黒猫荘
(mobile版)

[029号] [031号]
[入居者リスト]


カフェ「白梅軒」
オーナー:川口且真

(OPEN:1999年7月19日)

「白梅軒」へようこそ。

  77〜80件 
[HomePage]   ▼ 投稿する

4733. 2011年12月03日 21時00分44秒  投稿:かわぐち 
パスポート入りのバッグは見つかりました。安心。私は割りと日本という国を信じているので、7割以上の確率で戻ってくるものとタカをくくっておりました。
しかし、当日はもちろん、翌日、遺失物センターに問い合わせしたときにも届いていなかったときには、日本という国も悪くなったなぁと落胆したものです。
戻ってきたことにはもちろん感謝しているのですが、気にかかったのは、京成上野駅の駅員の対応(以下、長い愚痴になりますので、深謝)。

実は、私が日暮里で置き忘れた荷物、京成上野駅ですぐ駅員によって見つけられていたそうです。
京成電鉄社内インフラには、遺失物がどの駅であろうとも調べられるシステムがあるそうなんですが、当の京成上野駅職員によってインフラ上に加えられたのは、26時間以上経過してからであることが判明。
その間、私は当の京成上野駅には直後、1時間後の2度電話。そのまま成田に帰る可能性が高いと(上野駅職員に言われて)成田空港駅はもとより、特急の各停車駅に電話。翌日昼(12時から開くため)を待って遺失物センターに電話。結局見つからずという状態でした。
その間、荷物は京成上野駅に放置されていたわけですね。
私の場合、ものがものだだけに諦め切れず、翌々日にも電話して発見されたわけですが、大抵の人は先に遺失物センターに電話した時点で諦めてしまうのではないでしょうか。
今回、パスポートに加え自宅の鍵も入っていたので、心配性の家人は家の鍵を取り替えてしまいました(13,500円)。私もパスポートの失効届けを提出。本来、一度出したら取り消しは効かないのですが、パスポート交付課の方のはからいで、失効を待ってもらえることができることになり感謝(失効・再交付は16,000円)。
月曜は朝からパスポート交付課に失効届の取り消しに行き、さらには警察に遺失物届けも出してあるので、そちらの処理に向かわないと。
一人の職員の対応の遅さによって、本来しなくても済んだ様々なことが空しく感じます。

4732. 2011年12月02日 01時04分28秒  投稿:かわぐち 
英国より帰国しました。

旅行はそれなりに収穫はありましたが・・・・・・
帰りの京成線の中にパスポート入れたディパックを置き忘れるという、
とんでもない失態をしでかしてしまい、ショックから立ち直れず、
旅行の思い出なんて吹っ飛んでしまいました。

トランクを持つことに気が一杯だったとはいえ、なんでそんなもの忘れるかな。

気が静まったら、また旅行の話や、最近の読書について書きます。
4731. 2011年11月13日 14時01分49秒  投稿:かわぐち 
11月12日
新宿へ。紀伊国屋画廊で開かれている「高山宏 『学問はアルス・コンビナトリアというアート』展」を観るためだ。
初日に仕事帰りに寄ったのだが、18時30分までということで観ることができなかった(書店は21時まで)。
精力的に「知」の探求に邁進する氏の姿は変わらず。当方はもうほとんど落ちこぼれてしまったが、それでも何冊か知らなかった本を知り、刺激を受ける。
ただ、あの女装写真はいかがなんでしょうか・・・ご本人はいたくお気に入りのご様子で、
新刊の著者ポートレートとしてまで使用するそうですが、学問界の志茂田景樹でも目指しておられるのか・・・?
ま、いいんですけどね。

その後、上野に向かう。国立博物館の常設展は前回より1階は変化なし。2階部分の仏教画、屏風等を観る。
今回はなんといっても立原杏所「葡萄図」に衝撃を受けた。
国宝室は展示替えなし。狩野秀頼「観楓図屏風」を観たかったのだが、残念ながら15日からであった。

