黒猫荘
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これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA

SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、

1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!

と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!

ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
  153〜156件 
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2414. 2012年10月21日 11時42分36秒  投稿:SAMANA 

 ミクシでも書く予定ですが、36号室のよつやさんがはじめた翻訳ミス
テリ読書備忘録のブログが、海外クラシックミステリ好きにとってはか
なり面白く思えそうなもの。
 文章が上手く読みやすいし、内容も具体的で作品に興味をそそられる
し、適度に(かなり?)マニアックなことにも触れてるし。個人的には
海外ミステリ読み始めの人よりも、昔けっこう読んでいたけどいつの間
にか離れてしまったなぁ…という人とか、マニアだけど同好の士がかな
り減ってしまったなぁ…という人のほうがより楽しめそうな気がしたり
してますが(汗)、何はともあれ秋の夜長に一度閲覧されてみてはいか
がでしょうか。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2012年9月の読了本

  1.『殺意』 ビル・プロンジーニ
  2.『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 修学旅行においで』 はやみねかおる
  3.『最悪』 奥田英朗
  4.『死が二人を別つまで』 ルース・レンデル

4冊読了。読書ペースは今の自分としては割と順調。

1.は、名無しのオプシリーズ長編3作目。
    いつもながら小粒だけど無駄を感じさせない、地味目ながらミ
    ステリの骨格が整っている引き締まったミステリ。事件のリン
    ク部分に対する犯人側の処理は少し大げさに思えましたが。
    また、とある部分は87分署シリーズの某犯人登場作を思い起こ
    させましたが、異なるネタでよく考えるなぁとちょっと感心。

2.は、お馴染みまちトムシリーズながら、ゲームブックになっている
    番外編的(?)な企画もの。
    以前に岡嶋二人のゲームブック『ツァラトゥストラの翼』を手
    にしたことはありますが、全か所読んでみたいという欲望とそ
    れにかかる手間の多さを天秤にかけて読書を挫折してしまいま
    した。今作は何とか読み残すことなく読了。大変楽しむことが
    できました。また、最初は修学旅行という中学生にとっての一
    大イベントを舞台にしたまちトムは通常の長編で読みたいとの
    思いを持っていたんですが、このゲームブックでしっかりと修
    学旅行の楽しさが描かれていたことに大満足。

3.は、ノンシリーズのクライム・ノヴェル。
    誰もが持ち得る悩みを抱えて普通に生活している人たちが、こ
    れまた誰にでも起こり得る日常の歯車のほんの少しのズレが生
    じることによって、次第に抜き差しならない「最悪」の事態を
    招いてしまうという物語。地味に丹念に書き積み上げられる展
    開はじわじわと読者の心を蝕み、息苦しさが徐々に強まってい
    くにも関わらず、この先どうなるんだろうとの興味も湧き上が
    ったため、結構読み進めることができました。精神状態が不安
    定な時だといたたまれなくなって中断しかねませんでしたが、
    そんなことも起こりうるほどクライム・ノヴェルとして迫力ある
    作品だったと思います。

4.は、イギリス女性作家のシリーズ長編作品。ウェクスフォード警部
    もののうちの1作。
    レンデルは重厚シリアス作家と思い込んでる(初読の『身代わ
    りの樹』の影響が大きいのかもしれない。内容全く覚えてない
    けれど)んですが、この作品は意表を突くミステリとしてもか
    なり楽しめました。謎解き本格系ミステリではなく癖のある登
    場人物たちの姿を描き出すシリアス系ではあるんですが、話の
    骨格の見せ方はミステリ系娯楽を求める読者に充分な配慮がな
    されていると思います。終盤までウェクスフォードの立場がど
    うなるかとヤキモキしましたが、「あぁなるほどな」というネ
    タがナイス。

2012年9月の購入本等

  1.『都会のトム&ソーヤ ゲーム・ブック 修学旅行においで』 はやみねかおる
  2.『まいなす』 太田忠司
  3.『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良
  4.『池袋ウェストゲートパーク (10) PRIDE』 石田衣良

4冊購入。またプラマイ0で進展なし。はあぁぁぁ…(小涙)。

1.は、作家信頼買い。前述参照でここでの記載は省略。
    ただ、読書前の期待と不安のうち、不安は解消され期待は予
    想以上であったことのみ追記しておきます。

2.も、作家信頼買い。この作者の「青春ミステリー」らしいので、
    かなり楽しみにしています。

3と4.は、シリーズ信頼買いのため、企画ものの4まで購入してし
    まいました。まだ2冊しか読んでないので完結作品集までの
    んびり楽しもうと思っていたら、「第一ステージ」の語句が
    ちらほら……。
    え? 4.は完結記念企画じゃなかったの(猛汗)?

