黒猫荘
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これがワテのお勧めやねん!!
オーナー:SAMANA

SINCE 1999.5.4
ようこそ16号室へ!! 私がこの部屋でやろうとしていることは、

1)ミステリ未経験・経験少ない人にミステリ好きになってもらおう!!
2)ある程度の経験者にはまだまだこんなミステリがあるってことを知ってもらってますますミステリ好きになってもらおう!!
3)ミステリどっぷり者には、DEEPな情報をお互いに提供・体験してもらって「アッシャー家」のように泥沼に沈んでもらおう(笑)!!

と、要は「ミステリを好きになる人が増えればいいな」ってことです。
皆さん、「お勧め本」のご紹介よろしくお願いします。「お勧めダブり」は大歓迎。集計して「お勧め人気度」もだしたい(笑)。
でもネタバレはやめてね!!!

ウダ話OK。ミステリウダ話(ミステリにちょっとでも関係した雑談。例えば小ボケ・小ツッコミ・オフ話等)で
ミステリに興味を持ち始める可能性はあると思います。
ただしウダの内容は『皆様の良識』に期待!!
  101〜104件 
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2465. 2016年12月31日 15時14分43秒  投稿:SAMANA 

 2016年最後の日にこの文章を書いております。来年は、仕事面では大変な
年になりそうで今から胃がキリキリ痛んでいるし、地元生活面でもやること
が増えて自分の時間がまずます減ってしまいそうなのでちょっと不安。でも
、地元の方は私以外の人たちが頼れる人たちばかりなので、実はちょっと楽
観視していたり(^_^)
 読書の方は毎年のごとく、亀の歩みながらボチボチ楽しんでいきたいなぁ
と願っています。これはたぶん死ぬまで変わらない……はず(;^_^

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年12月の読了本

  1.『てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書』 黒川博行
  2.『殺意の演奏』 大谷羊太郎
  3.『2017本格ミステリ・ベスト10』 探偵小説研究会 編
  4.『暗黒告知』 小林 久三
  5.『2017年版 このミステリーがすごい!』
      このミステリーがすごい!編集部編
  6.『ロックスバーグ鉄道殺人事件』 K.C.コンスタンティン
  7.『日本探偵作家論』 権田萬治
  8.『短編集 日本推理作家協会賞受賞作全集』
      永瀬三吾 日影丈吉 角田喜久雄
  9.『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』 青木雨彦

 9冊読了。
 読書中の本が残り30ページほどで読もうと思えば年内に読了できるんですが、
残り僅かなのにまだ先が見えないこともあって今日中に読みきる気が起こりません。
新年早々に読了して1月読了貯蓄にまわすことにします<何の意味もありません
オラァ(p゚ロ゚)==p)`д)グハッ


極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 なし

○楽しめた
 『てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書』『殺意の演奏』
 『2017本格ミステリ・ベスト10 探偵小説研究会 編』『暗黒告知』
 『2017年版 このミステリーがすごい!』『ロックスバーグ鉄道殺人事件』
 『短編集 日本推理作家協会賞受賞作全集』

・普通
 『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

 飛びぬけて面白く感じた作品がなかったのが残念。『てとろどときしん』は大阪弁
の会話が最高で楽しめたんですが、登場人物の名前が途中で変わったりして(人物置
き換え後の誤植?)、ちょと興ざめしてしまったのが悲しい。
『課外授業』は古き良き(悪しき?)時代の考えに、時の流れをしみじみ感じてしま
いました(  -o)y-~~~ スパー


2016年12月の購入本等

  1.『2017本格ミステリ・ベスト10』 探偵小説研究会編
  2.『総特集 諸星大二郎』 河出書房新社編
  3.『2017年版 このミステリーがすごい!』
      このミステリーがすごい!編集部編
  4.『セブン殺人事件』 笹沢左保
  5.『福家警部補の報告』 大倉崇裕
  6.『名古屋駅西喫茶ユトリロ』 太田忠司
  7.『メフィストの漫画』 喜国雅彦、国樹由香
  8.『怪しい店』 有栖川有栖
  9.『感傷コンパス』 多島斗志之

 9冊購入等。
 年末恒例ランク本の1&3は想定内でしたが、2・4・7は書店で目にして
思わず衝動買いした想定外本。8は非ミステリながら、この作者でのハートウ
ォーミング系ストーリーのようだったので購入。多島斗志之の手になるハート
ウォーミングって、聞いただけで期待がものすごく膨らんでしまいます(^_^)。


