黒猫荘
(mobile版)

[015号] [017号]
[入居者リスト]


これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA

SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、

1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!

と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!

ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
  105〜108件 
[HomePage]   ▼ 投稿する

2461. 2016年09月01日 16時42分05秒  投稿:SAMANA 

 まだまだ厳しい残暑が続くみたいですが、朝晩はめっきり涼しくなったと
思うのは単なる気のせいなのか、はたまた都会とは気温が3度ほど違うと言
われる山手の田舎に住んでるせいなのか……ヾ(;´▽`A``アセアセ

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年8月の読了本

  1.『ハサウェイ殺人事件』 平岩弓枝
  2.『天使などいない』 永井するみ
  3.『屋上物語』 北森鴻
  4.『Sの誘惑』 ローラ・リーズ
5.『依頼人は死んだ』 若竹七海
  6.『逆転! 一億円詐欺』 深谷忠記
  7.『大浪花諸人往来 耳なし源蔵召捕記事』 有明夏夫
  8.『ゴールデン・フリース』 ロバート・J・ソウヤー
  9.『歌姫』 エド・マクベイン

 9冊読了。先月、積読本を4冊増やしてしまったので読書を頑張ったつもり
 ですが読了数は2桁に届かず。海外モノ2冊にちょっと時間かかってしまっ
 たため。特に4.は少しツラかった。私、行儀が悪くて一人の時は本を読み
 ながら食事するんですが、4.はその内容の過激さからとてもじゃないけど
 食事しながら読めたもんじゃありません(;^_^

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 『天使などいない』『依頼人は死んだ』

○楽しめた
 『屋上物語』『逆転! 一億円詐欺』『大浪花諸人往来 耳なし源蔵召捕記事』
 『ゴールデン・フリース』『歌姫』

・普通
 『ハサウェイ殺人事件』『Sの誘惑』

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

『天使などいない』は、ほぼ初読作家(アンソロジーで読んだことはありそう)
作品でしたが、女性の多種多様な感情を、日常のちょっとした出来事から後戻り
できない非日常へと動き出してしまうサスペンスミステリ形式で余韻豊かに描き
だしていく各短編が、男性としてはすごく新鮮でむちゃくちゃ面白く読むことが
できました。全く似ても似つかないかもしれないけれど、個人的印象としては山
崎洋子作品を思い浮かべたり。
 また、後味がさほど悪くない作品もあったせいか、後に読んだ『依頼人は死ん
だ』の個人的キーワードが「他者との乖離度」(が事件を引き起こす)という冷
めた視点のものになったのに対し、『天使などいない』は「他者との密接度」
(が事件を引き起こす)という、ちょっと情にほだされたようなキーワードで、
作品の味わいが読者(=自分)に「突付けられる」というより「差し出される」
というソフトな印象を持ちえたのも、とても好印象でした。

『依頼人は死んだ』は、人の負的側面から捉えた本質を、ハードボイルドスタイ
ルにすることでより鮮明に描き出すことが出来てることに加え、本格ミステリの
劇的特性とも組み合わせたことでミステリとしての(程度の差はありますが)完
成度を、連作短編集としていっそう高めていることに感動しました。
 同じように人の負的側面を扱った永井するみの『天使などいない』とは、その
描き方から「ハードボイルド」と「サスペンス」に結構判りやすく分かれるもん
なんだなぁと変な所でも感心。
 また、誰もが持つ多種多様で深浅な悪意(自分が男だからか、女性の身中から
描かれた表現にいっそう鮮やかさ感じました)を、作品全体はもちろんのこと、
ほんの1、2行で見せつけてしまう鮮やかさにも脱帽。解説にも抽出されてまし
たが、それぞれが私にとって素晴らしいキラーコンテンツでした。
 ただ、本作を本当に楽しむことができるためにはあらゆる意味での「厳しさ」
とそれゆえの「優しさ」が必要なのかもしれないと感じました。その面では自分
にその資格があるとは思えないけれど、いつかはその資格を持つよう人間に成長
したいなとも思ったり。

