黒猫荘
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MAY茶房「ミステリ談話室」
オーナー:MAY
本に関する談話室です。
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1055. 2002年04月04日 20時06分49秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです〜。
『重役追放 人事部長極秘ファイル2』 かんべむさし氏 読了
最近、めっきり企業小説家のかんべさん。
昔の作品、『38万人の仰天』でその目はあったのかもしれません
ね(苦笑)。
本当に実社会で見受けられそうな「困ったちゃん」たちの行動が
描かれてます。で、その行動に解説を加えるのが、人事部長の田
島といったところでしょうか。
ミステリ好き読者にとっては、面白がるところがほとんどないよ
うな作品かもしれません(汗)。
私も独特の「かんべ節」がなかったら、たぶん読んでないと思い
ます(苦笑)。
う〜ん。こんな感想しか書けません(泣)。
タイトルでちょっと面白そうに感じられる、次に読む『こちらFM
遊々です!』に期待することにいたしましょう(苦笑)。
そいでは!!
1054. 2002年04月03日 12時44分25秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです〜。
『浅草ロック殺人事件』 加納一朗氏 読了
加納作品の「ホック」シリーズではないミステリです。
「ホック」シリーズしか読んだことがないことと、作品タイトル
に惹かれて買ったのが本音であります(汗)。
ミステリ部分に関してはぼちぼちと面白かったんですが、この作
品世界に読者を誘い込むために、膨大な情報量を作中に取り込ん
だその手法に、すごく手間がかかったんじゃないかと思いますし、
実際、その手法は成功しているんじゃないでしょうか。
昭和初期の全般的な風俗描写という点では、長坂秀佳『浅草エノ
ケン一座の嵐』と同等、もしくは超えているようにも感じました。
この当時の浅草のように、昔の大阪でもかなり賑やかで活気があ
ったんじゃないかとように思うんですが、誰かそんな時期の大阪
を舞台にしたミステリを書いてくれないかしら?
大阪びいきの私は、たぶん読むんですけど(苦笑)。
そいでは!!
1053. 2002年04月02日 12時35分29秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです〜。
『死体は散歩する』 クレイグ・ライス氏 読了
マローン、ヘレン、ジェイク。災いを呼び寄せることにかけては
天下一品の三人によるシリーズ第二作目です。
軽快なテンポに痛快な会話。翻訳の力も大きいのかもしれません
が、やっぱりこのシリーズって面白かったんですねぇ(苦笑)。
前に読んだ短編集『マローン殺し』では、当然の事ながらマロー
ンが主役なので、かなり際だって目立ってましたけど、ヘレンと
ジェイクが加わると、とたんにマローンが保護者みたいな位置付
けになっちゃうんですね。まぁヘレンとジェイクが、あれだけと
んでもない行動にでてしまうんですから、それもまたやむを得な
いってことなんでしょうね(苦笑)?
事件そのものはまぁ、仕掛けもほとんど見られず、そんなに驚け
ない話(こう思う半可通読者(=私)って、何かヤだ(汗)!)
なのですが、この作品はそんなところも気になりません。右手に
ビール、左手にジンを備え、深夜、作中世界にひたりきって読み
ふけるというのが、一番いい楽しみ方なのかもしれませんね。
いやホント。
これって酒が最もよく合うミステリじゃないかしら(笑)?
そいでは!!
1052. 2002年03月30日 18時57分44秒
投稿:SAMANA
16号室SAMANAです。
『迷路の花嫁』 横溝正史氏 読了
角川文庫の例によって例のごとくのおどろおどろしい梗概を読み、
おどろおどろしい横溝ワールドだと認識して読み進めたこの作品。
・・・・・・・思いっきり裏切られました。
しかしこの裏切りは、私にとってはとっても「嬉しい」裏切りで
ございました(笑)。
これ、横溝ワールドを「期待」して読んだ人のほとんどは怒るか
もしれません。でもラスト近くで「死なないでー」と思った人も
多かったんじゃないかと思いたいです。
これ、端的に言えばお涙ちょうだいの「人情」ものでした(笑)。
感想はここらへんにしときます。
私の部屋で、いつか「お勧め」するつもりなので(笑)。
そいでは!!
[NAGAYA v3.13/N90201]