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MAY茶房「ミステリ談話室」 |
オーナー:MAY |
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1144. 2002年12月15日 15時56分06秒
投稿:nanami [http://www.kisweb.ne.jp/personal/tasogarekan/] |
73号室の瀬戸内七波と申します。 今回、新たに入室しましたので、ご挨拶回りをば。 私が読むのは主に新本格が多いですが、 どうかご贔屓のほどを。 |
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1143. 2002年09月24日 23時09分05秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 >MAYさん&黒猫荘の方々 えっと。MAYさんのご好意に甘えてこちらのお部屋に居候を決め込み、 日々読み続けてる本の感想文を今までずっと書かせていただきました。 最初に感想文を書き込んだのは1999年5月27日。本は都築道夫さんの 『七十五羽の烏』でありました。もう3年以上前になるんですね(汗)。 以来、ずっと甘えっぱなしの状態で今日までまいりましたが、実は私 がいつもお世話になっているFOOLさんのHPにて「本読みたちの本棚」 という、読書感想のページが立ち上がっておりまして、今後、私の感想 は、そちらにあります「ワテの感想」のほうで続けさせていただくこと となりました。 長い間、駄文を書き連ね、皆様のお目汚しを続けてまいりましたが、 これからは場を改めて引き続き感想を書いていく所存ですので、たまに お相手していただければ望外の幸せでございます。 MAYさんにおかれましては、長々とごやっかいをおかけして誠に申し 訳ございませんでした。 本当に今さらで恐縮ではございますが、改めてお詫びとともに感謝の 意を表したいと思います。 ここまでミステリにはまり込むことが出来たのは、このお部屋のおか げです。一生の趣味を持つことができたと確信しています。 本当に、本当に、今までありがとうございました(ぺこり)。 これからは、「本に関する雑談の場」に参加する形で、このお部屋に またお邪魔させていただきたく思っております。 本当にやっかいな居住者で申し訳ありませんが、また相手をしてやっ てくださいますか(汗)? よろしくお願いいたしますです(ぺこり)。 そいでは!! |
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1142. 2002年09月21日 23時05分30秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『我輩はカモである』 D.E.ウェストレイク ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫 長編。 解説に「コミック・クライム・ノヴェル」と命名されてるこの作品。 とってもいい名称だと思うので、こんなタイプの作品はみなこの名称を 使うようにしたいと思いました(笑)。 詐欺師にカモにされてばかりいる主人公が多額の遺産を引き継いだた めに、とんでもない事件に巻き込まれるという話で、読者を楽しませて くれます。 正直、話の展開具合はスムーズとは言いづらい(のりきれない)よう に思えるんですが、それでも全体の仕掛けは楽しめました。途中に起き る事件も証拠はないにしろ上手く始末をつけているように思います。 実はベイリー「死者の靴」同様、完璧に決め手にかけてるんですが、 なぜかこちらは納得してしまいました。動機の面でこちらのほうにより 説得力を感じたのか、それとも単なる私のえこひいきなのか・・・。 たぶん後者かな(爆)? それに全体の仕掛け(内容は全然別物ですが)もやはりこちらのほう が優れているように思いました。やっぱり仕掛けるならもっと上手く仕 掛けないと。 ←またえこひいきだ(爆) そいでは!! |
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1141. 2002年09月19日 23時15分16秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『死者の靴』 H・C・ベイリー 創元推理文庫 長編。 創元推理文庫の名企画「シャーロック・ホームズのライヴァルたち」 にあげられた名探偵レジー・フォーチュンを生み出したベイリーによる 弁護士ジョシュア・クランクが活躍する話なんですがこれがまぁなんと いうか派手さも抑揚も面白みもない『血の収穫』(ハメット)みたいな 話で発表年を考えると「社会派推理」の先駆的作品かもしれないと思っ たりもしますがそれにしてもいくつかの謎はほったらかしだし犯人を特 定する推理は推理といえないようなものだと思うしなんだか無駄に話が だらだら続けられてるようにしか感じなかったのでこれはもう私にとっ ては「凡作」と位置付けるしかないだろうと思うと悲しくて感想文も区 切りなくだらだらと続けて書いてしまいました(爆)。 久々に落胆しております(泣)。 そいでは!! |