2016年8月の購入本等

  1.『静かな炎天』 若竹七海
  2.『小さな異邦人』 連城三紀彦
  3.『下戸は勘定に入れません』 西澤保彦
  4.『星読島に星は流れた』 久住四季

 4冊購入等。
 1〜3は購入定番作家さん。どれも信頼してる作家作品で楽しみなんですが、
 そのなかでも2.がやっぱり気になるかな。連城ミステリは全部読んでみたい
 けれど、中にはミステリ要素のない恋愛小説も入ってるはずなので、どれを外
 せばいいのか判らないのが難点。食わず嫌いせず全部読めばいいんだろうけど、
 んでもやっぱり恋愛小説は、恋愛…小説…は、
 恋…あ…い……小……( ̄  ̄;)ウゥゥゥゥゥゥーム
 4.は初購入作家さん。ネット評判で信頼買い。帯の文句が読書に影響与えそ
 うでちょっと不安(;^_^

そいでは!!
2460. 2016年08月04日 09時09分24秒  投稿:SAMANA 
 昼から出勤の居住者SAMANAです。
 会社にたどり着くまでにバテそうε-(ーдー)ハァ

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年7月の読了本

  1.『雪の中の三人男』 エーリヒ・ケストナー
  2.『黄泉津比良坂、血祭りの館』 藤木稟
  3.『黄泉津比良坂、暗夜行路』 藤木稟
  4.『怪盗クイーン ブラッククイーンは微笑まない』 はやみねかおる
  5.『女王の百年密室』 森博嗣
  6.『降魔弓事件』 太田忠司
  7.『盗聴』 ローレンス・サンダーズ

 7冊読了。ちょっと少ないけど厚手の本もあったのでそこそこのペースか。

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 なし

○楽しめた
 『雪の中の三人男』『怪盗クイーン ブラッククイーンは微笑まない』
 『女王の百年密室』『降魔弓事件』『盗聴』

・普通
 なし 

△あまり楽しめなかった
 『黄泉津比良坂、血祭りの館』『黄泉津比良坂、暗夜行路』

×楽しめなかった
 なし

 『雪の中の三人男』の、この万人がほっこりしそうな味わいは、一体どこ
からかもしだされているんだろう。適度な勧善懲悪とユーモアだけでなく、
作品全体から「人の好さ・あったかさ」的なものが感じられるのに、具体的
にここがこうだから、と言えないところがもどかしい(;^_^。
 『黄泉津比良坂』は「血祭りの館」を読み終えて、そのペダンチックな世
界に乗り切れなかったものの、物事がほとんど解決していない状態で最後に
「次巻へ」とあって、そこではじめて続き物だと知って茫然。慌てて積読山
から苦労に苦労を重ねて何とか「暗夜行路」を探し出し、予定変更して読ん
だのに、解決篇でもやっぱり最後まで乗り切れなかったのがとても悲しい。
どの真相もついていけない、一番理解できそうで詳しく説明された床の真相
も、なぜそうなるのか読んでも理解できずお手上げです(-ε-)ブーブー


2016年7月の購入本等

  1.『怪盗クイーン ブラッククイーンは微笑まない』 はやみねかおる
  2.『掏摸』 中村文則
  3.『去年の冬、きみと別れ』 中村文則
  4.『銃とチョコレート』 乙一
5.『銀扇座事件 (上)』 太田忠司
  6.『銀扇座事件 (下)』 太田忠司
  7.『久遠堂事件』 太田忠司
  8.『狩野俊介の記念日』 太田忠司
  9.『百舌姫事件』 太田忠司
 10.『翔騎号事件』 太田忠司
 11.『水族館の殺人』 青崎有吾

 11冊購入等。本当なら2冊減のはずなのに4冊増になりました。なんでこんな
ことになってしまったのか……。読了&購入リストを見比べてもらえばきっと答え
は判るはず(;^_^

