黒猫荘
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これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA

SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、

1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!

と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!

ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
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2576. 2026年02月07日 09時45分58秒  投稿:SAMANA 

 ああもう仕事がうっとおしくて仕方なくイライラしっぱなし。愚痴しか
でてこない。この状態はミステリでもなかなか治癒できそうにないのが悲
しい( ノД`)シクシク…

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2026年1月の読了本

  1.『怪盗ニック対女怪盗サンドラ』 エドワード・D・ホック
  2.『リンゴォ・キッドの休日』 矢作俊彦
  3.『百鬼夜行 陰』 京極夏彦
  4.『火の神の熱い夏』 柄刀一
  5.『罪深き眺め』 ピーター・ロビンスン
  6.『アイルランドの薔薇』 石持浅海
  
 6冊読了等。
最近、読書の調子が良くて、心の中の読書スペースだけはホクホクと暖かい
です(*^ヮ^*)。

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 『アイルランドの薔薇』

○楽しめた
 『怪盗ニック対女怪盗サンドラ』『百鬼夜行 陰』『火の神の熱い夏』
 『罪深き眺め』

・普通
 なし

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 『リンゴォ・キッドの休日』


『怪盗ニック〜』は、数多くの短編ミステリを生み出した海外ミステリ作家の
人気キャラ「怪盗ニック」の日本独自編纂短編集。
ベスト3は順不同で「レオポルド警部のバッジを盗め」「禿げた男の櫛を盗め」
「蛇遣いの籠を盗め」。キャラがよく不自然さもないのでどの作品も一定レベル
で楽しかったです。実は内容既にうろ覚えなんだけれど…(^-^;。
『リンゴォ〜』は、マンガ「気分はもう戦争」を除けば初読となるエンタメ作家
のハードボイルド中編2作。
作中、薬物で主人公がラリってしまう場面があり、幻覚内をさまようシーンなの
でかなり訳の判らない意味不明なもの描写であることはある意味当然なんだけれ
ど、私にとって問題は、そのシーンさながらに作品の最初から最後までかなり理
解しづらい文章で内容をほとんど理解できないまま読み終えてしまったことです。
読解力がないとここまで矢作作品を楽しめないものなのかと痛感。矢作作品はネ
ームバリューにつられてあと8作も積読があるのにどうしよう……。ちょっとだ
け憂鬱(^-^;。
『百鬼〜』は、京極堂シリーズ長編各作に登場した人物たちの身に起きた話を集
めた短編集。
各話の主人公たちの造形はいっさい記憶にないけれど、それでも面白かったのは、
ストーリーを最大限効果的に見せる文章表現がやっぱり巧みなのかなと思ったり。
あと、関口は本当に相変わらずの関口で、記憶の印象そのままでだったのが逆に
一安心。
『火の神の〜』は、著者の数あるシリーズのうち南美希風が探偵役を務めるミス
テリの長編1作目(らしい)。
文庫本約250ページの本格ミステリという最も好みの質&量な作品なのに、どこに
いたのかがキモになる「細かすぎる検証が必要」の苦手タイプだったので、引き
込まれるところまでのめりこめなかったが残念。真相はある意味、本格ミステリ
として定番的な着地でしたが、かえってそれが嬉しくて&面白くて楽しませても
らいました。
『罪深き眺め』は、イギリスの片田舎で覗き・盗難・殺人が並行して起きる田園
モジュールミステリ長編。
主要キャラはそこそこいい味してるし、ストーリー展開もそこそこ興味を持たせ
るものだし、終盤の見せ方もそこそこ興奮させてくれたけれど、全てが「そこそ
こ」で面白さが今ひとつ抜き出ていなかった印象。でも面白くないかというと、
そうとはやっぱり言えなくて…。何とももどかしいミステリです(^-^;。
『アイル〜』は、鮎川哲也が編者を務めた公募アンソロジー企画「本格推理」
出身作家である著者の本格ミステリ長編デビュー作。
これは予想以上に面白く読めました。警察が介入しないシチュエーションに納得
できたのが大きかったかも。その点も含め、世評の高い『月の扉』よりこちらの
ほうが私は断然好み。終盤の解明時に効果を発揮するミステリとしてのいくつも
の仕込み、読者は目にしていてわかるけれど作中の登場人物の間では判りえない
いくつもの仕掛けとそれらを読者に見せる見せ方が一つ一つ面白く本当に楽しめ
ました。作中のアイルランドをめぐる政治的状況や組織性質の事実性、登場した
警察のあっけないほど早い幕引き処理、スーパーマン過ぎる主人公の理屈付けが
なかったなど、気になる点も正直ありますが、それでもそれらを凌駕するほどの
多重な仕込みがすごく効果を発揮したミステリだと思います。


