黒猫荘
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これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA

SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、

1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!

と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!

ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
  133〜136件 
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2424. 2013年08月17日 05時44分54秒  投稿:SAMANA 

 暑い暑いああ暑い。歳のせいか「夏バテ」をひしひしと実感するように
なってきました。この調子だと数年後、十数年後はもっとバテバテで動け
ず仕事にも支障をきたしそうな感じ。これほどの猛暑は今年限りでありま
すように……(泣)。


さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2013年7月の読了本

  1.『目撃者を捜せ!』 パット・マガー
  2.『三浦和義事件』 島田荘司
  3.『地球平面委員会』 浦賀和宏
  4.『クジラの来る海』 景山民夫

4冊読了。ちょと少なめ。2.はかなり分厚かったけど3.4.がそれを
補えるほどの薄さだったので言い訳にならない(汗)。

1.は、海外ミステリ長編。船上から女性が海に落ちた事件を殺人と推測
    して、犯人ならぬ目撃者を探そうという、この作者らしい斜め視
    点な作品ですが、現場状況がよく理解できなかったのと、「裏に
    何かある」との期待が大きすぎたせいか、終わってみれば従来の
    犯人探しミステリ的な印象しかのこらなかったのが残念。主要人
    物の心の動きもいまひとつ説得力が感じられませんでした。

2.は、実際の事件を題材に小説風に仕立てたノンフィクション的「島田
    荘司小説」。(被疑者側には申し訳ないが)狂騒曲悲喜劇として
    面白く読めたものの、実際の真実が不明のためモヤモヤした感じ
    がやはり最後まで残ったため、「小説」とした場合の読後感は今
    ひとつ。被疑者以外の趣意・被疑者の趣意・裁判記録等の3部構
    成ですが、作者のスタンス&構成上やむを得ないにしても、多く
    の重複部分は膨大なページ数も影響して、ちょとゲンナリ。

3.は、男子大学生が主人公の青春系?ミステリ。
    ワンアイデアミステリと言っていいと思うんですが、真相に気づ
    けなかったしそのおかげでかなりの衝撃を受けて面白く思ったの
    でかなり楽しめました。とある名探偵の使い方もナイスだと思い
    ます。

4.は、非ミステリ系短編集。
    ギャグ・オシャレ・SF味・格闘系と多様な短編(ギャグが多め)
    が揃っていますが、面白さはそこそこ。先入観が邪魔していたの
    を否定できないところが、自分自身に対して残念。

2013年7月の購入本等

  1.『冬のフロスト (上)』 R・D・ウィングフィールド
  2.『冬のフロスト (下)』 R・D・ウィングフィールド
  3.『長い廊下がある家』 有栖川有栖
  4.『本音を申せば(6) 森繁さんの長い影』 小林信彦
  5.『折れた竜骨 (上)』 米澤穂信
  6.『折れた竜骨 (下)』 米澤穂信
  7.『完本 初ものがたり』 宮部みゆき
  8.『怪盗クイーンと悪魔の錬金術師 (前編)』 はやみねかおる
  9.『福家警部補の再訪』 大倉崇裕
 10.『GOTH番外編 森野は記念写真を撮りに行くの巻』 乙一

10冊購入。完璧に買い過ぎ。先月の1.2.の買い漏らしはまだしも、
迷いに迷って7.9.10も買うと決めてしまったのがダメダメ。でも
たまには散在してストレス発散しないと後が続かないので、ダメダメ承
知で購入。あ〜気持ち良かった(爆)。

1.&2.は、先月刊行の買漏れ補填分。書店に並んでるのは気づいてま
       したが、何かのフェアで既刊本が並べられてるんだろうと
       勘違いしてました(苦笑)。これまでの作品同様、複数事
       件同時進行ユーモアミステリの楽しさが満喫できることを
       願ってます。

