黒猫荘
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これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA

SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、

1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!

と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!

ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
  169〜172件 
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2401. 2012年02月18日 20時47分52秒  投稿:SAMANA 

 私生活は平穏・でも仕事は苦心・ゆえにミステリは停滞中。
とQ・E・D……じゃなくてグチってみた居住者SAMANAです(爆)。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2012年1月の読了本

  1.『神が忘れた町』 ロス・トーマス
  2.『ハサミ男』 殊能将之
  3.『利腕』 ディック・フランシス

3冊読了。

1.は、海外クライム・ノヴェル長編。
    トーマス作品は1、2作読みましたが、複雑な話の構造と人物
    造形、それに全体的に重い作品世界と会話のなかで示される数
    多くの皮肉系ユーモアセンスが私にはかなり合わない・理解で
    きなかったんですが、今作は構造がシンプル気味だったせいか、
    予想以上に楽しむことができました。精神年齢が幼いので、登
    場人物たちそれぞれが抱える「大人の感情」を堪能したとまで
    は言えない自分が少し情けなかったり。

2.は、メフィスト賞受賞の長編で今さらながらの初読作家作品。
    今まで読んできたミステリネタをある程度リセットすれば、確
    かに無茶苦茶面白く感じるミステリでしたが、もっとストーリ
    ーと結びついたネタであってほしかったというのが本音。「驚
    き」の先にある「感動・感嘆」がワガママですが欲しかったと
    ころです。
    
3.は、おなじみのフランシス競馬シリーズの長編で、シリーズ唯一、
    複数作に登場する主人公シッド・ハーレー作品
    エンタメミステリを主体としながら、駄目な精神だからこそカ
    ッコいよく、尊厳と脆弱をはじめとして相反する数多くの精神
    が普通に同居する人間というものの深みが心に沁みこんでくる
    作品ですが、相手役のプライドから起こりえたラストシーンは
    個人的には少し騎士道過ぎて(だからこそ良い・こうでないと
    終われない、とも思うのですが)、読後感はうううん……とな
    ってしまったのが残念でした。

2012年1月の購入本等

  1.『犬はどこだ』 米澤穂信
  2.『ボトルネック』 米澤穂信
  3.『儚い羊たちの祝宴』 米澤穂信
  4.『クドリャフカの順番』 米澤穂信
  5.『遠回りする雛』 米澤穂信

5冊購入等。
なんだか「米澤穂信まつり」といった感じですが、米澤ミステリはまだ
1作も読んでいなかったり。さくらさんのお勧めやオフ会での米澤ミス
テリ話しや2011年末各種ベスト本での結果などから、衝動買いをしてし
まいました。私の老後読書生活(するはず)を楽しませてくれることを
期待しています。

そいでは!!

2400. 2012年01月03日 11時47分46秒  投稿:SAMANA 

 皆様、あけましておめでとうございます。
 旧年中の休日は、家で読書以外のぐうたら三昧という身体は不健康、
精神はリフレッシュ(のつもり)の心地よさにすっかりハマり、今年
もそのペースが落ちなさそうな寝正月生活を過ごしております(爆)。
 ただ、買った順に読んでるので時流に全く乗っかってないけれど、
ミステリ系エンタメ小説だけは読んでます(帰りの通勤電車内限定だ
けど、本がないとやっぱり忘れ物したみたいな気にはなる)ので、自
分用メモ代わりではありますが、ぽっつりぽっつり書き込みしようか
なと思っております。
 今年もよろしくお願いいたします(大汗)。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。ぐうたら三昧のため3か月
分まとめて&超簡略。

2011年10月〜12月の読了本

  1.『うまい犯罪、しゃれた殺人』 ヘンリィ・スレッサー [10月]
  2.『モナミは世界を終わらせる?』 はやみねかおる [10月]
  3.『怪盗クイーン、かぐや姫は夢を見る』 はやみねかおる [10月]
  4.『劫火(上)』 西村健 [11月]
  5.『劫火(下)』 西村健 [12月]
  6.『都会のトム&ソーヤ 9 前夜祭<内人side>』 はやみねかおる [12月]
  7.『メドゥサ、鏡をごらん』 井上夢人 [12月]

3冊[10月]&1冊[11月]&3冊[12月]読了。

1.は、海外ミステリ系短編集。
    先入観が働いて驚きは少なかったけれど安定した面白さ。

2&3&6.は、おなじみはやみねかおる作品。
    漫画はすっかりご無沙汰なので今時の作品で例えられないけれ
    ど、文章のほとんどに笑いのペーソスを入れてのストーリー進
    行は、吉田聡の『ちょっとヨロシク!』のマンガづくりに似てる
    かなぁと思ったり。