で、今年の締めくくりは今年の読書で面白く読めた、私からのお勧め本。
好みが合う・合わないはあるかと思いますが、もしも気になった本があったら
一度手にしてみてくださいまし。そして、もしももしも、楽しい時間を過ごし
ていただいた・満足いただいたなら、大変嬉しゅうございますです〜m(__)m


2016年読書で面白かったエンタメ

『ハンサムな狙撃兵』 シャルル・エクスプライヤ 現代教養文庫
 今月は何といっても『ハンサムな狙撃兵』がダントツで楽しめました。この作者
 名、どっかで目にしてたよなぁ…と思っていたら、なんと自分が絶賛していた
 『イモジェーヌに不可能なし』の作者でした。
 そこまで忘れるか、自分!-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…
 『イモジェーヌ〜』同様、狂気的スラップスティック・コメディ・ミステリで抜
 群の面白さ。主役の愛に生きる警部と警部に振り回される刑事の主役2人もいい
 のですが、何と言っても狂気的コメディの中心人物、事件関係者のピア・ダニ叔
 母が最高。この作者のコメディセンスには脱帽です。
 読後、この作者がフランス人、ということは『イモジェーヌ〜』もこの作品も、
 フランス・ミステリなんだと気づいて大仰天。凝った心理サスペンス系統がほと
 んどと思い込んでた私は浅はかでした(;´▽`A``

『やっとかめ探偵団危うし』 清水義範 光文社文庫
 ひいき目だけどやっぱりサバサバ行動系の理想のお婆さん像と、人情味・人間味
 あふれる理想の名探偵像が奇跡的に結びついた「波川まつ尾」が活躍する話なん
 で、楽しめないわけがないという思い。といっても、主人公単体だけでは決して
 ここまで惚れ込むことはなく、周辺人物たちを含む登場人物たち全員の人柄(と
 作者の力量)がかもしだす話の世界観が暖かさが本当に素晴らしいと思う次第。
 ぜひともこの名古屋やっとかめワールドを一人でも多くの人に楽しんでもらいた
 いと願うばかりです。

『大中小探偵クラブ(2)―鬼腕村の殺ミイラ事件―』
              はやみねかおる 講談社青い鳥文庫
 ミステリ網がけっこう細かく張り巡らされてそこかしこに「おぉ」「おぉ」と
 感心したり、各キャラの探偵としての方向性が出来つつあるよう に感じられ
 て、かなり楽しめました。そのため、自分の中で次作期待値が少し高くなって
 しまい、ちょと心配(;^_^

『顔』 松本清張 双葉文庫
 表題作は著者の代表短編としてよくあげられるようなので、この作品をおさめ
 た様々な短編集があるでしょうが、私が読んだのは日本推理作家協会賞受賞作
 全集として刊行された短編集で、他の所収作は「殺意」「なぜ「星座」が開い
 ていたか」「反射」「市長死す」「張込み」と、これまた初期代表短編揃いの
 ようです。
 結論から言えば、本当に感嘆することしきり。「推理小説の全ての基礎がここ
 にある」と断言してしまいそうなほど。正直、「清張以前・清張以後」という
 言葉を眉唾物と思っていたんですが、すごく的確なフレーズだなぁと実感しま
 した。清張作品は実は苦手で、最初に読んだ「点と線」がミステリとしてもエ
 ンタメとしても自分の琴線にに触れるところが全くなく、「リアリズムでなく
 無味乾燥」の印象しか残らず最悪なものでした。その後もいくつか長編を読み
 ましたがその悪い印象は継続したままで、最近読んだ『疑惑』でその印象が少
 し持ち直したように思えたところに今回の短編諸作。恐らく既読清張作品を読
 み返すことはないでしょうが、やっぱり自分が不明だったのかなぁと思うこと
 しきりです(;^_^

『天使などいない』 永井するみ 光文社文庫
 ほぼ初読作家(アンソロジーで読んだことはありそう)さんでしたが、女性の
 多種多様な感情を、日常のちょっとした出来事から後戻りできない非日常へと
 動き出してしまうサスペンスミステリ形式で余韻豊かに描きだしていく各短編
 が、男性としてはすごく新鮮でむちゃくちゃ面白く読むことができました。全
 く似ても似つかないかもしれないけれど、個人的印象としては山崎洋子作品を
 思い浮かべたり。
 また、後味がさほど悪くない作品もあったせいか、後に読んだ『依頼人は死ん
 だ』の個人的キーワードが「他者との乖離度」(が事件を引き起こす)という
 冷めた視点のものになったのに対し、『天使などいない』は「他者との密接度」
 (が事件を引き起こす)という、ちょっと情にほだされたようなキーワードで、
 作品の味わいが読者(=自分)に「突付けられる」というより「差し出される」
 というソフトな印象を持ちえたのも、とても好印象でした。