2026年1月の購入本等

  1.『シンポ教授のマジカルミステリー劇場』 新保博久
  2.『盗む男 ミステリ短篇選』 井上ひさし/井上恒編

 2冊購入等。
本当は院長文庫刊行の筒井康隆短編集も購入予定にしていましたが、1冊でも積読
本減少を目指して購入取りやめ。この積み重ねで自分が報われることになるんだと
信じておきます(^-^;。

そいでは!!
2575. 2025年12月31日 11時20分45秒  投稿:SAMANA 

 大晦日でのんびりしています。年内で既に太ってしまったことを実感し
ています。来年は痩せたらいいなぁ……<努力意思皆無の超他人事(^-^;。

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2025年12月の読了本

  1.『始末屋卯三郎暗闇草紙』 結城昌治
  2.『骨音 池袋ウェストゲートパーク�掘戞\佚聴疥�
  3.『2026年版 このミステリーがすごい』 このミステリーがすごい!編集部編
  4.『殺人はリビエラで』 トニー・ケンリック
  5.『2026本格ミステリ・ベスト10』
  6.『とくまでやる』 清涼院流水
  7.『とくまつ 夜霧邸事件』 清涼院流水
  8.『とく。』 清涼院流水

 8冊読了等。年が終わることを言い訳にタガが外れて今月大量に買って
しまったので、この読了数は超嬉しいです。流水作品で年またぎ新年を迎
えたくなかったというのは裏本音(^-^;。

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 なし。

○楽しめた
 『始末屋卯三郎暗闇草紙』『骨音 池袋ウェストゲートパーク�掘�
 『2026年版 このミステリーがすごい』『2026本格ミステリ・ベスト10』
 『殺人はリビエラで』

・普通
 『とくまでやる』『とくまつ 夜霧邸事件』『とく。』

△あまり楽しめなかった
 なし。

×楽しめなかった
 なし。


『始末屋〜』は、困りごとの相談を受けて銭を稼ぐ落ちぶれ武士、卯三郎
が「始末屋」として生きながらえていく様を描いた時代推理小説短編集。
講談その他で有名な人物を話に登場させるパターンの効果もあって楽しめ
たんですが、登場有名人物ほぼ全員の名前が何かしら聞いたことがあると
いう事実に逆にショック。今更ながら自分がジジイであることを思い知ら
されました( ノД`)シクシク…。
『骨音〜』は、IWGPシリーズ3作目の短編集。この呼称を最初見た時はプ
ロレスの大会しか思い浮かなくて、シリーズ名称の頭4文字に当てはまる
ことを知った時、かなり驚いたのはいい思い出。
3作目まで面白さは快調だったんですが最終話のDRUGがらみの話でトーン
ダウン。クスリにまつわるラブストーリーは好みにあわず残念でした。
『2026年版このミス〜』と『2026本格〜』は、毎年恒例エンタメランキン
グ企画本。
今年のこのミスランクイン本で気になって買ったのは『私立探偵マニー・
ムーン』。本格ミスベスでは、ランクインしていないものの複数の記事で
作者名がでていて、調べたところ未読文庫があることを知って買った七河
迦南『空耳の森』。また、本格ランクインの『探偵小石は恋しない』が気
になったものの、こちらは単行本だったので文庫化したら買おうかなと思
っています。まぁ覚えていればの話ですけど……(^-^;。
『殺人は〜』は、ユーモアサスペンス『スカイジャック』で名が知られる
作者のデビュー作となる海外コメディミステリ長編。
今作の目玉は○○車カーチェイスと事件の真相だと思っているんですが、
中盤以降で少し中だるみを感じたところと、事件の真相が個人的にはケン
リック作品っぽくなく違和感を感じてしまったのが残念。カーチェイスは
笑わせてもらいました。
『とくまで〜』『とくまつ〜』『とく。』は、それぞれ見せ方の趣向が異
なる、大量自殺&殺人&バトルのエンタメシリーズ長編。
『とくまで〜』は、9/1から12/12までの出来事を1日1ページの進行で描写。
『とくまつ〜』は、12/13の0:00〜3:30の出来事を数分1ページ進行で描写。
『とく。』は、12/13から4年目5/16までの出来事を1章1ページ進行で描写。
字面・字数の表現以外、特に思うところはなし。前月にも書いたように流
水作品の凄さを私は理解出来ていないんですが、今作でもその思いは変わ
らず。これで流水作品からは卒業します(たぶん)。