博物館を出て、黒田記念館、国際子ども図書館を見学。子ども図書館は、元帝国図書館。閲覧室の豪華なオーナメントにおどろく。

さらに東京(駅)へ。東京駅の改装工事は相変わらず続いているが、丸の内口を出ると、今回復元することになったドーム屋根が覗いているではないか!
明治生命館へ。昨年まで知らなかったのだが、2005年から土日に内部見学ができるようになったそうだ。
岡田信一郎の代表作であり、日本のオフィスビル建築の最高傑作とまでいわれる場所をついに内部を見学。
素晴らしい! コンドルの三菱2号館を取り壊して造られたそうだが、コンドルのビルは残念だが、代わりにこれができたということは、複雑な心境だ。

堪能したあとは大手門から皇居へ。宮内庁三の丸尚蔵館「幻の室内装飾−−明治宮殿の再現を試みる」を観るため。
前・後期に分かれて展示することは知っていたが、前期は先週で終わり、本日から後期であった。
悔しい。両方観たかった。このあたり情報弱者の自分を不甲斐なく感じる。
ちなみにここでは若冲の「動植綵絵」、酒井抱一「花鳥十二か月図」の絵葉書を売っているのだが、それがまた1枚40円の安さ(セットのみですが)。

庭園を通り、桔梗門から北の丸公園へ抜け、靖国神社へ。遊就館を見学。
ここはなんといったらよいのやら・・・コメントに困る。単に「異様な空間」としては楽しめない。
1日動き回り、ぐったりして帰路へ。

本が到着。
L'EUROPE DES ESPRITS: OU LA FASCINATION DE L'OCCULTE, 1750-1950 (Musee de Strasbourg, 2011)
「魂のヨーロッパ、あるいはオカルトの魅惑」というタイトルですが、ドラクロワ、フュースリといった幻想絵画から、象徴主義、さらにはアウトサイダーアート、心霊写真にいたるまで、驚くほどの図版を満載した大冊400頁超の展覧会図録。
展覧会自体は、今年10月から来年2月まで仏ストラスブールで開催、その後3月末から6月までスイスのベルンで開かれます。
これまで知らなかった、心惹かれる画家が何人も載っており、まだまだ知らない作品が多いことを感じる。

読了は、
スティーヴン・マーカス『もう一つのヴィクトリア時代 性と享楽の英国裏面史』(中公文庫)
名著! ヴィクトリア時代のポルノグラフィから、その背景・社会面を解読。
4730. 2011年11月10日 00時24分15秒  投稿:かわぐち 
無理してネタを作ってまで書く必要もない気もするが・・・・・・洋書紹介を1冊。
TOPOR: dessins paniques (HAZAN, 2004)
『マゾヒストたち』『幻の下宿人』の著者、そしてSFアニメの金字塔『ファンタスティック・プラネット』の共同制作者としても有名なローラン・トポールの、2004年ストラスブールで開かれた展覧会の図録。
232点の作品が紹介されており、時々引っ張り出しては眺めている。
ネットで検索してみたところ、「内容はイマイチ」のような紹介もあったが、私は他に画集を持っているわけではなく比較しようがないのだが、どこが「イマイチ」なのかよくわからず、充分に満足しています。

読了本は、
レンツォ・サリバドリ『建築ガイド3 ロンドン』(丸善)
小池滋『英国鉄道物語』(晶文社)−−前々から読もう読もうと思いながらも機会のなかった本。旅行はこうした読書のきっかけになるのがいいところでもある。
鉄道マニアでもない私が充分楽しめたかというと、いささか疑問ではあるが、それでも興味深いエピソードを多く含んでいた。
小池氏となると期待してしまうのはどうしても鉄道ミステリの話題だが、第4章「鉄道と推理小説」の部分しかないのが残念。
とにかくマニアの話題は、うまく乗ることさえできれば楽しいものだが、そうでないと置いてきぼりを食らってしまう。
英国の駅名をいわれても、それに対するイメージ・知識がまったくないに等しい当方としてはちょっとその感もあり。
とにかく、講談社文庫『世界鉄道推理傑作選』が無性に読みたくなっております。

『幻想文学26号 特集:イギリス幻想文学必携』を取り出してきて、この機会に読むべき未読本、再読本をチェック。

[NAGAYA v3.13/N90201]