そいでは!!
2413. 2012年09月12日 14時32分32秒  投稿:SAMANA 

 今日は単発の夏休み。今年も夏休み全て(7日)を消化することは出
来なさそう。世間一般からすれば休めるだけでも有り難いことなんでし
ょうが……。んでも、心置きなくゆっくり休みたいよ〜!! と叫んで
おきます(爆)。

>「えんじ」さんこと、近田鳶迩(えんじ)さん

 噂をすれば影、が実現してビックリしました。久々にお越しいただき
ありがとうございますです〜(ぺこり)。
 最後にお会いしたのがMYSCON10(家に帰るまでがMYSCONです!)夜の
部以来のはずなので3年超ぶりの再会。「あらまぁあんた! 久しぶり
やけど何かえらい賞とったんやて? えらいなぁ〜。近所っちゅうだけ
やけど、なんや私も鼻たかいわ。すごいなぁ〜、よぅ知らんけど」と、
ちょっとした関西ヤカマシご近所おばちゃん気分です(爆)。
 「ゼッケンをもらった」ということなので、今回の「えんじさん名義
本出版」レースにおいては、スタート前にトイレでちゃんと用を足し、
水分補給を忘れず、無事スタートされることを願ってます。ゴールされ
た時には、私はゴール地点で小旗振ってお出迎え(購入)させていただ
きます。
 映画版『クロスファイア』と『炎の少女チャーリー』のお勧め、あり
がとうございます。『炎の少女チャーリー』は一度DVD見る機会ができ
ればレンタル屋に行って物色してみますです。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2012年8月の読了本

  1.『家蝿とカナリア』 ヘレン・マクロイ
  2.『自動車の女 三河路殺人慕情』 石川真介
  3.『絡新婦の理』 京極夏彦
  4.『名探偵と学校の七不思議 名探偵夢水清志郎の事件簿(2)』 はやみねかおる
  5.『居合わせた女』 クレイグ・ライス

5冊読了。3.を含めての5冊読了は、実質7冊分程度の結果と思って
るので満足です。ほくほく。

1.は、海外本格ミステリ長編。
    地味ながら本格の骨組みを押さえた作品とは思いますが、面白
    いとは正直思えなかったのが残念。仕込みのうち、××(伏字)
    については唸るまでいかず、××については「ふ〜ん」としか
    思えず(本当にそうなるのか無知ゆえに膝をハタと打つことが
    できない)、××××にいたっては想像の産物でしかなく、決
    め手とは到底思えず納得できなかったです。しくしく。

2.は、鮎川賞受賞作家のミステリ長編。
    作者の強い主張の描き方が小説としては愚直すぎて、ミステリ
    小説としてミステリ部分と相乗効果どころか邪魔っ気すら感じ
    られたのに、なぜかそこそこ楽しめました。私が洗練されてな
    い昭和の泥臭い系人間だからかもしれませんが。鬼貫ものを思
    わせる複層構成にもニンマリ。ただ、主要登場人物像とその行
    動動機に「歪み・身勝手さ」が感じられたのが個人的には難点。

3.は、お馴染み百鬼夜行シリーズ(個人的には「京極堂シリーズ」の
    ほうが馴染みやすいけれど)長編5作目。
    相変わらず長すぎると思うけれど、前作「鉄鼠の檻」よりは楽
    しめた印象。通俗的事件とその捜査状況が前面に押し出されて
    たからかもしれない。事件の構造については、このシリーズの
    世界観ゆえに納得・承知できて楽しめるものでしょうが。