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1140. 2002年09月17日 23時05分57秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『ヴァンパイアの塔』 ジョン・ディクスン・カー 創元推理文庫 短編集。 ラジオドラマの脚本9本にクリスマス・ストーリー1本、それに松田 道弘氏による「新カー問答」がおさめられております。 いやぁ。やっぱりカーのラジオ・ドラマは面白いですぅ!! 聞き手を飽きさせちゃいけないから、内容に無駄がないのにトリック は濃く、ハッタリもかなりきいていてかなり楽しめる一冊だと思いま す。『死の四方位』のネタは久々に見ましたけど、やっぱりこういう のも好きなんだと改めて実感しました(笑)。 新カー問答にも挑戦しようと思いましたが、やはり未読作のネタバ レがなされていたので途中で挫折。乱歩のカー問答に続いて、やはり こちらも読まないことにしました。 新旧カー問答を私が読む日は、果たして本当にやってくるのでしょ うか(爆)? そいでは!! |
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1138. 2002年09月14日 10時57分29秒 投稿:SAMANA |
『翼ある蛇』 今邑 彩 角川ホラー文庫 長編。 同じ角川ホラー文庫からでている『蛇神』の続編です。 いや、参りました。まさかシリーズものになってるとは思いも しませんでした(汗)。 今作に限っていえば、伝奇部分は資料の羅列で終わってるように 思えてさほど面白みを感じませんでしたが、その後の展開は、やや テンポがゆるやかであるものの、だらけた感じではなく、最後のい かにもミステリ的なツボがおさえられた真相も含め、とても楽しむ ことが出来ました。 地道な捜査部分は前作を覚えていなかったのでかなり損をしたよ うに思います(泣)。もし本作を読まれるなら、前作とあまり間隔 をおかずに読まれることを皆様におすすめいたします〜。 このシリーズ。シリーズものにすることによって、ひょっとした ら今邑さんの代表作といえるほどのレベルのものになりそうな予感 がしてきました。 大風呂敷がまだたたまれていないので、きっと まだ作品はこれからも書かれていくはずです。 京極作品とはまた違った、今邑流の伝奇本格ミステリ大作が生み だされるかもしれないことに、少し期待をふくらませてます(笑)。 いや、これほんとにそう思いますよ。 そいでは!! |
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1137. 2002年09月11日 14時39分22秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『ループ』 鈴木光司氏 読了 『リング』『らせん』に続く3部作の最後が本書。先に各作品のエ ピソードをおさめた短編集『バースデイ』を読んでおりましたが、 やはり先に読んではいけなかったようです。 これから鈴木作品を読む方は必ず、 『リング』→『らせん』→『ループ』→『バースデイ』 の順に読みましょうね(笑)。 『リング』は、とてもよく出来たホラー。 『らせん』は、そのホラーを科学的に検証し、最終的にはとんで もない結末に着地させたセンス・オブ・ワンダー(不思議な物語)。 そして今作の『ループ』は、神の領域にまで踏み込んだSFとな り全ての道筋に合理的説明がなされ、結果、ホラーとSFが奇跡 的に同一世界におさめられた、良質のエンタテイメントとなった のではないでしょうか。 ただ、『ループ』のSF的解釈に無理なく読者を導くための手法 だと思われる、超自然を使った神秘的体験の記述に新興宗教色を 感じ、ちょっと乗り切ることができませんでした。神の領域にか かるんだから、そういう色がでるのは仕方のないこととは思うん ですが・・・・(汗)。 また、肝心のSF的解釈に関する記述も少し弱いように感じまし た。小松左京さんや堀晃さんだったらどういう風に展開・記述し ていたか、非常に気にかかるところでございます(笑)。 とはいっても、やはりホラーからSFにまで昇華させたその圧倒 的なストーリー展開は素晴らしいです。 まだこのシリーズを読んでない人は、もし読まれるならば『バー スデイ』を含めた4作を、別作品を間に読むことなく、一気に読む ことをお勧めします。 ホラーを期待、SFを期待、といった限定はせず、あくまでエンタ テイメントを楽しむといったスタンスで望んでいただければ幸いで す(笑)。 そいでは!! |
