ながら一般人の常識と強さと義理人情を持ち合わせ
た「良い」あんちゃん。
こんなキャラたちが、馴染みを感じる大阪の街を走り回ってアタフタするス
トーリーが私にとって面白くないわけがないっ!! 悪役側の憎々しさも効
果倍増でした。何といっても「大人だなぁ」とにやにやほっこりするラスト
のセリフが粋で、最後の最後にあったかさ満開。いやもう本当に堪能させて
もらいました。
そいでは!!
2562. 2024年12月05日 13時53分38秒
投稿:SAMANA
師走です。先生でもないのになぜか忙しいので前書きはナシ(^-^;
さてさて。それでは積読本状況詳細報告。
2024年11月の読了本
1.『公判調書ファイル・ミステリー 雨月荘殺人事件』 和久俊三
2.『幻夜』 東野圭吾
2冊読了等。
もっと集中してがんばれよ……( ノД`)シクシク…。
極私的超アバウト評価
◎とても楽しめた
なし
○楽しめた
『雨月荘殺人事件』『幻夜』
・普通
なし
△あまり楽しめなかった
なし
×楽しめなかった
なし
『雨月〜』は、架空の殺人事件を実際の公判調書(裁判記録)として仕立て上げ、
市民講座セミナーでその内容を読み進めていくスタイルをとった企画ミステリ。
人の罪の認否を明らかにしていくことの大変さ(七面倒さ?)が、身をもって知
ることができたと同時に、読み進めていくにつれて事件の姿が徐々に明らかにな
っていく過程の面白さは絶品。内容に大きな問題がなければ、完全に「お勧め」
作品だったのに、真相解明に向けた市民セミナー回で疑問に上げられた点がとあ
るネタのあり方と上手く結びついていない、というか事件の構造とは無関係かつ
別の点で不自然さを露呈していてとても見逃せるものでないと感じられたのが、
もうむっちゃくちゃに残念。絶対におかしいと思うんだけれど、私がおかしいの
かなぁ……。
あと、内容と全く関係ないですが、審理は1回ですべてが終わるわけでない(地
裁・高裁・最高裁)ことをすっかり忘れていたので、最終盤の事件の展開にちょ
と驚いてしまいました。
『幻夜』は、阪神淡路大震災当日の衝撃的な出来事に直面した男女二人の、その
後の数奇な人生を描いたミステリ。
修羅の道を生き抜くため、女が男に無理矢理生肉を食わせるシーンの凄まじさは
とんでもない迫力で本当に度肝を抜かれました。それに比べ、最後に描かれた女
の生き方・あり方が、これ以外は思いつけないように思うものの、やはり類型的
で矮小に見えてしまって物足りなく感じてしまいました。ミステリの処理は必要
であるものの、修羅の道に生き抜く途中のあの壮絶なシーンでいっそ終えてしま
ったほうが良かったように思ってしまいます。それほどあのシーンには感銘を覚
えました。
2024年11月の購入本等
1.『捜査線上の夕映え』 有栖川有栖
2.『中野のお父さんの快刀乱麻』 北村薫
3.『米澤屋書店』 米澤穂信
4.『子宝船 きたきた捕物帖(二)』 宮部みゆき
5.『おはようおかえり』 近藤史恵
6.『誰も死なないミステリーを君に』 井上悠宇
7.『誰も死なないミステリーを君に 2』 井上悠宇
8.『誰も死なないミステリーを君に 眠り姫と五人の容疑者』 井上悠宇
8冊購入等。
やってしまったよ………( ノД`)シクシク…。
1〜5は、定番作家信頼買い。久々に1ヶ月に5冊もでた印象。
6〜8は、たぶん久々のミステリオフ会の時にメモッた作家作品。
メモしたことを忘れていて、何かの拍子にアプリを見返して気づき、慌てて購入
した次第。というか、オフ会で話に出たんだったかな……(^-^;。
そいでは!!
2561. 2024年11月03日 11時41分01秒
投稿:SAMANA
ようやっと暑さが鳴りを潜めたようでほっと一息の11月。それでも
秋の気配が全然しないのは困りもの。年々秋が短くなってるようだとよ
く聞きますが、今年は逆に、ずっと秋が続いて結局冬が来ないような気
がするのは私だけ(^-^;?
さてさて。それでは積読本状況詳細報告。
2024年10月の読了本
1.『詐欺師の饗宴』 笠原卓
2.『幸運な足の娘』 E・S・ガードナー
2冊読了等。
今月はガードナーにペースを阻まれてしまいました。こんなにガード
ナーって読みにくかったかなぁ……( ノД`)シクシク…。
極私的超アバウト評価
◎とても楽しめた
なし
○楽しめた
『詐欺師の饗宴』
・普通
『幸運な足の娘』
△あまり楽しめなかった
なし
×楽しめなかった
なし
『詐欺師〜』は、"ベテラン復活"のうたい文句で東京創元社が発掘してきた
(と思われる)作家の長編ミステリ。
梗概に「密室トリックにアリバイ崩し」と派手なうたい文句があったり、東
京創元社の売り出し姿勢が珍しく謎に積極性が窺えたりするので、ハッタリ
系ミステリかと思いきや、「全然地味。ただ、手堅さが少し感じられる」と
いったタイプの作品。不遜な言い方で申し訳ないけれど「割と出来のいい習
作」といった印象でした。
『幸運な〜』は、オールドミステリ&TVドラマファンにはよく知られている
と思われる弁護士ペリー・メイスンものの長編作。
作者・探偵役・犯人役の全員が切れ者すぎて、速すぎるテンポのストーリー
内に描かれた展開の意味や会話の内容に凡人の私は全くついていけず、理解
不能すぎてまっしろになった、まさしく「ぽかんぼっち」状態。正直、まい
りました。おかげでメイスンも、ものすご〜く嫌な辣腕弁護士としか見えな
かったし(^-^;。
2024年10月の購入本等
0冊購入等。
……購入0って、ひょっとしたら記録開始してから始めてかも?
新刊文庫チェックして購入0の場合、これまでの年末恒例ベスト10企画で
あがっていた作品のうちで気にかかったもの(主に海外系)を購入するよう
にしていたので。来月も0だったら積読減少面からは嬉しいはずなんですが、
だけど、やっぱり、ちょっと寂しいかも(^-^;・
そいでは!!
[NAGAYA v3.13/N90201]