2025年12月の購入本等

  1.『2026年版 このミステリーがすごい』 このミステリーがすごい!編集部編
  2.『2026本格ミステリ・ベスト10』 探偵小説研究会編
  3.『死の絆 赤い博物館』 大山誠一郎
  4.『それでも旅に出るカフェ』 近藤史恵
  5.『パパイラスの舟 海外ミステリ随想』 小鷹信光
  6.『私立探偵マニー・ムーン』 リチャード・デミング
  7.『空耳の森』 七河迦南

 7冊購入等。気が緩んでたくさん買ってしまいました( ノД`)シクシク…。
1と2は、毎年恒例エンタメランキング企画本。
3と4は、信頼作家信頼買い本。
5は、事前調査で気になって購入決定した本。
6は、今年のこのミスランキング本で気になった本。
7は、今年の本格ミスベスの記事で触れられていた作家の直近文庫本。
気になったから買いましたし、埋もれたミステリ関連本の文庫復刊みたい
な企画は嬉しいから続けていってほしいんですが、失礼な物言いで申し訳
ないけれど小鷹信光本って需要があるんだろうかと心配です…(^-^;。


んでは、2025年読書で面白かったミステリ系エンタメ小説の再掲ご紹介。
今年は現実逃避の甲斐あって?、なんと6作もお勧めができました。
んでも、作品はほとんど昭和か平成中盤までのものばかり。奇跡的に手に
する機会がありましたら、楽しんでいただければ幸いです。


『浪漫疾風録』 生島治郎 講談社文庫

戦後ミステリ界隈の状況を、作者が早川書房編集者時代だったときの実体験
をもとに、登場する関係者も実名で書き上げた体験記小説。
編集者ならではの幅広い交友録で、
佐野陽・結城昌治・都築道夫・陳舜臣といった推理作家の面々だけでなく、
佐藤春夫・開高健・吉行淳之介・水上勉といった非ミステリ系作家、
中村真一郎・福永武彦・丸谷才一・小林信彦といったエッセイ・編集関係、
福島正美・小松左京・半村良といったSF系、
訳者・解説者でたびたび目にしてきた田村隆一・稲葉明雄・常盤新平・田中
小実昌、
そして言わずと知れた小泉喜美子などなど、
昭和30年代に人生真っ只中の人たちのリアルな息吹が体感出来て、嬉しくて
楽しくて本当にもうたまりません。
岡島二人・島田荘司以前の国内推理小説や翻訳推理小説を、古本等リアルタ
イムでなくても実際に読んで心ときめかせた人たちに対して、かなりお勧め
したい作品でございます。


『才女の喪服』 戸板康二 河出文庫。

歌舞伎の世界を題材にしたミステリをいくつも書き上げた作家が書いた、非
歌舞伎ミステリ長編。
全然派手じゃない。ドラスティックなシーンも皆無。詩をたしなむ人たちの
間でゆるやかに進む日常に、ごくごく微小ながら重なることで徐々に形にな
っていく不穏な空気が見え隠れしてくる作品世界にからみとられ、事件が起
きなくても先を読み進めずにはいられない話運びに脱帽。
ミステリの流れの中でのとある仕込みは比較的判りやすいものの、それ以外
の細かな事象が積み上げられてキッチリとミステリが構築されているのも推
理名作家の戸板康二ならでは。
ラストシーンはこういったストーリでの見本ともいうべき味わい深いもので、
ものすごく静的なのに感情がゆすぶられたことに感銘して心が震えました。
年寄りだからこういう感想なのかもしれないけれど、どちらかというと騒然
とした世界より静謐な世界のほうが好みという人で、ミステリを読んでみよ
うという人には(平成生まれの若い人ならなおさら)、真っ先にこの作品を
お勧めしたい。そう思ってやまない良作でありました。


