黒猫荘
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短いことはいいことだ
オーナー:花井圭太
長〜いミステリを読む時間も根気もない貴方(勿論!僕)
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1150. 2004年11月13日 06時51分01秒
投稿:花井圭太
おはようございます、花井です。
『京都蜂供養 山田正紀コレクション』読みました。
「鮫祭礼」
「猫を憎む」
「モアイ」
「鳥のいない鳥籠」
「京都蜂供養」
「転げ落ちる」
「いけにえの空」
「獣の群れ」
「近くて遠い旅」 以上未刊行作品ばかり9編
寄せ集めなので統一感には欠けるかな。その達者さでは定評のあった作者ですが
’75年の作である「鮫祭礼」を読んでも見事なもので未熟さの欠片もないのに改めて
感心しました。めっちゃ失礼な感想かも(汗)。
あとがき がおもしろかった。
”新鮮なアイディア、そしてセンス・オブ・ワンダー、双方ともに、現代のSF短編
にはもう望むことができないものだろう。少なくともほとんどのSF作家はそんなとこ
ろで勝負はしていない。作家も読者もすれっからしになってしまい、SFはセンス・オ
ブ・ワンダーの懐かしい故郷からずいぶん遠くまで来てしまった。”
これって一般的にもいわれている見解なんでしょうか。そうなんだ〜。
”自分ではそんなつもりはないのに、どうしても書いてる作品が普通小説にならない。
これはSFなんだろうか、おれはSFを書いているのか、そう自問したが、自覚して
SFを書いているわけではないので、それに明確に答えることができない。”
これは意外。初期の頃の『神狩り』『弥勒戦争』『襲撃のメロディ』なんか自覚して
いるとしか思えない書きっぷりだったけど。
”こうして未刊行の作品を三冊の短編集にまとめてもらったのをいい機会にして、な
んとか初心に戻り、新しいSFにいどんでいきたい、そう考えるようになった。”
でも最近はミステリばっかり書いてないかい?
*201番前 「柘榴病」
それでは、また〜〜。
1149. 2004年11月12日 06時33分10秒
投稿:花井圭太
おはようございます、花井です。
『無法地帯 幻の?を捜せ』(大倉嵩裕)読んじゃいました。
ことにはついでということがございます。
これで、ひょっとしたら大倉嵩裕、全冊コンプリートではないか!快挙。。
(翻訳もあるらしいからフルコンプリートとはいかないのが残念!)
いやあ、全部読んだ作家ていうのはなかなかいないもんだから嬉しいのお。
横溝正史を読破!仁木悦子を総ナメ!というのとは桁が違うが、、
で、肝心の中味はどうかというと、これがイチバンおもしろい!お薦め。
それでは。
1148. 2004年11月10日 06時38分14秒
投稿:花井圭太
おはようございます、花井です。
『20世紀SF(2) 1950年代』読みました。
どれもこれも、おもしろいです。
初心者だからだろうか?
でも、お薦めですよ。
「初めの終わり」 (レイ・ブラッドベリ 1920〜 )
「ひる」 (ロバート・シェクリイ 1928〜 )
「父さんもどき」 (フィリップ・K・ディック 1928〜1982)
「終わりの日」 (リチャード・マシスン 1926〜 )
「なんでも箱」 (ゼナ・ヘンダースン 1917〜1983)
「隣人」 (クリフォード・D・シマック 1904〜1988)
「幻影の街」 (フレデリック・ポール 1919〜 )
「真夜中の祭壇」 (C・M・コーンブルース 1923〜1958)
「証言」 (エリック・フランク・ラッセル 1905〜1978)
「消失トリック」 (アルフレッド・ベスター 1913〜1987)
「芸術作品」 (ジェイムズ・ブリッシュ 1921〜1975)
「燃える脳」 (コードウェイナー・スミス 1913〜1966)
「たとえ世界を失っても」 (シオドア・スタージョン 1918〜1985)
「サム・ホール」 (ポール・アンダースン 1926〜 )
以上14編
う〜〜ん、言うことなし。
「終わりの日」は地球最後の日を短編で描こうとした意欲の勝利ですね。SFならでは。
*201番前 奇妙な夫婦(島田一男)
それでは。
1147. 2004年11月09日 10時15分44秒
投稿:花井圭太
こんにちは、花井です。
>魚塚塵様
やっぱりそうでしたか。誤解が解けて安心です♪
「読者への挑戦」なんて立ち止まって考えたことはございませんよ、僕は。
当たんないに決まってるので(爆)。
ついでに『七度狐』(大倉嵩裕)読みました。
前の短編集とは趣きかわってミステリっぽい長編の間宮緑さんものでした。
安心しておはなしに身を委ねられる安定感ありあり。
そうなれば惹き付けられるのは落語世界ですね。
幻の「七度狐」、聞いてみたくなります。などと、つい言ってしまいそうになる。
作者の勝利ですね。
でも、いまってテレビで落語をやらないですよね。よく知らないけど。
NHKの日曜早朝の古典芸能観賞みたくなやつか笑点の前半部くらいしかないんじゃない。
昔は埋草番組みたいなのでも、やたら落語番組ありました。
よくぼうっと見たりしてたから『七度狐』に使われる落語も、そんなのあったなあ、と
おもえるくらいは覚えてるもんで、親しみが湧きますよね。
若い人はどうなんだろう。(年寄りみたいなことを書くな!)
*201番前 「無花果屋敷」(島田一男)
それでは。
[NAGAYA v3.13/N90201]