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1136. 2002年09月09日 23時07分50秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『殺人喜劇のモダン・シティ』 芦辺 拓氏 読了 以前、加納一朗『浅草ロック殺人事件』の感想で私は以下のような ことを書いてました。 >昭和初期の全般的な風俗描写という点では、長坂秀佳『浅草エノ >ケン一座の嵐』と同等、もしくは超えているようにも感じました。 >この当時の浅草のように、昔の大阪でもかなり賑やかで活気があ >ったんじゃないかとように思うんですが、誰かそんな時期の大阪 >を舞台にしたミステリを書いてくれないかしら? >大阪びいきの私は、たぶん読むんですけど(苦笑)。 今日、思いがけなく、そしてこれ以上ないというほど完璧なレベル で、私の願いがかないました。 私の望んだ世界が、ものの見事に形になった作品。それがこの『殺 人喜劇のモダン・シティ』であります。 いやはやなんとも・・。本当に恐れ入りました、芦辺様(ぺこり)。 この作品を書くにあたってはきっと膨大な資料数にあたられていると 思います。文化・風俗のみならず、当時の「大大阪」の街並みや都市 計画、ひいてはモダン・シティに暮らす人々の動向についても記述さ れてるんですから。これ、すごいことだと思います。 文庫版P.62の11〜18行目に書かれてる内容なんて、そのたぐいの専門書 の文章でないと触れられてないように思いますし。 膨大な数の調査に疲れながら、それでもなぜか嬉々とした様子で「阪急 古書のまち」あたりを歩き回ってる芦辺さんの姿が、どうしても妄想で 浮かんでしまい、頭から離れません(笑)。 そこまで綿密に調べられて構築されたモダン・シティはまさに圧巻。 この作品。ミステリのみならず大阪の歴史を生き生きとかえりみること ができる、一般者向け文献としても非常に価値のあるものではないでし ょうか。 あ。ミステリのみならずと書きましたが、ミステリとしてもすごく良く 出来た作品だと思います。良質なネタ(盲点や文書やアリバイ)が惜し げもなくぶちこまれてますし、最後は作品中のあちこちに張り巡らされ た記述に「うわぁ!」っと驚けますし、探偵小説好きには「もーたまら ん!」と思われる記述がいくつもありますし(笑)。活劇要素も充分、 ラストもほんのりほろ苦く、まさに「エンタテイメントな一作」ではな いでしょうか? 惜しむらくは、謎を解こうと読む人にとっては、ちょっとした素養がな いとむつかしいかな? といったところでしょうか。んでもこれにして も「本格」の着眼点を駆使すれば、見当つけることは出来るものだと思 います。 最後に。NHK大阪放送局によるこのミステリの忠実&リアルなドラマ化を 切に切に望みます!! そいでは!! |
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1135. 2002年09月09日 17時59分13秒
投稿:ペコ [http://www.dokuritsu.jp/internet03/] |
バビロンの大富豪読みました この本は、ビジネスの専門書ですが、なんと言っても読みやすい、 わかりやすい!! でも、実践しなきゃ何にもならないんですけどね。 でもお金に苦労している私にはいい薬ですね〜。 200回くらい読んだらご利益があるかも。 |
[218.113.20.139][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90; Q312461)] |
1134. 2002年09月05日 23時34分44秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『時計の中の骸骨』 カーター・ディクスン氏 読了 オカルト不可能犯罪ドタバタミステリでした(爆)。 前半の地の文は視覚的にさっぱりイメージがつかめず、会話が続く ところなどは、頭の中で咀嚼出来ず理解してないままにページだけ が進んでしまいました。う〜ん。本当に「慣れ」の問題なのかしら? P.188〜189(ハヤカワ文庫版)のジェニーの話し言葉なんかはその シーンが頭にはっきりと浮かんで、爆笑したんですけどねぇ(苦笑)。 後半のH・M卿の謎解きも状況がおぼろげにしか浮かばないため、 今いちよく理解(把握)できず。図、図、図が欲しい〜(爆)!! しかし、H・M卿。事件を通じていったいどれだけ多くのカップル と懇意になっていくのか、不思議です。事件が起きるたびに、巻き 込まれたカップルをしょっちゅう幸せに導いているような気がする んですが・・・。ひょっとしてH・M卿はエンジェルちゃんなんで しょうか(爆)? そいでは!! |
[210.162.49.83][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)] |