『誘拐の果実』 真保裕一 集英社

ほぼ同じタイミングで起きる2つの誘拐事件を描いたサスペンスミステリ。
それぞれの誘拐事件にメインネタが仕込まれていて作者の姿勢と意気込みが感
じられたし、登場人物たちも誠実さ・小狡さ・醜悪さ・善良さ等をすべてあわ
せもった人間味あふれるキャラばかりなのに、かえって好感を覚えました。
そして何より……読み終えてみれば、かなり青臭い話でした。
だからいっそう大好きな作品になりました。読んで本当に良かったです。


『塗りつぶした顔』 戸板康二 河出文庫。

老歌舞伎俳優の名探偵、中村雅楽シリーズを生み出した昭和推理作家の、
ノンシリーズ推理短編集。
全作品が水準作以上、特に冒頭の2作が秀逸。
15ページほどの小品なのに、本格味の効いたワンアイデア・事件の構図と
母幼息子ものストーリーとの見事な組合せ・生の奥深さを逆意の単純さで
見事に表出させた最後3行、に感銘した「稚児鎧」。
父が倒れた現場に残されていた、大切にしていたにもかかわらず父が自ら
壊したであろう箱庭。父の死後、徐々に明らかになる父の歴史と箱庭の謎
との物悲しい繋がりと、これまた最後3行で映し出される父の心情がいと
おしい「箱庭の雨」。
贔屓の引き倒しを承知しつつも、この短編集もやっぱりお勧めとさせてい
ただきます。


『13階段』 高野和明 講談社文庫

死刑囚の無罪証明でバディを組んだベテラン刑務官と仮釈放中の青年の
追跡劇を描いたタイムリミットもの長編サスペンス。
内容が盛沢山過ぎて、正直、最終盤には胸やけ起こしてしまいましたが、
それでもやっぱり傑作で本当に読む手が止まらなかったほどの面白さ。
「人を殺めた」ことで己・家族・恋人・被害者側らに本当に何が起きて
しまうのか、心境事象全て巻き込んでの描写が心に響いて面白さを加速
させています。サスペンスながらミステリ的趣向もふんだんにあって、
しかもその一つ一つがすごく効果的なのもスゴかったです。
個人的には胸やけを起こした仕掛け(これもしっかり匂わせがある)は、
読者の心中整理に混乱を招かないためにも、ないほうが良かったように
思うのですが、それを差し引いても、充分お勧めできる傑作だと思いま
す。重たい描写もありますが、一人でも多くのエンタメ好きに知っても
らえれば嬉しい限り。


『人形はライブハウスで推理する』 我孫子武丸 講談社文庫

腹話術師の嘉夫、保育士の睦月、そして腹話術士の鞠夫という組合せの、
とっても不思議な三角関係トリオが事件を解決するシリーズ短編集。
我孫子作品を読むのは本当に久々。ユーモラスな作風は期待どおりでし
たが、各話の最後でこんなに心を暖かくしてくれる文章テクニシャンで
あるとは思ってなかったので本当にビックリ。多くの話の最後で癒され
て本当にほっこりしました。平成新本格1期生(1.5?)らしく、ミステ
リとしても日常の謎よりは刑事事件を(ほぼ)基本としているのもかな
り嬉しいところです。


そいでは!!

2574. 2025年11月30日 13時35分31秒  投稿:SAMANA 

 早いもので今年もあと約1ヶ月を残すのみ。早く早く早く早く会社か
ら自由になりたい<大丈夫か(^-^;?

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2025年11月の読了本

  1.『13階段』 高野和明
  2.『ある晴れた朝 突然に 』 ハドリー・チェイス
  3.『鴇色の仮面 新宿少年探偵団』 太田忠司
  4.『秘密屋文庫 知ってる怪』 清涼院流水
  5.『人形はライブハウスで推理する』 我孫子武丸
  6.『絵に描いた悪魔』 ルース・レンデル
  7.『試験に出るパズル 千葉千波の事件日記』 高田崇史
  
 7冊読了等。
かなりいいペース。ゾーンに入ったのかもしれません…って、ゾーンて
何(^-^;?

