黒猫荘
(mobile版)

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[入居者リスト]
幽霊だし。
オーナー:soka
<最近の読了本>
一週間に文庫本一冊程度という遅いペースの読了リスト。
漫画は小説の三倍は読むので入っていません。
書名をクリックすると、アマゾンかセブンアンドワイの紹介ページに飛びます飛びます。日本を印度に、しーてしまえ。
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37. 2004年07月31日 20時55分32秒
投稿:soka
「蜜の森の凍える女神」(関田涙)
ヴィッキー達が滞在する吹雪の別荘に訪れた大学生六人。始まった『探偵ゲーム』の最中、本当の殺人が起こってしまう。現場はほぼ密室で、犯人と思われる人物は皆の前で毒死。昭和二十年代に殺人の容疑で捕まり、後に獄死した女性画家の遺作『あやめもしらぬ恋』は、この謎にどう関係するのか。
物語の作りがとても上手いですね。何気ない仕草が事件解決のヒントになる、とてもきちんとした推理小説です。ただ、ちょっと後味が悪いかも……。
【グッと来た文】
死ぬより辛いことが消えてしまえば、死ぬことさえ怖くはない。
36. 2004年07月29日 19時06分01秒
投稿:soka
「小生物語」(乙一)
乙一さんのサイトと、幻冬舎のWebサイトに掲載されていた日記を集めたもの。何気ない日常の描写からどんどん発生するホラ話が面白いです。
【グッと来た文】
小生、そのプリンのあまりのやわらかさに驚き、咄嗟に「プルい!」と返事をした。その場にいたみんなが「プルい……」「プルい……」と口々に言ってざわめいた。ひとまず今日の1番の仕事だった。
35. 2004年07月25日 00時04分59秒
投稿:soka
「マリア様がみてる レイニーブルー」(今野緒雪)読了。
「ロザリオの滴」
志摩子は、乃梨子にロザリオを渡すかどうかで悩んでいた。山百合会の手伝いに来るようになった乃梨子は、ある日、祥子と口論になってしまう。
ああ、良いですねぇ、この二人。雨のシーンが素敵。
「黄薔薇注意報」
剣道部に入りたいという由乃の申し出を反対する令。強引に入部してしまった由乃と、姉妹のあり方に悩む令。二人は仲直りできるのか。
もう、読んでる由乃の声が完全に池澤春菜で聞こえます。武道館のシーンが良いです。
「レイニーブルー」
遊園地デートを祥子さまに次々とキャンセルされる祐巳。祥子さまは瞳子と毎週出掛けているのだろうかと疑う祐巳は、妹を止めようと決心する。
……切ない。これが世に言うレイニー止めですか。早く次が読みたいです。
【グッと来た文】
祐巳は、もう疲れてしまったのだ。
好きな人を疑いながら生きる生活に。
34. 2004年07月22日 22時36分54秒
投稿:soka
>杜呂さん
>HP開設おめでとうございます!
>私のようにだらけずに、日々更新なさってください。(^^)ニコ
ありがとうございます。
なんとかやっております。
>「空の境界」
>先日、私もこの本を読んだのですが、おもしろかったのかおもしろくなかったのか未だにわからないのです。
この方が作ったゲームも「空の境界」と同じ世界(設定)なのですが、この設定がとにかく大きく、それでよく解からなかったのではないかと思います。設定を楽しむ、というのもあるのかも。魔法、超能力、吸血鬼など、ファンタジィ好きには堪らない(のかな?)設定と、それを上手く説明する魅力的な登場人物、その人間関係、そして活劇とミステリィ的な仕掛けが面白がりどころかな、と。
>やっぱり多重人格サイコパス・キラーものの金字塔でしょうかね?
同人業界では異例の売り上げを記録したそうです。
その道ではかなり有名な方ですね――ってなんで私が知っているんだろう?(笑)
「嗤う伊右衛門」(京極夏彦)
疱瘡で醜く爛れた顔を皆から嘲笑されても、自分の「正しい」道を選び続ける民谷岩。そんな岩と、夫の伊右衛門は、愛し合い乍らも心をぶつけ合う毎日を送っていた。そこにつけいる与力の喜兵衛、喜兵衛に復讐を誓う直助、喜兵衛に幽閉される日々を送る梅。京極夏彦版『四谷怪談』。幽晦との境界が――破れている。
こんな愛の形もありなのかなぁ、という終わり方。二人は幸せになれたのでしょうか。うむむ、これは切ない。
【グッと来た文】
「悪党振りもそこまでか。貴様も真の悪党ならば、首が飛んでも――動いて見せよ」
[NAGAYA v3.13/N90201]