4&5.は、ファンタジー的展開現実世界冒険大長編小説
    オダケンシリーズオールスターキャストで面白いけれど長すぎ。
    せめて説明重ね書き部分は端折ってほしかった(それも味わい
    の一つかもしれないけれど)。
7.は、ホラー小説に眩暈ミステリテクニック組み入れた長編。
    眩暈の瞬間、すぐに山田正紀が頭に強く浮かびました。
    絶品。

2011年10月〜12月の購入本等

  1.『モナミは世界を終わらせる?』 はやみねかおる [10月]
  2.『ガルレオの苦悩』 東野圭吾 [10月]
  3.『鷺と雪』 北村薫 [10月]
  4.『もっとミステリなふたり』 太田忠司 [10月]
  5.『怪盗クイーン、かぐや姫は夢を見る』 はやみねかおる [10月]
  6.『Another(上)』 綾辻行人 [11月]
  7.『Another(下)』 綾辻行人 [11月]
  8.『鬼の跫音』 道尾秀介 [11月]
  9.『憧れの少年探偵団』 秋梨惟喬 [11月]
 10.『奇談蒐集家』 太田忠司 [11月]
 11.『2012本格ミステリ・ベスト10』 探偵小説研究会編 [12月]
 12.『このミステリーがすごい! 2012年版』 『このミステリーがすごい!』編集部 [12月]
 13.『都会のトム&ソーヤ 9 前夜祭<内人side>』 はやみねかおる [12月]
 14.『モップの魔女は呪文を知ってる』 近藤史恵 [12月]
 15.『黄昏たゆたい美術館 絵画修復士 御倉瞬介の推理』 柄刀一 [12月]
 16.『腕貫探偵』 西澤保彦 [12月]
 17.『名もなき毒』 宮部みゆき [12月]

5冊[10月]&5冊[11月]&7冊[11月]購入等。

こうしてみると、やっぱり本格ミステリ系を好んでるんでしょうね、
私は(苦笑)。

そいでは!!

2399. 2011年10月09日 21時22分09秒  投稿:SAMANA 

 今月はホニャララな試験が控えているので、読書はいつもにもまして
停滞気味。存分に読書を楽しめる時間がとれる歳になりたいと以前から
思っていたのですが、その思いが日に日に強くなってる気がする居住者
SAMANAです〜。ホント私って根っからのグータラ者(爆)。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2011年9月の読了本

  1.『重賞』 ディック・フランシス
  2.『教会で死んだ男』 アガサ・クリスティ
  3.『孔雀の道』 陳舜臣

3冊読了。先月と同じでまたまた少なっ(汗)!

1.は、おなじみフランシスの競馬ミステリシリーズ長編。
    冒頭から主人公のストイックさがうかがえるシーンに惹きつけら
    れましたし、主人公にふりかかった問題を発端として展開してい
    くストーリーに主人公の恋の行方もからんで、まさにフランシス
    作品に顕著な主人公の魅力というものがよく楽しめる話作りにな
    っていますが、いかんせん肝心の問題が(実際には深刻な問題で
    はあろうけれど小説としては)地味すぎて、その後の主人公側の
    反撃やある種の仕掛け、それに終盤の手に汗握るような場面も個
    人的には印象が深く残るようなものにならなかったのが残念。フ
    ランシス作品の場合、事件の内容が重ければ重いほど・シリアス
    であればあるほど際立っていくのかもしれません。

2.は、10篇のボアロもの、1篇のマープルもの、1篇の怪奇ものをお
    さめた日本独自の短編集。
    ただ、ボアロものは全て創元推理文庫版短編集で既読のため、実
    際に読んだのはマープルものと怪奇もの。
    マープルものは、事件の相談を受けたマープルが考え出した作戦
    のおかげで無事解決してますが、それよりも姪っ子のパンチの人
    柄が印象に残りました。
    怪奇ものは無機物の人形ならではのストーリーで、ありがちかな
    とも思うのですが、それゆえからか安定した面白さのある作品で
    した。

3.は、昭和時代の推理小説界を代表する推理作家の一人の長編作品。
    帰国子女の女性が今は亡き肉親の謎を明らかにすべく過去の事件
    を調査を行い、その謎に関係するかのような事件が身の回りに起
    きつつも真相に迫っていくというストーリー。
    平成時代も20年を過ぎた現在までに書かれてきた国産ミステリ
    を少しは読んできた身にとっては、今作はドラマ展開が少し淡白
    で、主要人物の生きざまが説得力を伴った情念といったものを感
    じるところまでいかず、物足りなさを覚えたというのが正直なと
    ころ。ただ、解説(中島河太郎)の談をふまえるならば、昭和か
    ら平成へと続く推理小説・ミステリの進化のなかで、一段階ステ
    ップアップする役割を果たしたであろう性質を持つミステリであ
    ることは間違いないと思いました。