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 『13階段』『人形はライブハウスで推理する』

○楽しめた
 『ある晴れた朝 突然に』『鴇色の仮面 新宿少年探偵団』
 『絵に描いた悪魔』

・普通
 『秘密屋文庫 知ってる怪』『試験に出るパズル 千葉千波の事件日記』

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

『13階段』は死刑囚の無罪証明でバディを組んだベテラン刑務官と
仮釈放中の青年の追跡劇を描いたタイムリミットもの長編サスペンス。
内容が盛沢山過ぎて、正直、最終盤には胸やけ起こしてしまいましたが、
それでもやっぱり傑作で本当に読む手が止まらなかったほどの面白さ。
「人を殺めた」ことで己・家族・恋人・被害者側らに本当に何が起きて
しまうのか、心境事象全て巻き込んでの描写が心に響いて面白さを加速
させています。サスペンスながらミステリ的趣向もふんだんにあって、
しかもその一つ一つがすごく効果的なのもスゴかったです。
個人的には胸やけを起こした仕掛け(これもしっかり匂わせがある)は、
読者の心中整理に混乱を招かないためにも、ないほうが良かったように
思うのですが、それを差し引いても、充分お勧めできる傑作だと思いま
す。重たい描写もありますが、一人でも多くのエンタメ好きに知っても
らえれば嬉しい限り。
『人形は〜』は、腹話術師の嘉夫、保育士の睦月、そして腹話術士の鞠
夫という組合せの、とっても不思議な三角関係トリオが事件を解決する
シリーズ短編集。
我孫子作品を読むのは本当に久々。ユーモラスな作風は期待どおりでし
たが、各話の最後でこんなに心を暖かくしてくれる文章テクニシャンで
あるとは思ってなかったので本当にビックリ。多くの話の最後で癒され
て本当にほっこりしました。平成新本格1期生(1.5?)らしく、ミステ
リとしても日常の謎よりは刑事事件を(ほぼ)基本としているのもかな
り嬉しいところです。
『ある晴れた〜』は、イギリス作家による完全無欠なアメリカンハード
ボイルド&サスペンス&バイオレンス長編。
ラスト1行に、チェイスが生み出した非情世界の真骨頂がうかがえてシ
ビれました(死語)。チェイスの非情さは、当時としては衝撃的なもの
だったと思うのですが、今の時代から見ると逆に「非情でないところの
線引きが(ストーリーテラーとして)上手い」と思っていたり。
『鴇色の〜』は、なぜか新宿だけで起きる超常現象に立ち向かう中学生
たちの活躍を描いたシリーズものの2中編。
各人のキャラ個性も際立っているし、本格ミステリに寄っていないエン
タメストーリーも面白くて一般受けしそうだし、当時どうしてブレイク
しなかったのが不思議。このレベルの作品がラノベ界隈では普通レベル
だったので特別視されなかったんだとしたら、ラノベ界恐るべしっ!!
ひょっとして当時ラノベとして刊行されていたら、狭範囲固定ファン層
の間で話題になって、ブレイクしていたのかも?
『秘密屋〜』は、都市伝説を扱ったエンタメ3短編。
正直、清流院流水の凄さを私は判っていないんですが、今作でもその
印象は変わらず。流水作品は、今あある積読本が終わったらもういい
かなと思っていたり。
『絵に〜』は、昔から続く住宅街に住む癖のありすぎる住民たちの中
の一人が、雀蜂に刺され死亡した出来事をめぐるミステリ長編。
苦手なタイプの作家作品でしたが、読みはじめの段階で作品世界を把
握するために割とゆっくり読み込んだのが功を奏したのか、比較的楽
しむことが出来ました。登場人物たちの人間像が人間臭くかなり嫌ら
しくて辟易しましたが。
『試験に〜』は、浪人生2人と眉目秀麗高校生男子1人の身の回りで
おきた謎を、無関係に各話で紹介されるパズルや定番各種パターンと
ともに描かれたシリーズ短編。
純粋なパズル問題は好きではないし、ミステリストーリーとしても正
直、面白いとは思えなかったです。高田崇史ミステリは、ちょっと自
分にあっていないかも。