 答え:太田忠司の『降魔弓事件』読了後、狩野俊介シリーズ積読文庫が2冊しか
    ないことに気づき、あわててシリーズ未読作をネットで調べてみたら、全
    てノベルスでしか出版されてないことが判明。将来の文庫化も望み薄と思
    われたので、「まだ購入できる状況なのに買わないでいて、結局、入手不
    可能になって続きが読めず、そのまま生涯を終えてしまうことだけは絶対
    に避けたいっ!」と強く思ったから。

 2.3はダ・ヴィンチ8月号に触発されて。『教団X』の評判を聞いて前から気に
なってた作家さんですが、これを機に購入。でも、こうなるんだったら購入を後送
りにすればよかったかなぁ…<まだグチグチ言うてんのかっヽ(--;)パシッ


そいでは!!
2459. 2016年07月08日 22時37分23秒  投稿:SAMANA 

 あちぃあちぃとここ数日グチりまくりの居住者SAMANAです。
 今日は比較的マシですが、今から8月の暑さを思うとゲンナリしてしま
います。なのに体重は減らず、「スタミナ補給っ!」とか変な理屈をつけ
てあれこれ食べて、かえって体重が増えるのが目に見えていてゲンナリが
加速中。食べずに読んで補給しろよ>私

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年6月の読了本

  1.『コンチネンタル・オプの事件簿』 ダシール・ハメット
  2.『壺中の天国』 倉知淳
  3.『出囃子が死を招く』 海渡英祐
  4.『田舎の事件』 倉阪鬼一郎
  5.『死者のあやまち』 アガサ・クリスティ
  6.『幻狼殺人事件』 梶龍雄
  7.『影の殺意』 結城昌治
  8.『顔』 松本清張
  9.『でぶのオリーの原稿』 エド・マクベイン

 9冊読了。ペースは順調。
 毎月2桁読了出来れば言うことないんだけどなぁ…(; ̄^ ̄)ん〜


極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 『顔』

○楽しめた
 『コンチネンタル・オプの事件簿』『壺中の天国』『出囃子が死を招く』
 『田舎の事件』『死者のあやまち』『幻狼殺人事件』『影の殺意』

・普通
 『でぶのオリーの原稿』

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

 自分でも驚きですが、松本清張ミステリにハートをズキュンと撃ち抜かれて
しまいました。
 表題作は著者の代表短編としてよくあげられるようなので、この作品をおさ
めた様々な短編集があるでしょうが、私が読んだのは日本推理作家協会賞受賞
作全集として刊行された短編集で、他の所収作は「殺意」「なぜ「星座」が開
いていたか」「反射」「市長死す」「張込み」と、これまた初期代表短編揃い
のようです。
 結論から言えば、本当に感嘆することしきり。「推理小説の全ての基礎がこ
こにある」と断言してしまいそうなほど。正直、「清張以前・清張以後」とい
う言葉を眉唾物と思っていたんですが、すごく的確なフレーズだなぁと実感し
ました。
 清張作品は実は苦手で、最初に読んだ「点と線」がミステリとしてもエンタ
メとしても自分の琴線にに触れるところが全くなく、「リアリズムでなく無味
乾燥」の印象しか残らず最悪なものでした。その後もいくつか長編を読みまし
たがその悪い印象は継続したままで、最近読んだ『疑惑』でその印象が少し持
ち直したように思えたところに今回の短編諸作。恐らく既読清張長編作を読み
返すことはないでしょうが、やっぱり自分が不明だったのかなぁと思うことし
きりです。
 『でぶのオリー〜』は読む前の期待値がちょっと高すぎたかも(;^_^


2016年6月の購入本等

  1.『探偵が腕貫を外すとき 腕貫探偵、巡回中』 西澤保彦
  2.『冷たい太陽』 鯨統一郎
  3.『ゾディアック計画 セクメトIII』 太田忠司
  4.『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』 宮部みゆき
  5.『Another エピソードS』 綾辻行人
  6.『八月の六日間』 北村薫