2011年9月の購入本等

  1.『池袋ウェストゲイトパークIX ドラゴン・ティアーズ−龍涙』 石田衣良
  2.『おまえさん (上)』 宮部みゆき
  3.『おまえさん (下)』 宮部みゆき
  4.『ライト・グッドバイ』 東直己
  5.『探偵、暁に走る』 東直己
  6.『旧友は春に帰る』 東直己
  7.『半端者―はんぱもん―』 東直己


7冊購入等。これでも冊数を極力抑えたつもり……(爆)。

1.は、作家&作品信頼買いでのシリーズ9冊目の短編集。
    IWGPシリーズの1冊目を読んだときは、今の世界をそのまま切り
    取って貼り付けたかのようなリアル(に見える)作品世界と、そ
    のなかで人間の根本が変化したものと、変化していないもの(変
    化してほしくないもの?)とのせめぎあいが伺えるストーリーに
    ワクワクしたことを覚えています。それでも、IWGPシリーズ1冊
    目刊行から10年以上の時が過ぎてしまいました。この短編集は
    書かれた当時の時代の息吹をやっぱり再現できているのか、それ
    とも何かしら変容しているのか。読むのは十数年後なので、その
    あたりは過去の記憶と印象とを照らし合わせて楽しむことになり
    そうです。
    それじゃ何にもならへんいやんっ!とのツッコミはなしで(爆)。

2と3.は作家信頼買いの長編(上巻&下巻途中)と4短編(下巻)。
    宮部みゆき作品初読破は、たぶん『パーフェクト・ブルー』で、
    そこからはご多分にもれず新潮文庫の超能力ものなど初期作品
    をおおむね読んできたんですが、それら作品の迷うはすでに忘
    却の彼方(猛汗)。ただ、宮部作品はミステリ面もそれ以外の
    面でも、読む作品(ほぼ)全てが、期待を大きく裏切ることが
    なかったので、信頼して買ってしまうのです。そういうタイプ
    の信頼作家さんは、他では東野圭吾ぐらいかも。今作も時代も
    のですが、きっと宮部作品世界が楽しめるものになってるよう
    に思ってたり。

3〜6.は、先月書いた通り、東直己のススキノ探偵シリーズ買い漏れ
    分の一挙買い。作者色がとりわけ強いように思える東直己作品
    世界ですが、この4冊を死ぬまでには読了したいと思います。

そいでは!!
2398. 2011年09月07日 12時53分50秒  投稿:SAMANA 

 雑誌「ダ・ヴィンチ」で、知っている人は知っていて好きな人はとっ
ても好きな東直己の傑作ハードボイルドシリーズ、ススキノ探偵ものの
1作目『探偵はバーにいる』の映画化(主演:大泉洋)が特集されてま
した。そのなかの映画のあらすじを読んでるとたちまち心に違和感が。

 あれぇ?『探偵はバーにいる』ってこんな話だったかぁ?
 でも、謎の女からの電話で話がはじまるっていうストーリー自体は
 ススキノ探偵もので読んだ気がするし……。
 あっ! これってもしかしたら2作目の『バーにかかってきた電話』
 のストーリーじゃないのかっ?

 と思い出したところ、やっぱり原作は『バーにかかってきた電話』で
した。うううん。正直、映画タイトルとしては「探偵はバーにいる」の
ほうが断然いいけれど、出版社側は映画化に乗じて文庫の売り出しをか
けるだろうから、その余波でススキノ探偵シリーズ自体に変な風聞(タ
イトル同じだから当然原作だと信じて『探偵はバーにいる』を買ったら
全然違う話だった。騙された・詐欺だ・このシリーズもう読まない等々)
が起きなければいいんだけれどと、余計な心配をしている居住者SAMANA
です〜。
 皆さん。ススキノ探偵シリーズはハードボイルドものとして楽しめる
シリーズ小説だと思いますので、映画タイトルだけに使われた1作目も、
映画原作となった2作目も、3作目以降のシリーズ作品も映画化うんぬ
んに関係なく、手に取られる方は偏見なく読んでみてくださいまし〜。
私も買い漏らしてる『ライト・グッドバイ』以降の作品を買おうと思っ
てますので(爆)。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2011年8月の読了本

  1.『島久平名作選 5−1=4』 島久平/日下三蔵 編
  2.『理由』 宮部みゆき
  3.『紅天蛾 新宿少年探偵団』 太田忠司

3冊読了。少なっ!

