黒猫荘
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MAY茶房「ミステリ談話室」
オーナー:MAY
本に関する談話室です。
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1023. 2002年01月30日 23時11分56秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです〜。
『サム・ホースーンの事件簿 1』 E・D・ホック氏 読了
アメリカ北部(?)の町、ノースモントで起こる数々の不
可能犯罪と、それらの謎をことごとく解き明かす青年医師
を描いた短編集です。いやぁ、ノースモントの町って良い
ところなのか悪いところなのか、判断がとてもつきにくい
ですねぇ(笑) ←見当違いの感想だって(汗)。
これだけ不可能犯罪ばかり集められるてるんですから、ど
うしても似たようなパターンが出てきてるんじゃないか?
と思えます(苦笑)。
そんな中で、結構アクロバティックなトリック・動機・真
実のものや、見逃しがちな(というか普通は見逃すぞ〜み
たいな)伏線だと、私の「センス」で感じたものが印象に
残りました。
でも、これって他の人とはたぶん異なるような気がします。
まぁ、「いろんな感想がある」ということで・・・(苦笑)。
具体的にあげれば『水車小屋の謎』『赤い校舎の謎』『古
い田舎宿の謎』がお気に入り。次点としては『長い墜落』
『呪われた野外音楽堂の謎』『乗務員車の謎』『そびえ立
つ尖塔の謎』といったところでしょうか。
なんだかディスプレイの向うで「判っちゃいないねぇ・・」
と、目をつぶって頭を横に振ってる、多くのミステリ好き
の仕草が目に浮かぶようです(笑)。
そいでは!!
1022. 2002年01月27日 23時03分42秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです〜。
『茨姫はたたかう』 近藤史恵氏 読了
整体師、合田シリーズの2作目です。うん、この作品がかも
し出す世界はとてもいいです。 登場人物の関西弁がまた
この世界によう似合うんですわ、ホンマに(笑)。
基本的には女性の物語です。自立する女性のお話。でもこん
な考え方で人生を過ごしてきた男性も、だいぶいるような気
がします。私も自覚しとかないと・・・(汗)。
本格色は薄いですが、なぜか名探偵がいい味だしてます(笑)。
作風・キャラ等は全く異なりますが、これって近藤版「J・
J・マローン」シリーズなのかもしれませんね。病んでいた
り生活に疲れてたりしているけれど、それを真っ向から受け
止めているけなげな「大人」たちが、ひとつ壁を乗り越え、
貴重な体験を過ごしてきた後の姿が、マローンだったり、ヘ
レンだったり、マギーだったり、天使のジョーだったりする
んじゃないでしょうか(笑)?
そいでは!!
1021. 2002年01月26日 23時33分35秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです〜。
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーターPART1』
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーターPART2』
上遠野浩平氏 読了
たぶんブギーポップシリーズの2作目になるはず。
「上・下」でなく「PART1、2」なので、このイマジネータ
ーに関する話に限ってはまだ続編がでるのかも? と思わ
ずにはいられないほど何だか「終わった」という気が全く
しない話でした(苦笑)。
何だか訳のわからないうちに終わってしまったという感じ
です。それにあだち充のマンガ「タッチ」後期あたりに見
られた、「不必要なんじゃないの?」と思わずにいられな
いほどの「白っぽさ(不必要なコマ内の空間)」を、この
作品にも感じました(爆)。
どうも私はワクワクしなかったです。もちろんワクワクし
ない作品があってもいいんですが、この作品が持つテンポ、
センスがどうにも自分に理解出来ません。
「あとがき」も含め、どうにも「遠く突き飛ばして、醒め
た感性で人間を捉える」視点のように思えます。これが今
の人たちの感性にフィットし、熱中させる「ポップ」なん
でしょうか? 私のこんな感情はただ「暑苦しい」と思わ
れるだけの世界なんでしょうか(爆)?
谷口くんのキャラと最後1ページのシーンは良いものを感
じただけに、ブギーポップを中心に、全体に感じられたこ
の「ポップ」さが、よけい馴染めませんでした
1作目は、内容は覚えてないけれど印象としては良かった
記憶があるんですけどねぇ。この話は実はブギーポップを
めぐる話のまだまだ「イントロダクション」みたいなもの
で、これから徐々に、様々な謎が明らかになるとともに、
私の「感覚」と少しでも波長があうような盛り上がり方を
見せていってくれたら嬉しいんだけどなぁ・・・。
・・・・・ダメ(苦笑)?
そいでは!!
1020. 2002年01月25日 12時59分00秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです。
『アナザヘヴン 上・下』 梓河人&飯田譲治氏 読了
ここまで話に引き込まれたのは、ひょっとして梅原克文『ソリ
トンの悪魔』以来でしょう。
警察捜査態勢が無茶苦茶のように思いますが、そうでなければ
ここまでの「疾走力」は恐らくなかったんでしょうね(笑)?
静かめスプラッタホラー&SF ←何じゃそりゃ(汗)!!
とんでもなく気持ちの悪い事件(○○○とどっちが早かったの
かしら?)を次々と起こしていく犯人と、その犯人を追いつめ
る二人の魅力ある刑事が活躍する物語です。周辺キャラも、今
どきの「アブナイ」人が多く、とっても魅力的(笑)。
ミステリ好きなら、解説者が一番感銘を受けたという箇所を、
やはり同じように一番面白く感じるかもしれません。私もこう
いう手法は好きでありますが、それよりも何よりもここはやっ
ぱり、ページを繰る手を一時も止めさせようとしない圧倒的な
「疾走力」に感心いたしました。
いやー、楽しいひとときを過ごすことが出来ました(笑)。
そいでは!!
[NAGAYA v3.13/N90201]