1133. 2002年09月03日 15時30分51秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『群青の夜の羽毛布』 山本文緒史 読了 私のお部屋「これワテ」で、「ミステリ作家じゃない作家のミステ リ作品のお勧め」ということであがったこの作品の、お勧めいただ いた年月日が99年10月16日。 かたや、山本作品の『恋愛中毒』が19位にランクインした「このミ ス2000年版」の発行が99年12月29日。 先見の明がある人はやっぱりいるんだなぁ・・と驚いた次第です。 はい。これは立派なサスペンス・ミステリだと思います(笑)。 現代の病んだ家族関係が謎のベールでくるみこまれていますが、そ のベールが鉄雄(=読者)の前で、徐々にはがされていきます。 終盤、話が暴走しだします。そして迎えるカタストロフィ・・・。 このラスト。ハッピーエンドだと思うんですけど違うかも(汗)? 「現代の病んだ〜」と書きましたが、基本的には現代でなくでも通 じる話だと思います。昭和、大正、明治。思いっきり遡れば江戸時 代でもあり得る話かも。ここにでてくる「母」は、子供を育てる身 の一人として、かなり自分を見つめなおさせてくれました(爆)。 解説で、この小説の不満点として「ミステリー風趣向がわかりづら い」と書かれていました。人によっていろんな感じ方があるなぁと 思います。このミステリー風趣向があるからこそ、かなりのインパ クトを読者に与えている、いわば「長所」だと私は思います。 『恋愛中毒』。やっぱり買って読もうかしら・・・(笑)? そいでは!! |
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1132. 2002年09月01日 23時12分36秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『狂骨の夢』 京極夏彦氏 読了 京極堂シリーズ三作目。今作もかなり分厚いです。文庫版では加筆 されてるようですが、加筆せず、加えてあと1ページにつき1〜2行ほ ど削ってくれたら良かったのに・・・。いや楽しんで読んだんです けど、もうちょっと短いとさらに濃厚になるかなぁと(苦笑)。 しかしまぁ、よくこんな複雑でこんがらがった、かつ博覧強記が必 要な謎解き(特に白丘と降旗の「憑き物落し」)をパーツとして全 体のプロットが生み出されたものです(笑)。 途中、「読者からの挑戦」が差し込まれてもきっと誰も解決できな いに違いない。クィーンでもポアロでも明智でも金田一でも出来な いでしょう。でも、30号室の川口さんなら大丈夫かもしれない(爆)。 撃度は前作『魍魎の匣』のほうを先に読んでることもあり、息が止 まるほどのインパクトはありませんでした。 シリーズものですので、このインパクトは徐々に小さくなっていく んでしょうね。逆にいえば、もし次作が、今作を上回るほどインパ クトのあるミステリであったとしたら、いったいどこがどうなって そうなっちゃうんでしょうか? 全く想像つきません(爆)? そんな理由で、次作の『鉄鼠の檻』が非常に楽しみです(笑)。 そいでは!! |
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1131. 2002年08月30日 23時07分47秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『「ミステリーの館」へ、ようこそ』 はやみねかおる氏 読了 今、本当は京極夏彦『狂骨の夢』を読んでるんですが、あまりにも ボリュームがありすぎるのでそちらはいったん中断して、児童向け 推理小説初の「袋とじ」本を破いて読んでしまいました(ワクワク)。 今作はタイトルからも想像がつくように、いつも以上に「ミステリ」 に力が入っているように思います。 ミステリの大技、小技、小ネタに加え、最後にさらに袋とじされた いわゆる「二重とじ」もあるという凝り具合。非常に贅沢な内容で あります。すっごく「濃ゆい」です(笑)。 小ネタで言えば、P.80の5〜6行目、P.82の9〜11行目などは「判る小 学生って本当にいるの?」てなネタ(小学生のみんな。ミステリ好 きな大人になったら、この部分を読み返してニヤッとしてね!)も あるし、P.84の模型の数々なんて、全部答えられる人はほとんどい ないんじゃないでしょうか(汗)? ちなみに私も判っていませんです(苦笑)。 ミステリ技は元ネタが頭に浮かびますけど、その「応用」加減が素 晴らしいです。小技も視点のひねりが効いていてシブイです。 一番凄いなぁと思ったのはやっぱり最後。 『機巧館のかぞえ唄』といい、今作といい、はやみねさんは児童書 でミステリの「全て」を語ろうとしているんでしょうか? まったくもって、恐ろしい児童ミステリでございます〜(感服)。 そいでは!! |
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1130. 2002年08月28日 12時44分46秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『ありふれた不倫だったのに』 山崎洋子氏 読了 タイトルからして、現代を感じさせるこの作品。う〜ん。誰に感 情移入してよいのやら、さっぱり判らないぞ(笑)。 不倫してた女性が誘拐などの事件に巻き込まれて、そのやっかい な立場から、今までの数多くのツケと事件にもみくちゃにされな がら、何とか真相にたどりつこうとするお話。 筋はわりと複雑で、事件を追っていく課程を楽しむサスペンス・ タイプの作品だと思いますが、少し物足りない感じがしました。 ミステリがこの作品のメイン・テーマでないとしても、もう少し ドキドキするようなことがあっても良かったんじゃないでしょう か。これじゃ何だか小説風の三面記事を読んでるみたいです(苦笑)。 心情的にはどの人間も理解できそうな気がするし、でも「みんな 勝手だなぁ」と感じたりもするし。きっとこれは私の本心が曖昧 模糊として定まっていないからでしょう。 私は善人にもなれるし悪人にもなれるかもしれないと思っている けれど本当はどっちにもなることが出来ない「小心者」といった ところなんでしょうね(苦笑)。 そいでは!! |