『依頼人は死んだ』 若竹七海 文春文庫
 人の負的側面から捉えた本質を、ハードボイルドスタイルにすることでより鮮
 明に描き出すことが出来てることに加え、本格ミステリの劇的特性とも組み合
 わせることでミステリとしての(程度の差はありますが)完成度を、連作短編
 集としていっそう高めていることに感動しました。同じように人の負的側面を
 扱った永井するみの『天使などいない』とは、その描き方から「ハードボイル
 ド」と「サスペンス」に結構判りやすく分かれるもんなんだなぁと変な所でも
 感心。
 また、誰もが持つ多種多様で深浅な悪意(自分が男だからか、女性の身中から
 描かれた表現にがいっそう鮮やかさ感じました)を、作品 全体はもちろんの
 こと、ほんの1、2行で見せつけてしまう鮮やかさにも脱帽。解説にも抽出さ
 れてましたが、それぞれが私にとって素晴らしいキラーコンテンツでした。
 ただ、本作を本当に楽しむことができるためにはあらゆる意味での「厳しさ」
 とそれゆえの「優しさ」が必要なのかもしれないと感じました。その面では自
 分にその資格があるとは思えないけれど、いつかはその資格を持つよう人間に
 成長したいなとも思ったり。

『平面いぬ。』 乙一 集英社文庫
 正直、表題作は他短編ほど乗り切れなかった(生き物への愛護精神が私には欠
 如してるからかもしれない)んですが、それを補って余りあるほど他の3短編
 が素晴らしかったです。
 意外なトリック系要素を含めた情感ホラーの「石ノ目」。
 どこにでもいそうな高校生を主人公に、空想癖のある人なら一度は思い描きそ
 うだけどまず間違いなく体験することはない淡い夢の世界を、斜め10度ぐら
 いに少しずらしてストーリー展開させることで、静かに、だけど確実に、得も
 言われぬ感情を読み手の心にしみ込ませる「はじめ」。
 ほんの少しだけ救われるところがあるがゆえに、より悲しくなってしまうラス
 トが心憎い、単純な表現だけれど"乙一版トイ・ストーリー"という言い方が一
 番説明しやすそうな「BLUE」。
 特に「はじめ」にはオッサンながら本当にキュンとしてしまいました(;^_^

『幻惑密室』 西澤保彦 講談社文庫

 本格好きの間では有名らしいチョーモンイン・シリーズの長編1作目。当然
 ながらシリーズ初読。世間の波から外れまくりもほどがありすぎ┐('〜`;)┌。
 作者お得意のSF設定の面白さに幻惑されたか、ひねくれミステリ読みなら気
 づいても良さげな犯人像に思い至らず、けれどそれが逆に驚きを与えてくれて、
 結果、すごく楽しめたのがナイス。西澤ロジックはやっぱり好ましいです。

『幻の祭典』 逢坂剛 文春文庫

 1992年バルセロナオリンピック開会前のスペインを舞台過去の「もう一つのオ
 リンピック」時のスペイン内線と重ね合わせた冒険&サスペンスミステリ。主
 要人物たちの主義・主張・心情と時代の波が絡み合って繰り広げられるサスペ
 ンスストーリーは、話が終わらないでほしい・いつまでも読み続けたいと思わ
 せるほどの読み応えで、ぐいぐいと引き込まれっぱなし。久々の読書体験に大
 満足いたしました。

そいでは!!
2464. 2016年12月07日 16時34分37秒  投稿:SAMANA 

 本日は午前中が会社の健康診断、昼からは有休をとって妻と2人で梅田界隈
をデート。妻は久々の梅田を満喫したようで「楽しかった」と言ってくれたの
で、ほっと一安心<どんだけビビッてんねん、私 ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
 残念だったのは、書店に行ってもこのミス2017がまだ売られてなかったこと。
文庫派&積読派の私にとっては、既読本が何位になってるだろうという期待は
絶対にないんですけど、今後の購入本資料としてやっぱり年末のランク本は一
つの楽しみではあるのです…(;^_^

