黒猫荘
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近況報告風
オーナー:ないとー
ここの管理人のないとーです。
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106. 2002年10月10日 22時46分05秒
投稿:ないとー
ないとー@『ダイナマイト円舞曲』読み中。
やっぱり、若竹の道を踏み誤らせたのは、この人でしょう。
ブッキッシュなとこも、こっから来てるっぽい。
天野さん
>作中人物とけっこう共通点が多くて、かなり感情移入してしまった気がします。
フラットだけど活き活きとしたキャラクターは、若竹作品の魅力のひとつですね。
ただ単にトリッキーでシニカルな作風だけだったら、ここまで惹かれなかっただろうし。
いっつも簡単に感情移入させられちゃうんだよねぇ。しかも、クセものなのが、
「ああ、おれもこんなイヤなヤツやったわー」というとこまで映し出すところ。
読んでて恥ずかしくなるくらい、シビアにそういうとこ抉ってくるので、
「痛い」の好きなおれにはたまりません。
105. 2002年10月10日 00時31分44秒
投稿:天野一
ども、21号室の天野です。
久々に若竹を読みました。今ごろ『スクランブル』です。
面白かった……というよりも、作中人物とけっこう共通点が多くて、かなり感情移入してしまった気がします。
次の若竹は『火天風神』(だっけ)を読む予定です。
では〜。
104. 2002年10月09日 23時41分37秒
投稿:ないとー
このところ、昭和作家をまとめ読みです。
『やぶにらみの時計』都筑道夫 中公文庫 読了
目覚めたら、自分の知らないお屋敷に寝ていた男。さらに、そこにいた見知らぬ女からは
夫と呼ばれ、住んでいるアパートに辿り着いてみれば、顔見知りの住人、同棲相手の女に
さえ、知らない人間だといわれてしまう。一夜にして別人になってしまうというSFじみた
設定、二人称形式の叙述、独特の文章、全体的に凝っていてしゃれた作品。
かなり手の込んだ仕掛けがなければ成立しそうにない状況を、シンプルなトリックだけで成立させている。個人的にはそれだけでも満足のいく作品だった。
『他殺岬』笹沢左保 光文社文庫 読了
ルポライター天知の息子が誘拐された。犯人は天知の書いた記事によって、身ごもった
子供とともに、投身自殺に追い込まれたとされる女性の夫であり、子供を奪われた苦しみ
を天知にも思い知らせようと五日後に殺すと予告。天知は女性の死亡時に感じた違和感から、
その死が他殺であることが証明できれば、息子が開放されるのではないかと、独自に調査を
開始する。
タイムリミットまでに真犯人を見つけなければならないというサスペンス物は珍しくない
ものの、本書ではちょっとヒネりを加えてある。自殺を他殺と証明しなければいけないという
設定に、誘拐事件を絡めたことで、謎解きに必然性を与えていて、発端から工夫が凝らされて
いて、錯綜した謎のひとつひとつをまとめあげる構成力もまったく隙を感じさせない。それに
加え、人物造詣や恋愛の機微といったもの、豊かな風景描写などが情感を醸していて、かなり
良くできた作品だった。
103. 2002年10月07日 00時39分48秒
投稿:ないとー
ないとーです。
里崎さん
ご挨拶、ありがとうございます。
僕のイチオシといえば、若竹七海です。
もし読んでなければ、ぜひ一読をお勧めします。
特にお進めなのは『プレゼント』『製造迷夢』などの短編集、
『ヴィラ・マグノリアの殺人』などの葉崎市ものです。
里崎さんも新本格系は読んでらっしゃるみたいなので、
新本格以前の作家として、連城三紀彦、本格派にもすすめたい
ハードボイルド/サスペンス作家として逢坂剛なんかも、お勧めしておきます。
イチオシ海外作家なのは、サラ・コードウェルです。
『かくてアドニスは殺された』から始まるテイマー教授のシリーズが4冊、
ポケミスで出ています。今なら4作目の『女占い師はなぜ死んでいく』が、
比較的手に入りやすいと思います。ユーモアも堪能できて伏線の妙が味わ
えます。
個人的にはユーモアのある英国本格派が好きなので、クリスチアナ・ブランド、
エドマンド・クリスピンなどもおすすめです。
新本格に通じるゲーム性の強い作品として、ジョン・スラデックの『見え
ないグリーン』、デアンドリアの『ホッグ連続殺人事件』などは、定評も
高いので、読んでみてはいかがでしょうか。
とまぁ、とりあえず本格にこだわって、いくつか挙げさせていただきましたが、
中に何か気に入るのが出てくれば幸いです。
>これからはメキメキ読書するぞ!!
どんどんいろんな作品にあたって、読書生活を楽しんでください(^^)。
それでは。
[NAGAYA v3.13/N90201]