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1129. 2002年08月26日 22時47分16秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『華やかな喪服』 土屋隆夫氏 読了 久々に読む土屋隆夫長編です。今まで読んだ土屋作品には決してな かったタイプのミステリでした。こんなご高齢で新たなタイプの作 品を書かれるとは・・・。素直に驚いてしまいました(笑)。 とはいうものの、やはりところどころにお歳を感じさせる描写が見 られました。主人公二人の好み。ちょっと不自然すぎます(爆)。 また、話の世界観も結構昔っぽいというか、人情悲劇ものというか、 お涙頂戴ものというか・・・。でも私は決して嫌いではありません。 いや、むしろ好きです。好ましくてとても面白かったです。けっこ う感情移入してしまいました。 ううう。もっとええ世の中にならんもんかのぅ・・・(爆)。 な〜〜〜〜んにも考えずに、ただストーリーを追いかけて作品世界 に没頭していただければ、ミステリとしてもかなり楽しめると思い ます。執筆された時の年齢はおそらく70台後半だと思われますが、 それでこのレベルのミステリを書かれるとは・・・。本当に頭が下 がります。恐れ入りました(汗)。 そいでは!! |
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1128. 2002年08月24日 09時04分56秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『ドーヴァー 1』 ジョイス・ポーター史 読了 史上最低の名探偵、ドーヴァー警部ものの第1作。予想以上の名探 偵ぶりにちょっと驚いてしましました(笑)。 そしてまた思った以上にオーソドックスで基本的なパターンの本格 であったことにも驚きました。話そのものは突拍子もない容疑者達 や警官達(!)とドーヴァー・コンビとのかけあいでユーモアたっ ぷりに進んでいきます。 けれど、各容疑者とのやりとりが終わった段階で、それぞれの○○ パターンをしっかり把握し、被害者のほんのちょっとした○○に関 する矛盾に目をつけ、○○をだす方法を推理できれば、確定的証拠 は提示されてないにしろ、「○○が最も犯人に近い」というところ まで推理できるようになってると思います。 いや、ホントにオーソドックスなパターンでビックリしました(笑)。 ポーター作品。ホンコンおばさんのシリーズとあわせて、これはぜ ひ読んでみたいと思います。 いやぁ。ユーモアたっぷりのイギリス本格って本当にいいもんです ね〜。 ←15号室で書いたイメージとかなり違うぞ(爆)!! そいでは!! |
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1127. 2002年08月22日 12時39分09秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『黒い塔の恐怖』 ジョン・ディクスン・カー氏 読了 創元推理文庫のいわゆる「カー短編全集」の5巻にあたります。 カー作品が続いちゃいましたけど、このころはある程度カー作品 をまとめて買ったので読書間隔をあけることが出来てなかったよ うです。あぁ懐かしい思い出だ・・・(苦笑)。 前の作品の感想に関係しますけど、短編のほうがすっごく読みや すくて判りやすかったです(爆)。ページ数もあって修飾がきり つめられてるからなんでしょうね。堪能いたしました(笑)。 ある長編の一部の元ネタであるラジオドラマストーリーや、あの 長編を思いださせる短編や、『黒い塔の恐怖』なんて、国内ミス テリのあの長編のあのネタを思い出してしまいました。これだけ は思い出したくなかったのに・・・(苦笑)。 ホームズパロディのごく短い話やカーの犯罪史とミステリに対す る愛着が感じられるエッセィや書誌もついていてお得な一冊だと 思います。 乱歩の「カー問答」も入ってますが、これはネタバレを恐れてま たも未読としています。 ある程度の数のカー作品を読んでからと思って未読状態にしてる んですが、いったいいつになったら私は「カー問答」を読むこと が出来るんでしょうか(苦笑)? そいでは!! |