4.は、お馴染み夢水清志郎シリーズシーズンIIの長編2作目。
    七不思議のネタもさることながら、たたみかけるように現れる
    大小数々の真相に圧倒され、そこに組み込まれるジュヴナイル
    ドラマをかなり楽しむことができました。大人になった今、名
    探偵に対する怪盗の妖しさに、素直に染まることができなくな
    ったことだけが残念です…。ぐっすん。なので、この作品を読
    む小学生の子どもたちには、怪盗と名探偵との間でかもしださ
    れる独特の世界にぜひとも染まっていただきたいと願ってやみ
    ません。

5.は、弁護士マローンシリーズで有名な作家のノン・シリーズ作品。
    タイトル通り、殺人現場に居合わせた女をめぐってならず者た
    ちと刑事2人がいろんな面でやりあうミステリドラマですが、
    登場人物たちよりも小説の舞台となる遊園地「波止場」の妖し
    さがとても印象強く、本当の主役は「波止場」という名の遊園
    地そのもの、と個人的には思ったり。

2012年8月の購入本等

  1.『絶望ノート』 歌野晶午
  2.『透明人間の納屋』 島田荘司
  3.『傍聞き』 長岡弘樹
  4.『名探偵と学校の七不思議 名探偵夢水清志郎の事件簿(2)』 はやみねかおる
  5.『扉守 潮ノ道の旅人』 光原百合

5冊購入。
自制心を持ってもっと少なくしたほうが、きっと良かったはず…(汗)。

1.と2.は作家信頼買い。歌野フリークのえんじさんは1.の購入
     (=歌野ミステリ普及)をきっと喜んでくれるはず。
     2.は「かって子どもだったあなたと少年少女のためのミ
     ステリーランド」シリーズで書かれた作品。島田荘司児童
     小説はどんなものか、とっても楽しみです。

3.は、本屋で直接見つけて、今月は購入予定が少なかったことから
    買おうか買うまいか悩みに悩んで、結局買ってしまった1冊。
    帯に負けてしまったかも。楽しみにしておきます。

4.は、決定買いで内容は前述のとおり。
    買ってよかったです。ほくほく。

5.は、久々に購入の光原作品。でもミステリと思って買った後にミ
    ステリ色薄めとかファンタジーとかのネット評判を目にして、
    ちょっと後悔。でも光原作品だから問題ナシとも思ったり。


そいでは!!
2412. 2012年09月03日 22時20分40秒  投稿:近田鳶迩 
こんばんわ、おひさしぶりです。
久々に訪れてみたら、まだちゃんと部屋を維持しておられたとは! 素晴らしい!

というわけでえんじです。ありがとうございます〜。
実際問題、賞をいただいてからはまだ一篇も書き上げていませんし、
プロというからには自分名義の本を一冊は出していないと、といった想いもあり、
現状はまだマラソン大会の出走前、ゼッケンをもらっただけと思っています。
しっかり走っていけるよう頑張りますので、それとなく見守ってやってくださいませ(笑)

『クロスファイア』は、矢田亜希子主演の映画版が結構良い出来で好きでした。
モチーフとなったスティーブン・キングの小説『ファイアスターター』、こちらの映画版
『炎の少女チャーリー』も迫力あってオススメです〜。

2411. 2012年08月11日 19時29分01秒  投稿:SAMANA 

 最近はロンドンオリンピック一色でしたがそれもそろそろ終わり。盆
休みがなく13日の週は全部出勤でブルーな気分のはずなのに、7月の
読書に当たりが多かったり、ミステリオフで知りあったえんじさんが、
何と東京創元社の第9回ミステリーズ!新人賞を受賞(近田鳶迩「かん
がえるひとになりかけ」)されたりと、楽しい気分に満ちている今日こ
の頃です。
 えんじさん。受賞本当におめでとうございます。これからがスタート
だと思いますから、夢に向かって頑張ってくださいね。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2012年7月の読了本

  1.『失踪』 ビル・プロンジーニ
  2.『風雲将棋谷』 角田喜久雄
  3.『ヴィラ・マグノリアの殺人』 若竹七海
  4.『クロスファイア 上』 宮部みゆき
  5.『クロスファイア 下』 宮部みゆき