2025年11月の購入本等

  1.『硝子の塔の殺人』 知念実希人
  2.『新しい花が咲く - ぼんぼん彩句』 宮部みゆき
  3.『横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選』 仁木悦子他・福井健太編

 3冊購入等。欲望に負けて予定より1冊増してしまいましいたが、
止む無しとして自分を無理矢理納得させました。
 2は定番作家信頼買い。宮部積読はこれで52冊。なんとか死ぬまで
には積読0冊にしたいところ。
 3.はこうにゅうをきめた企画シリーズの2冊目。全3冊らしいの
で一安心。第二弾にして平成新本格時代の作品もあることから、所収
作が全て既読の可能性がでてきてちょと残念かも。未読作品があって
ほしいです。
 1.は欲望に負けた原因の作品。本屋で見かけ、確かランキング本
に入って騒がれたはず…との記憶に惑わされて購入。買ってよかった
と思えたらいいな。

そいでは!!
2573. 2025年11月02日 13時58分33秒  投稿:SAMANA 

 超多忙になるはずなので、今回はほぼ必要最小限の書込み。しばらく
この状態が続くかもしれません。………イヤだなぁ(ぼそっ)。

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2025年10月の読了本

  1.『ランドルフ師と堕ちる天使』 チャールズ・メリル・スミス
  2.『作家小説』 有栖川有栖
  3.『名探偵は最終局に謎を解く』 戸松淳矩
  4.『蜻蛉始末』 北森鴻
  5.『決闘は血を見てやめる』 カトリーヌ・アルレー
  6.『巫女の館の密室』 愛川晶
  7.『ぶたぶた日記』 矢崎存美
  
 7冊読了等。
むっちゃ嬉しい。でも来月は厳しそう。もしくは超多忙の現実逃避で読了
増えるか(爆)?

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 なし

○楽しめた
 『ランドルフ師と堕ちる天使』『作家小説』『蜻蛉始末』
 『ぶたぶた日記』

・普通
 『名探偵は最終局に謎を解く』『巫女の館の密室』

△あまり楽しめなかった
 『決闘は血を見てやめる』

×楽しめなかった
 なし

『ランドルフ〜』は、元アメフトのスターが牧師に転向した後、事件に巻き
込まれて探偵役を務めるシリーズものの長編作。
『作家〜』は、作家をテーマにしたミステリ味含むエンタメ短編集。
『名探偵は〜』、相撲・野球を扱ったミステリ作の主人公たちにキャラを置き
換え改稿した長編ミステリ。
『蜻蛉〜』は、明治維新時代の長州出身者2人の人生を描いた歴史エンタメ。
『決闘は〜』は、フランス著名ミステリ作家の長編作。
『巫女の〜』は、作者の代表キャラの美少女名探偵シリーズ長編作。
以上の作の感想は省略。
『ぶたぶた〜』は、中年オジサンぬいぐるみが参加したエッセイ講座の参加者
たちを各話の主人公にしたハートウォーム短編集
どの話もちょと暖かいけれどやっぱり最終話「今までで一番怖かったこと」
が心に染み込みまくり。生きるって大変だ。私なんて全然マシなんだとしみ
じみ思ったり。

2025年10月の購入本等

  1.『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』 大山誠一郎
  2.『東野圭吾公式ガイド 作家生活40周年ver.』 東野圭吾作家生活40周年実行委員会
  3.『兇人邸の殺人』 今村昌弘
  
3冊購入等。比較的少ない購入数でいいペースです。
1は、定番作家作品信頼買いのシリーズ短編集2作目。ネットにアップされ
たデビュー?短編「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」のみ読了しただ
けの積読8冊目。積読2桁到達はまず確実。
2は、定番作家の企画本。35周年verと同タイトルの読み物があるけれど、同じ
内容なのかどうかは気になるところ。
3は、定番作品シリーズ長編3作目? 実は購入予定から漏れていて、本屋で
実際に目にして購入。こういうことがあるから、実際に本屋に足を運ぶほうが
いいと思ってます。

そいでは!!

[NAGAYA v3.13/N90201]