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1126. 2002年08月20日 23時20分54秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『弓弦城殺人事件』 カーター・ディクスン氏 読了 カーのオカルトイズム系ミステリです。こんな名探偵もカー作品 にいたなんて初めて知りました(苦笑)。 今回、カー作品を読んで正直に思ったことを書いてみます。 ・やっぱり読みづらいです(爆)。 特に事件が起きるまでと、事件が起きた直後の各人の行動が非 常に曖昧模糊としてるようにしか受け取れません。 これは、邪魔としか思えない不要な描写があちこちで表現・挿 入されてるからではないでしょうか? ・見取り図がほしいです(泣)。 部屋の位置関係がさっぱりわかりません。なので事件が起きた 時の各人の動きがさっぱり理解出来ません。というか、何が何 だかさっぱり判りませんでした。 で、これらの感想に対する答えを二つ用意してみました。 ・これらはあくまで、作中の探偵より先に謎を解こうとするよう な読み方をする一部分(もしくは大多数)の読者に対して、親 切丁寧に描写・提示していてはすぐに解かれてしまい、頭を振 り絞って真相を推理しきった時の喜びを取り上げることになる ため、わざとこのような描写を行っているのである。 ・あかんたれ〜。あんたの読み方が未熟なだけやないか!! 普通に文章を読みとることができれば、なんてことはない文章 やで。位置関係とかもようわかるし、もっとしっかり読みっ!! 自分の未熟さを棚に上げて、作者のせいにしたらほんまバチあ たるで。甘ったれてたらあかんわ。 これからカーの諸作を読んでいくんやったら、もっときばって 精進しぃ!! はてさて。真相はどっちなんでしょう? というか、やっぱり精進しないとダメなような気がする(苦笑)。 私自身、ミステリ作者に親切丁寧な描写を求めきってるように思 えるんですけど、でも謎を解いてやろう!! という読み方を私は してないもんなぁ。真相と真相にいたる過程の「見事さ」「素晴ら しさ」を味わいたくて読んでるんだもんなぁ。 ある程度の描写してても、私は鈍いから推理できるってことはない もんなぁ。でもやっぱり「甘え」なのかなぁ・・・(泣)。 そいでは!! |
[210.162.49.74][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)] |
1125. 2002年08月18日 13時29分33秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『オックスフォード運河の殺人』 コリン・デクスター氏 読了 『キドリントンから来た娘』他2作ほど読んで、「どの推理が本 当なのかわからない」その手法(見せ方)に面白みを感じず、も う読むことはないだろうと思っていたモース警部ものに再チャレ ンジしました。私、やはり気にはなっていたらしい(汗)。 詳細に検証してませんが、やっぱりモース警部の謎解きは曖昧模 糊とした事象(デクスターがわざとそうしている)を基に「こう としか考えらない!!」と断定して妄想の領域に入ってのものと しか感じられませんでした。でも。前はそういうところに鼻白ん だのに、今回はそのあたりも含めてそこそこ面白く読めたのが収 穫。やはり好みが拡がって(変わって?)きつつあるのかしら? この文庫の解説(法月綸太郎氏)で触れられていることは、昨晩 たまたまチャットで話をした、けれど私の頭の悪さから消化不良 に終わって皆さんに迷惑をおかけした「本格の骨組み・面白さ」 についてとも関係してるように思われたので、その偶然に驚いて しまいました。あ〜、ビックリした(苦笑)。 今は積読数が多いので、新刊を買うことまではしないでしょうけ れど、これだったらあと何作かは買っておいてもいいかもしれま せん。こういった「新刊買いはしない」作家が、私の中でもう一 人います。それはピーター・ラヴゼイ。 くしくも現代イギリス本格ミステリの二大巨頭というイメージの あるお二人でございます(笑)。 そいでは!! |
[210.162.49.74][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)] |
1124. 2002年08月16日 14時47分13秒 投稿:SAMANA |
16号室SAMANAです〜。 『カリブ海の秘密』 アガサ・クリスティ史 読了 ミス・マープルものの長編。 やむを得ないことかもしれませんが、この時点でマープルは数 々の事件を解決している実績があるので、愛らしい田舎のおば あさんという印象がありません。鋭い老刑事みたいです(爆)。 一発手がかりものといいますか、その手がかりがなければ誰が 犯人でもおかしくないような作りのように思うんですが(爆)。 ただ、犯人の正体にはビックリしました。クリスティの老獪な 筆致に騙されたのか、はたまた私がどんくさいだけなのか判り ませんが、その存在は全く意識にありませんでした(汗)。 素晴らしい話運びだと思います。折原一さんもビックリ(笑)。 すぐに真犯人の見当をつけた人っているんでしょうか。とって も気になるところです〜。 そいでは!! |
[210.162.49.85][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)] |
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