5冊読了。久々に読む作者本があったり大当り本があったり、先月から
引き続いて嬉しい読書が続いています。むふふふふ。

1.は、名無しのオプシリーズ長編2作目。ちなみに2ちゃんねるミス
    テリ掲示板で初期設定?されてる名前は、おそらくこのシリー
    ズが元ネタ。
    前作同様、文庫本250ページ程度と短めのなかに、主たる事件と
    ストーリーの付随要素が的確におさめられているので、作品世
    界にけっこう惹きつけられました。これがこのシリーズの人気
    要因なのかなと思ったり。ただ、個人的には前作と比較して今
    作のプロットがさほど印象に残らなかったのが残念。

2.は、愛しあいながらも敵対関係にある義賊と御用聞きの娘が、謎の
    怪人に闘いを挑む時代伝奇小説。
    痛快娯楽時代物エンタメで、終始ワクワクしながらの読書でと
    ても面白かったです。基本的に陰湿・苦悩等の暗い影を感じさ
    せない世界観も気持ちよかったです。一つだけ、怪人がたどり
    ついた結末がかなり××××だったのが惜しいところ。ある意
    味ここだけ本当にリアルでした(汗)。

3.は、海辺の小住宅街で起きた殺人事件をめぐる住民たちの騒動を描
    いたコージーミステリ。
    本当に久々に読んだ若竹ミステリ。人の善悪美醜全てを受け入
    れれば、若竹ミステリほど痛快なミステリはないかもしれない、
    と思ってしまうぐらい楽しめました。ミステリとしても練られ
    ていて、安易に嫌な奴が登場する単純なミステリとはひと味も
    ふた味も違う、別格の味わいをもたらせてくれるのが若竹ミス
    テリの良さだと思ったり。

4&5.は、現代社会に巣食う悪に向き合う超能力者の顛末を描いたミ
    ステリ。中編『燔祭』に登場する青木直子の後日ストーリーで
    もあります。
    いくつもの歳月は人を感傷的にさせます。要はオッサンは感傷
    的だということ。そのオッサンはこの物語にやられてしまいま
    した。
    ミステリとしても、ネタの見せ方・小道具の扱い方をはじめ充
    分満足いくものでしたが、何といってもこの「物語」自体が本
    当に素晴らしい。宮部みゆきの真骨頂というべき作品で、改め
    て「作家 宮部みゆき」の凄さを見せつけられました。
    展開がかったるい・描写が甘ったるい・整合性がない等々否定
    的な感想を持つ方もいるかもしれませんし、それはそれで各自
    の読書経験から得た考え方なので、全否定することは出来ない
    かもしれません。ただ、少なくとも宮部みゆきが書いたこの物
    語のテーマ(自分が正しく理解できてるかどうかは心もとない
    ですが)を「鼻で笑う」人が一人でも少ないことを願うばかり
    です。

2012年7月の購入本等

  1.『プラチナデータ』 東野圭吾
  2.『神津恭介の予言』 高木彬光
  3.『密室殺人ゲーム2.0』 歌野晶午
  4.『残火』 西村健
  5.『本音を申せば(5) 女優はB型』 小林信彦

5冊購入。1年間だけでも全てのミステリ文庫化停止になってくれたら
買わなくてすむんだけれど……←バカ丸出し(爆)

1.〜5.すべて作家信頼買い。  
     好きな東野圭吾作品は『容疑者Xの献身』『探偵ガリレオ』
     『虹を操る少年』『探偵倶楽部』。でも面白かった・感動
     した等の記憶はありますが、内容は(後の2作は特に)全
     く覚えておりません(爆)。
     好きな高木彬光作品は『人形はなぜ殺される』「妖婦の宿」
     (短編)。キャラとしてなぜか任侠探偵?の大前田英策が好
     きです(笑)。
     好きな歌野晶午作品は『ガラス張りの誘拐』『正月十一日、
     鏡殺し』。古い作品ばかり。でもデビュー作含む信濃譲二
     シリーズはさほどでもなかったり(爆)。
     好きな西村健作品は『ビンゴ』と『劫火』かなぁ。自分が
     思う「荒唐無稽すぎる」ところがでなくなってくれればい
     いんだけれど……。
     好きな小林信彦作品は『夢の砦』「侵入者」(中編)。地
     獄のコラム3作。怪人オヨヨ大統領シリーズは全くなんに
     も覚えてません(泣)。

そいでは!!

[NAGAYA v3.13/N90201]