1.は、過去に埋もれた推理小説(探偵小説)を発掘した単独作家アンソ
    ロジーで、河出文庫本格ミステリコレクションシリーズの第五巻。
    中編「悪魔の手」1作を除いて、探偵役は全て私立探偵の伝法義
    太郎(ちなみに「悪魔の手」の探偵役は人相手相姓名を鑑定する
    美人鑑定士の品川光子)。
    "本格ミステリ"という狭めたくくりよりは、一般的な"ミステリ"
    という感じでしたが、伝法義太郎の寡黙さとめったに表にださな
    い"情"の味わいがけっこう印象に残ったからかもしれません。
    「悪魔の手」も他の伝法ものも、基本的には同じ作家観がでてる
    (殺伐があっても底には情が普通以上にある)と思うのですが、
    主人公の造形の差で話の印象が全く違ってるように感じ、主要人
    物の人物造型ってやっぱり大事なんだなぁと思ったり。

2.は、マンションの一戸で起こった複数殺人をノンフィクションの形式
    でえがいたミステリ小説。
    テレビ番組で、事件の取材映像&アナウンサーと解説者による報
    道・インタビュー映像・再現ドラマを組み合わせたような構成で
    すが、作者は小説でこれを行うことで、また、宮部みゆきという
    作者が書く小説だからこそ、事件に関わる多くの人たち一人一人
    のまさにリアルな人間像・人間ドラマが見事に描き出された、見
    事なミステリだと思います。
    時間の制約で表面だけで終わってしまう取材映像が、小説だから
    こそじっくり丹念丁寧に描かれて読者に届く。時間の制約や個別
    事情からその全てが写されないインタビュー映像が、小説だから
    こそ取材対象者の性格や生活感まで描かれて読者に心に届く。役
    者が演じてることで真実味が伝わらない再現ドラマが、小説だか
    らこそまさに(小説の中の)現実のものとして迫真に満ちた場面
    が読者に届く(あるいは読者のなかで作られる)。
    そして、今作のように社会的に大きく扱われるような事件だけで
    なく新聞の片隅に小さく載るような例えば交通事故や詐欺恐喝等
    の現実世界の事件には、また、当然のことながら現実社会を舞台
    にした小説のなかで、本格ミステリ小説の中で起こる事件には、
    実際には本当に数多くの人たちが大なり小なり関わり、その数多
    くの人たち一人一人には本当に本当に一人一人それぞれの生活と
    ドラマがあり、それが宮部みゆきならではの心で丁寧に描かれて
    いることで、一人一人の命は真に尊いという当たり前のことすぎ
    て麻痺してる意識をあらためて覚醒させてくれたこの小説に感謝
    するとともに、私のお勧めとさせていただきます。

3.は、混沌都市の新宿に集う怪人たちを相手に闘いを繰り広げる中学生
    たちの活躍を描いた冒険譚。
    まさにシリーズ全体の途中作といった感じ。意味ありげながら今
    作では収束しない描写があちらこちらに。ただ、怪人対決として
    はこの作品だけでも楽しめるスタイルでした。乱歩の少年探偵団
    のワクワクドキドキ感を活かしつつ、SF系アイテム&アイデアに
    今でいうラノベキャラ要素が入って私にはとても楽しめる作品で
    した。

2011年8月の購入本等

  1.『リベルタスの寓話』 島田荘司
  2.『モンスターズ』 山口雅也

2冊購入等。こっちも少なっ! 無理してるな>私(汗))

1.は、作家信頼買いでの2中編。
    島田荘司の御手洗潔ものの読書は本当にご無沙汰しっぱなしで積
    読が増えるばかりの状態。印象に残る御手洗潔ものはやはり初期
    作品で『斜め屋敷の殺人』で受けた「エエエッーー!!!!!」
    の衝撃は忘れられません。あの時は本当に驚いて「このトリック
    は他の超有名海外本格ミステリ諸作と比べても全く引けを取らな
    いし、むしろトップクラスのネタじゃないか。あああ。この作品
    が海外で翻訳紹介されて、日本のミステリの凄さが世界に広まる
    なんてことにならないかなぁ」などと、世界のミステリ時流を考
    えずに妄想したことを覚えています。
    とは言っても詳細な部分や他の伏線・トリック等は見事に忘れて
    いるのですが(爆)。

2.も、作家信頼買いの短編集。
    山口雅也を知ったのは平成新本格にハマり、そのなかで『生ける
    屍の死』を知って読んだのが始まりだと思ってましたが、実はそ
    れ以前、私が恐らく大学生の頃にその名前は目にしていました。
    株式会社西武タイムというところが発行した『名探偵読本II エ
    ラリイ・クイーンとそのライヴァルたち』という企画本があって、
    その編者が石川喬司と山口雅也になっており、そのなかで山口雅
    也の研究文や座談会での発言に触れていたのです。髪くくりやサ
    ングラスをしておらず、スーツ姿の山口雅也の姿はひょっとした
    ら今は珍しいのかも。

そいでは!!

[NAGAYA v3.13/N90201]