 6冊購入等。ちょっと買いすぎ。

 2.は私の「余裕が出来れば買おう」作家の筆頭格さんなんですが、この作
品の前評判が良かったのをたまたま覚えていたので、悩みながらも購入。
買おうとメモしてる鯨文庫ミステリが他に45冊もあるというのに(;^_^
 2.以外は個人的定番中の定番作家さんばかり。あまり固まらず月をばらけ
て出版してほしいところです。

そいでは!!
2458. 2016年06月04日 23時13分47秒  投稿:SAMANA 

 梅雨の時期になりましたが、今月は外に出歩くことが多いので、何とか
出歩く日は晴れてくれないかなぁと無茶な思いばかりつのる今日この頃。
雨は大事なんだろうけど、やっぱり梅雨は短いほうがいいなぁ…と、無難
な天気の話ばかりするのは年とった証拠なんだろうなぁ(遠い目)。

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年5月の読了本

  1.『夢の女・恐怖のベッド 他六篇』 ウィルキー・コリンズ
  2.『甦る推理雑誌6 「探偵実話」傑作選』 ミステリー文学資料館 編
  3.『マニアックス』 山口雅也
  4.『北の廃坑』 草野唯雄
  5.『黒猫・黄金虫』 エドガー・アラン・ポー
  6.『迷子の天使』 三好徹
  7.『葬列』 小川勝己
  8.『雨あがり美術館の謎』 新庄節美

 8冊読了。
 2.と7.が厚めで、7.のタイトルも内容も重そうな雰囲気だったので、今
月は6.までかなと思っていたら、7.に予想以上に惹きこまれてスイスイ読み
進み、結局8.まで読了。満足満足。

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 なし

○楽しめた
 『夢の女・恐怖のベッド 他六篇』『甦る推理雑誌6 「探偵実話」傑作選』
『マニアックス』『北の廃坑』『黒猫・黄金虫』『迷子の天使』『葬列』
 『雨あがり美術館の謎』

・普通
 なし

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

 5月の読了本はすべてが「楽しめた」レベル。どの作品も一定以上は楽しませ
てくれたとも言えるし、飛びぬけて面白かったものがなくて残念とも言える微妙
な感じとなりました。
 『夢の女・恐怖のベッド 他六篇』は予想以上に読みやすく、制度的でなく根
本的なところで普遍的だったのか古びた感じもさほど感じず。前に読んだことが
あると読んでて気づいた「探偵志願」が作為的だけれどやっぱり痛烈で面白かっ
たです。
 『迷子の天使』は新聞記者もので安定の面白さ。精神的に日本流ハードボイル
ド作品だと思います。
 『葬列』はエンタテイメント色が強く、思っていた以上に楽しめましたがキャ
ラが後半で全くの別人になってしまったような描写に違和感を覚えたのと、終盤
の仕込みが余分に感じられたのが残念。
 『雨あがり美術館の謎』は、このネタでここまで上手く進むかなぁと疑問を感
じてしまったのが残念でしたが、児童物でここまでミステリにこだわってくれて
るのが嬉しい限り。この作品はシリーズもので他作品もあるようなので、創元推
理文庫あたりでシリーズ作を刊行してくれないかなぁと、ないものねだりを願っ
てみたり(;^_^

2016年5月の購入本等

  1.『オーブランの少女』 深緑野分
  2.『わが推理小説零年』 山田風太郎
  3.『御手洗潔の追憶』 島田荘司

 3冊購入等。今月は少な目。でも最近、本屋で目にした真保裕一の「行こう!」
シリーズが気になってしまって、ちょっともんもんとしています(;^_^

 1.はネット知人の感想を見て、興味を覚えて購入。
  『戦場のコックたち』までは文庫化されたら買おうかなと思っています。
 2.は山田風太郎がミステリについて語ってるようなタイトルなので即購入
   決定。とても楽しみ。
 3.は作家信頼買い。御手洗潔のノーベル賞決定がいつなされて、どのよう
   に辞退するのか目にしてみたいところであります(^_^)

そいでは!!

[NAGAYA v3.13/N90201]