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年11月の読了本

  1.『まりえの客』 逢坂剛
  2.『時のかたみ』 ジューン・トムスン
  3.『後宮小説』 酒見賢一
  4.『三重波紋 信濃川殺人事件』 井口泰子
  5.『幻惑密室』 西澤保彦
  6.『プレイボーイ・スパイ 1』 ハドリー・チェイス
  7.『幻の祭典』 逢坂剛

 7冊読了。
 厚めの本があった割にはそこそこの数。欲を言えば毎月8〜9冊は読
了したいところなんですが……欲張りすぎ?(;^_^

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 『幻惑密室』『幻の祭典』

○楽しめた
 『まりえの客』『時のかたみ』『後宮小説』『プレイボーイ・スパイ 1』

・普通
 なし

△あまり楽しめなかった
 『三重波紋 信濃川殺人事件』

×楽しめなかった
 なし

 『幻惑密室』は、本格好きの間では有名らしいチョーモンイン・シリーズ
の長編1作目。当然ながらシリーズ初読。世間の波から外れまくりもほどが
ありすぎ┐('〜`;)┌。作者お得意のSF設定の面白さに幻惑されたか、ひね
くれミステリ読みなら気づいても良さげな犯人像に思い至らず、けれどそれ
が逆に驚きを与えてくれて、結果、すごく楽しめたのがナイス。西澤ロジッ
クはやっぱり好ましいです。
 『幻の祭典』は、1992年バルセロナオリンピック開会前のスペインを舞台
過去の「もう一つのオリンピック」時のスペイン内線と重ね合わせたサスペ
ンスミステリ。主要人物たちの主義・主張・心情と時代の波が絡み合って繰
り広げられるサスペンスストーリーは、話が終わらないでほしい・いつまで
も読み続けたいと思わせるほどの読み応えで、ぐいぐいと引き込まれっぱな
し。久々の読書体験に大満足いたしました。


2016年11月の購入本等
  1.『ぼくのミステリ・クロニクル』 戸川安宣
  2.『雪煙チェイス』 東野圭吾
  3.『都会のトム&ソーヤ14 夢幻(上)』 はやみねかおる

 3冊購入等。
 12月には年末恒例ランキング本が刊行されて購入冊数が増えるのが判
っているので、2の1冊のみ予定にしていたけれど( ノД`)シクシク…
 3は11月発行だと知って即購入決定。はやみね作品は例外的に購入即
読みなんですが、上下巻一気読み予定なので、下巻刊行期間がしばらく空
いてしまうのなら、その間は少し積んどかないといけません。あまり積み
たくないけれど(;^_^。
 1は、文庫本になる可能性があまりない(スイマセン)とみて、迷った
末に購入決定。戸川さんの東京創元社での業績・職歴はとても興味津々な
のです。色んなエピソードが紹介されていればいいんですが…。

そいでは!!
2463. 2016年11月03日 16時49分12秒  投稿:SAMANA 

 公私ともにいろいろあり、目の下の隈がいつも以上にクッキリしてきま
した。しんどい日々が終わりどころの見えない状態で続いていきそうです。
いつかは光が差してくるといいなぁ……( ノД`)シクシク

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年10月の読了本

  1.『想い出は奪えない』 マックス・アラン・コリンズ
  2.『ミレニアム』 永井するみ
  3.『孤独の歌声』 天童荒太
  4.『バルタザールの遍歴』 佐藤亜紀
  5.『一杯の珈琲から』 エーリヒ・ケストナー
  6.『OUT (上)』 桐野夏生
  7.『OUT (下)』 桐野夏生
  8.『パチャマカに落ちる陽』 豊田有恒

 8冊読了。
 読書ペースはさほど落ちてないので、しんどいと言いなふぁらもたぶん
大したことはない…と思いたい<まだ弱音吐いてる(;^_^

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 なし

○楽しめた
 『ミレニアム』『想い出は奪えない』『孤独の歌声』
 『OUT (上)』『OUT (下)』『パチャマカに落ちる陽』
・普通
 『バルタザールの遍歴』『一杯の珈琲から』

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

 前作同様、『ミレニアム』をお勧めレベルにしようとも思ったんですが、
ビジネス現場小説の面白さ(このリーダビリティ)とミステリ小説の面白さ
(そして少しだけ愛憎小説の面白さ)が、融合というより乖離並行して主張
してる(←なんのこっちゃ?)ように感じたのと、贔屓目な気もしたので今
回はお勧めは自重(;^_^。
 んでも、積読の永井するみミステリを読むのが本当に楽しみになってきま
した。
 今作のケストナー作品は、馴染みのない文化差を感じて今ひとつ乗り切れ
なかったのが残念。『OUT』は本当に迫力あるクライムノベルでしたが、メ
インの2人以外の顛末をもっと書き込んで欲しかったかも。