3.と4.は、作者信頼買い。ともに積読本だいぶたまってます(汗)。

5.&6.も、作者信頼買い。あああ、まだ米澤作品を1冊も読んでない
       よう(泣)<勝手に泣いとけ

7.は、既刊の完本でない同タイトル本は既読なんですが、3短編が初所
    収なのと、舞台となる江戸の町の地図が入っていたので、迷った
    けれど結局購入。地図を見ながら読むと、作品世界と登場人物た
    ちがよりいっそう身近に感じられそうで楽しめそう。
    
8.は、おなじみ児童ミステリの雄、はやみねさんの新刊。上下本で下巻
    がでるのはかなり先のようですが、あわせて読もうと思ってるの
    で、下巻が出るまでこの本は順番積読読みとは別の待機状態にし
    ておきます。

9.は、世評信頼買い。当初は購入しない考えでしたがシリーズ1冊目を
    既に購入していたことと倒叙ミステリであること、そして一番の
    本音は主人公が「若そうな女性」だということです(爆)。

10.は、作者&世評の信頼買い。でも一番の要因は読むのにあまり時間
     がかからなさそうな本の薄さだったり。<こんなんばっかり。

そいでは!!
2423. 2013年07月15日 14時13分56秒  投稿:SAMANA 

 3連休のうち前2日は夕方に一時的大雨。最終日の今日は朝から雨。
うっとおしいのですが、前2日は雨はあがった後に気温が下がって快適
だったし、今朝も気温が高くなってないので、今回ばかりは「恵みの雨」
としてありがたがることにいたします。あぁ涼しい涼しい♪


さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2013年6月の読了本

  1.『ウィチャリー家の女』 ロス・マクドナルド
  2.『女名刺殺人事件』 梶龍雄
  3.『ソドムの門 ある殺人者の肖像』 深谷忠記
  4.『伯母殺人事件』 リチャード・ハル
  5.『グッドナイト、スリープタイト』 景山民夫
  6.『「大久保長安の黄金」殺人行』 阿井渉介
  7.『モナミは宇宙を終わらせる?  We are not alone!』 はやみねかおる


7冊読了。よしよし。

1.は、私立探偵リュウ・アーチャーもののハードボイルド。
    気づいてもよさそうなものなのに、地味ながら一歩ずつ進むアー
    チャーの捜査に惹きつけられて最後まで気づかない。ロスマクの
    掌の上でまんまと転がされてしまいました。

2.は、エロティック推理小説短編集。
    スポーツ新聞のエロページに連載されてるかのような、中年読
    者向けサービスたっぷりの、いかにも通俗ノベルスといったも
    の。それでも「これは通俗小説でなく、あくまでミステリです」
    といったしつらえになっていて、そこに作者のポリシー・こだ
    わりが感じられるように思えたんですが、これってやっぱり贔
    屓目なのかなぁ…。
    
3.は、薬害問題を扱った社会派長編ミステリ。
    読んでるときは主人公の動きに驚いて「スゴイ」と感じました
    が、読み終わってよく考えたら別にそう動いてもおかしくない
    よなぁと、考え直しました。ある一点が目くらましになってい
    たようです。いろんな意味で主人公にこの手の人物を配した作
    者にやられました。

4.は、倒叙型海外古典ミステリ長編。
    約80年前の作品なので、このパターンはかなり斬新だったはず。
    全編に漂う皮肉なユーモア味も効果倍増。確かによく出来た作
    品だと思いました。海外物が苦にならない人ならイギリスの田
    舎の情景も含め、先入観があっても、のんびりと楽しめる一品
    だと思います。

5.は、音楽をテーマにした中短編集。
    サブカルを使ってお洒落で心地いい小説を初めて読んだのは景
    山民夫作品でしたが、この本もその系統。いやぁ、ベタですが
    やっぱりイイ。小品で軽いけど、だからこそ味わえるほんのち
    ょっとしたささやかなスッキリ&幸せ感が心地いい。こんな景
    山作品、もっと読みたかったです。

