短いことはいいことだ

黒猫荘
(mobile版)

短いことはいいことだ
オーナー：花井圭太
長～いミステリを読む時間も根気もない貴方（勿論！僕）
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1154.　2004年11月20日 14時14分25秒　投稿：花井圭太　
こんにちは、花井です。

『十二人の評決』（レイモンド・ポストゲート）読了。
いまさら読書で～す。
噂の有罪・無罪メータを見させていただきました�目の保養です。
構成の勝利。ラストには、まあそうだろうな、と。
どうしても『十二人の怒れる男』がチラチラしますね。こっちのが古いんだから影響を
与えたんだろうけど、あの素晴らしい火花散る論争を期待しちゃうと辛いものが。。

しかし、なんかこれ既読感が拭えないなあ、読んだこと有ったかしら？ボケの始まり？

ではでは。

1153.　2004年11月18日 06時33分48秒　投稿：花井圭太　
おはようございます、花井です。

『見えない風景　山田正紀コレクション』読了。

　「新築一年改築三回」　　　　　路上探偵もの　名無し
　「脅迫者はバットマン」　　　　映画探偵もの　根司卓間
　「二十六日のイブ」　　　　　　路上探偵もの　名無し
　「見えない風景」　　　　　　　放浪探偵もの　呪師霊太郎
　「スーパーは嫌い」　　　　　　路上探偵もの　名無し　　　以上探偵物ばかり５編

　へ～～え、山田さん、探偵もの書きたくてしょうがないんだ！
たしかに、どれもこれも達者でおもしろいのだが、正直言って別に山田正紀がこれを書
かなくても、と思ってしまうのは僕だけなんだろうか。
路上探偵は、イマイチ魅力的とはいえないし。
映画探偵は、御本人が放棄宣言をしてしまったし。（他の雑誌掲載したものを読みたい！）
もっとも期待大の呪師さんものは、別に誰だってよい登場の仕方だし。

　そういえば、あとがきで独特の御意見を表明されています。

　”ぼくは現代の作家が現代の読者のために書くミステリーと、ある決まった探偵を主
　人公にした探偵小説とは、似て非なるものだと考えています。
　　ミステリーは、それが本格物であれサスペンス小説であれ警察小説であれ、その根
　底にリアリズムがあるのに比して、名探偵を主人公にした探偵小説は、つまるところ
　ファンタジーではないかと考えています。”

　ふ～～む。

＊２０１番前　「からす」（多岐川恭）

それでは。

1152.　2004年11月17日 15時15分39秒　投稿：花井圭太　
こんにちは、花井です。

書きそびれましたけど『ゴーリキー・パーク』の出だしは

　「その夜は格別暗かった。その年の冬は格別暖かく、ヘッドライトは格別眩しくきら
　めいていた。」

っていうんですよ。
どう思います（笑）？

ああっ、そういえば、もう一つ書きそびれた。９１頁の上段５行目～６行目。

　「オズボーンの言葉が的を得ていることが、ロシア人たちのくすくす笑いで立証された。」

っていうんですけど、中野圭二様、お願いしますよ～。

それでは、また。

1151.　2004年11月17日 14時41分28秒　投稿：花井圭太　
こんにちは、花井です。

『ゴーリキー・パーク』（マーティン・クルーズ・スミス）読了。
アメリカでは’８１年に大ベストセラーとなった力作。
雪のゴーリキー・パークで始まり雪のセントラル・パークで終わる米ソを股に駈けた
大警察小説であり恋愛小説です。ソ連（懐かしい！）の警察小説というところがミソ。
ＫＧＢは出てくるは共産党幹部は出てくるは、そこにアメリカのニューヨーク市警は絡むは
ＦＢＩは顔を出すは、で忙しいところにシベリア出身のアメリカへの脱出を夢見る彼女。
これら全てと丁々発止と渡り合うのが主人公のアルカージ・レンコ主任捜査官。
スーパーマンです。簡単には死にません。手に汗を握ります。
というようなおはなしを好きな人にはお薦め（笑）。
寡聞にて知りませんでしたが彼はこれ以降もスミス作品には数々、登場してくるんだそ
うです。読んでみようかしら。

むかし、岡崎のミステリ仲間でこれのヴィデオ観賞会があったのをおもいだしました。
ウィリアム・ハート主演だったかしら？

＊２０１番前　「リラの香のする手紙」（妹尾アキ夫）

それでは、また。

[NAGAYA v3.13/N90201]