2016年10月の購入本等

  1.『処刑までの十章』 連城三紀彦
  2.『暗い越流』 若竹七海
  3.『闇に香る嘘』 下村敦史
  4.『さいごの毛布』 近藤史恵

 4冊購入等。
 1.2.4は定番作家作品。4がミステリかどうか怪しかったけれど、癒し
系のようなのでとりあえず購入。
 3.は本屋で見かけ、年末恒例ランク本で騒がれてたのを思い出し、予定外
の衝動買い。購入予定が3冊と少なかったので欲望に負けてしまいました。
油断大敵(≧ヘ≦)


そいでは!!
2462. 2016年10月08日 21時02分09秒  投稿:SAMANA 

 3連休の初日終了。でも明日は午前中のみ休日出勤。得も言われぬモヤモヤ感が
心にこびりついて困っております。プライベートもそうだけれど主に仕事面でいろ
いろ変化がでてきそうで、少しブルーな50歳の秋の夜更け……(´ヘ`;)ウーーーン

 さてさて。それでは積読本状況詳細報告。

2016年9月の読了本

  1.『平面いぬ。』 乙一
  2.『巷説百物語』 京極夏彦
  3.『殺意の日曜日』 マーシャ・マラー
  4.『八月の博物館』 瀬名秀明
5.『奇術探偵 曾我佳城全集 《秘の巻》』 泡坂妻夫
  6.『奇術探偵 曾我佳城全集 《戯の巻》』 泡坂妻夫

 6冊読了。
 厚めの本が多かったせいか、仕事環境の変化が読書ペースに影響してきているのか、
冊数としてはあまりはかどらず。読書に関してはこれからちょっとヤバい事になって
くるかもしれない( ノД`)シクシク…

極私的超アバウト評価

◎とても楽しめた
 『平面いぬ。』

○楽しめた
 『奇術探偵 曾我佳城全集 《秘の巻》』
 『奇術探偵 曾我佳城全集 《戯の巻》』

・普通
 『巷説百物語』『殺意の日曜日』『八月の博物館』

△あまり楽しめなかった
 なし

×楽しめなかった
 なし

 『平面いぬ。』は、正直、表題作は他短編ほど乗り切れなかった(生き物への愛護
精神が私には欠如してるからかもしれない)んですが、それを補って余りあるほど他
の3短編が素晴らしかったです。
 意外なトリック系要素を含めた情感ホラーの「石ノ目」。
 どこにでもいそうな高校生を主人公に、空想癖のある人なら一度は思い描きそうだ
 けどまず間違いなく体験することはない淡い夢の世界を、斜め10度ぐらいに少し
 ずらしてストーリー展開させることで、静かに、だけど確実に、得も言われぬ感情
 を読み手の心にしみ込ませる「はじめ」。
 ほんの少しだけ救われるところがあるがゆえに、より悲しくなってしまうラストが
 心憎い、単純な表現だけれど"乙一版トイ・ストーリー"という言い方が一番説明し
 やすそうな「BLUE」。
 特に「はじめ」にはオッサンながら本当にキュンとしてしまいました(;^_^
 『曾我佳城全集』は、個人的に最も味わいたくない締めくくり方だったのが残念…。


2016年9月の購入本等

  1.『憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI』 石田衣良
  2.『愛の死角 京都〜東京殺人ライン』 深谷忠記
  3.『異次元の館の殺人』 芦辺拓
  4.『祈りの幕が下りる時』 東野圭吾
5.『貴族探偵対女探偵』 麻耶雄嵩
  6.『かおばな剣士妖夏伝 人の恋路を邪魔する怨霊』 三國青葉
  7.『忍びのかすていら』 三國青葉
  8.『松谷警部と向島の血』 平石貴樹
  9.『ミステリなふたりア・ラ・カルト』 太田忠司

 9冊購入等。
 今月はどうしても外せない作家作品が多かったのに、加えていただきものの2冊が
 加わり結果として3冊増。
 これからは断る勇気を持つようにしよう (゚_゚)(。_。)(゚_゚)(。_。) ウンウン

そいでは!!

[NAGAYA v3.13/N90201]