6.は、新本格ミステリ長編。
    島荘系「幻想味あふれる謎」ものですが、ミステリ的にも物語
    的にもキャラ的にも心に響くものが全くなかったのが残念。無
    理して幻想味あふれる謎をださなくてもいいと思うんですけど
    ねぇ……。

7.は、ウルトラスーパーミラクルドジっ娘女子高生のモナミが活躍?
    するSF系学園コメディ長編。購入見逃しに気づいて慌てて買っ
    て読みました(汗)。
    前作よりこみいった構成ではありませんが、ワンポイントのミ
    ステリ趣向が効いてますし、ハチャハチャな世界観とモナミの
    個性がよりパワーアップしてたと思います。モナミのキャラが
    かなりツボで、個人的には教授と双璧をなすレベル。ここまで
    ドジじゃないし食欲旺盛でもないのに、なぜか自分の娘と重ね
    てみてしまうのです(苦笑)。


2013年6月の購入本等

  1.『あんじゅう 島屋変調百物語事続』 宮部みゆき
  2.『アルファベット・パズラーズ』 大山誠一郎
  3.『三つの名を持つ犬』 近藤史恵
  4.『モナミは宇宙を終わらせる? We are not alone!』 はやみねかおる
  5.『七つの海を照らす星』 七河迦南

5冊購入。そこそこ。

1.は、作家信頼買い。
    「あんじゅう」の漢字読みをネットで知って、この作品が百
    物語であることを改めて認識してしまいました。未読なので
    本当にその手の話なのかどうかは判りませんが。漢字読みは
    ちょっとした驚きでしたが、未読のうちに知ったのは果たし
    て得をしたのか損をしたのか。

2.も、作家信頼買い。
    かなり前にネット上で評判を聞きつけて、PDF形式で読んだ
    「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」がとても面白か
    ったことを覚えています。その後、新本格界隈で大活躍して
    るようなので楽しみです。
    
3.も、作家信頼買い。近藤作品も積読本がとうとう20冊を超えてし
    まいました。早く順番まわってこないかなぁ。

4.は、はやみねかおる作品の新キャラ2作目長編。前述のとおり買
    い忘れに気づいて慌てて購入。表紙が今どきのイラストでナ
    イスです。

5.は、お勧めいただいたミステリ短編集。購入予定数が少なかった
    こともあって思わずすぐに買いました。楽しみにしたいと思
    います。

そいでは!!

2422. 2013年06月25日 13時44分17秒  投稿:SAMANA 

 太りすぎやストレスやなんやかんやで体調が悪かったりしますが、それでも
積読本読み切るまで死ぬ気もないし死にたくもないので、医者に行きつつ体調
管理しっかりしたいと思います。「館シリーズ」や「アリスシリーズ」や「御
手洗もの」はやっぱり全部読みたいので作者さんより先に逝くわけにはいきま
せん。年齢的には大丈夫のはずなんですが(汗)。

>くにもも・さくらさん

 お久しぶりでございます(ぺこり)。
 間違われたお勧めの数々、調べてみたら初音ミクの楽曲の数々のもよう。ボ
 ーカロイド初音ミクの展開の「仕組み」が実はよく判ってませんが、娘が初
 音ミクをよく聞いてるので、知ってる曲があるかどうか、こんど聞いてみま
 すです。娘にはBONNIE PINKやチャットモンチーがいいぞと勧めてるんですが、
 娘は全く興味を示さず、初音ミクとか西野カナとかE-Girlsとかばかり聞いて
 ます(苦笑)。

 七河迦南。珍しい名前でどこかで眼にした記憶があったんですが、光文社の
 「新・本格推理」の投稿メンバーだったんですね。内容全く覚えてない…と
 いつものごとく思ったら、掲載本未読でした(爆)。目次だけ見て印象的だ
 ったので覚えてたんかしら(汗)? 
 読むときはご忠告通り『七つの海を照らす星』から読むようにいたします〜。

さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2013年5月の読了本

  1.『盤上の敵』 北村薫
  2.『リバイアサン1999』 景山民夫
  3.『裁くのは誰か』 ビル・プロンジーニ&バリー・N・マルツバーグ
  4.『闇色のソプラノ』 北森鴻
  5.『甦る推理雑誌1「ロック」傑作選』 ミステリー文学資料館 編

5冊読了。そこそこ。

1.は、本格ミステリ&サスペンス長編。
    読解力がないので図が欲しかったのと、成功させるにはちょっと無理っ
    ぽい仕掛けに思えてしまったのと、従来の北村薫作品にはなかった素材
    による対比効果なのか従来の北村薫作品に見られる登場人物の繊細さが
    誇張的に浮き上がって今ひとつすわりの悪い印象が残ったけれど、それ
    でもよく練られたミステリとして楽しむことができました。

2.は、世紀末SF長編。
    宗教問題以降、縁遠くしてしまった景山作品ですが、宗教云々に関わら
    ず面白い作品があるんじゃないかと思い直して数冊買ったうちの1冊。
    でも、この作品は今イチでした。アクションシーンは景山アイデアが随
    所にみられたり(新旧対決は判官びいき心をくすぐられまくり)、思い
    もしなかったあの人物との遭遇など、良かったところもあるんですが、
    全体の骨子とストーリー展開がいろんな意味で甘すぎ。次読書作品に期
    待です。
    
3.は、海外ミステリ長編。
    大国アメリカのトップである大統領を深く巻き込んだ殺人事件という
    魅力ある設定のなかでの本格ミステリ。作者の試みがキッチリ成功し
    てるかどうかは読み直してみないと判りませんが、ミステリが大好き
    であろうこの作者の挑戦意欲には、成功失敗に関わらず「イイよね〜」
    と思ってしまいます。

4.は、本格ミステリ長編。
    これも凝ったミステリですが、全体の地味なトーンは重厚さというより
    薄靄がかかったようなぼやけた雰囲気にしか感じられなかったことに加
    え、凝ったネタも少し無理っぽく思え、全体的に散漫な印象になってし
    まったのが残念でした。

5.は、昔の推理雑誌掲載作品を集めた企画モノ。
    鮎川哲也と岡田鯱彦作品は既読でした。印象に残ったのは横溝正史・山
    田風太郎・青池研吉の各作品と、木々高太郎の随筆中で江戸川乱歩との
    誌上論争?でありました。「一人の芭蕉の問題」ってここからでたんで
    すね。

2013年5月の購入本等

  1.『目白台サイドキック 女神の手は白い』 太田忠司
  2.『いつか、ふたりは二匹』 西澤保彦
  3.『ガリレオ 真夏の方程式』 東野圭吾

3冊購入。よしよし。

1.から3.全部が作家信頼買い。購入数絞るとどうしても作家が偏ります。今
回の3人と島田荘司・宮部みゆき・近藤史恵を加えると、毎月1冊は誰かの文庫
を買ってるような気がします(汗)。

お勧め、ありがとうございました〜!!
そいでは!!
2421. 2013年06月16日 16時33分15秒  投稿:くにもも・さくら 
お久しぶりでございます……

……さて、力一杯、オススメに参りました。

『メルト』『ワールドイズマイン』『FREELY TOMORROW』『ねこみみスイッチ』『お断りします』『爆砕プリン』『おなかすいたのうた』『ましゅまろくっしょん』

…間違い…ああ、でも何度聴いても『おなかすいたのうた』は和むなぁ……

『空耳の森』(作/七河迦南)…じゃなくて(今、読んだばっかで感動中。けどこれから入ってはダメ)
『アルバトロスは羽ばたかない』(作/七河迦南)…じゃなくて(七河作品のベストだと思うけど、以下同文)

『七つの海を照らす星』(作/七河迦南)です。ちょうど文庫になってますねぇ。SAMANAさん、ラッキーです。うふふ。

それから、SAMANAさんの投稿でえんじさんの『かんがえるひとになりかけ』を読むことができました(汗)。ありがとうございます。


[NAGAYA v3.13/N90201]