陸上自衛隊体験入隊 (第12旅団 相馬原駐屯地)




平成17年の10月、この日は偶然にもワタシの誕生日。
何故か自衛隊の体験入隊の日なのでした。




相馬原駐屯地の入り口には、61式と74式戦車
と、他にこの写真の物が展示してある。
これは何だ?? そう、これは戦車砲の標的な
のだ!痩せた人間より遥かに厚い鉄板なのだ。








裏から見るとこんな感じ。
キレ〜イに貫通している。
50BMGどころの騒ぎじゃないっ!
スゴっ! コワっ! あらまぁ〜!
アタシゃ鉄板じゃなくって良かったよ。







一時期は新型戦車の標的にもなってしまった
退役済の61戦車のツラ構え。
ん〜、ど〜に見ても古い。
ワタシの友人も最初はこれに乗っていた。
ギアチェンジが慣れないと大変だったと言う。







12戦車のマークが誇らしげな74式戦車。
この車両はハイドロサスで、車高がペッタンコに
なったりする。まだ日本では現役の戦車だ。
ワタシゃ90も好きだけど、74も好きなのだ。
ところでこの展示車には苦労話がある。
ハイドロサスがゆえに、胴体を台に載せないと
ペッタンコになってしまうのだ。だから、台の制作
に苦労したらしい。
ちなみに、車載のキャリバー50(M2)は何と、
木製。バレルは塩ビと他はアルミ版だ。
パっと見は、M2ブローニングだ。この重機を作った
当時の自衛官は器用なモンですねぇ!






さて、いよいよヘリコプターへの搭乗だ。
ヘリポートの格納庫からは本日ワタシらが乗る
機材、CH-47Jが見える。
遠くに見えてもデカいヘリだ。
格納庫内には、これからブリーフィングをする為の
椅子が並んでいる。
でもって、「落ちて死んでも知らないよ〜」ってな
書類にサインしたりもするのだ。






近くで見るとやっぱしデカい。
大型観光バスより遥かにデカい。
増層燃料タンクのせいか、一段と大きく見える。






フロントローターのタワーが無ければ、C130とか
の輸送機にそっくりなアタマだ。
写真では分かり難いと思うけど、アタマもデッカい。






ほれ!人間がこんなに小っちゃいでしょ!?
こっから落ちたら間違いなく大怪我、場合によって
生命に関わっちゃうかも・・・。






だから、ローターもデカいのだ。
あんな高いトコに付け根があっても、翼端は地面に
立っていても触れるくらいにたわんでいる。
こんなペラペラで大丈夫なのかと思ってしまう。
でもど〜して前と後ろにローターがあるのに、それ
ぞれがぶつからないの?って思った人いるでしょ?
それは、ちゃーんとぶつかんないように出来てるん
ですよ。前と後ろはそれぞれ逆に回転してるのだ。







赤いのは、これもやっぱりデカい。
バンビバケット。そう、水を汲んで火事を消すヤツ。
ブったまげるほどの量の水が入る。






さあ、テストフライトを終えたCH-47J、チヌークが
戻ってきた。この写真を撮ってる距離でもモノ凄い
風圧とローターの音がする。なので、タービン音は
あんまし気にならない。







このまま直角にヘリの後ろまで歩き、直角に曲がり
ヘリの後方から真っ直ぐに歩って搭乗する。
横からだと、ジェットタービンの排気をモロに浴びる
からだろうと思う。・・・アタシゃ別にいいのに。
尚、搭乗する時はまともに会話が出来る環境では
ない。カツラの人も要注意だ。
台風よりスゴいです。







搭乗が終わると、クルーがチヌークのハッチを
半分まで閉めた。
確かに完全に閉まっては面白くないが、空挺の人
達は全開にしてもコワくないのだろうか??
元空挺のヤツは、低空のチヌークから飛ぶのが
一番恐いと言う。







ジェットタービンが吐き出すモヤモヤした気流で
後方の景色は歪む。
ヘリにも一応はランウェイがあって、タキシング
を始めたところだ。
ランウェイと言っても小型プロップにも短いが、
ここ相馬のヘリポートは有事の際には米海兵隊
のハリアーには良いのかもと、アタシゃ勝ってに
想像を膨らませた。
ちなみにヘリの燃料はケロシン。
つまり、灯油ですよ。
ボーイング747も灯油で飛んでいる。
飛んで♪飛んで♪飛んで♪飛んで♪・・・古い。






機内の図。
私服のオバちゃんもいるとなると、チトしらける。
でも、バートルよりは広いので快適なのです。







やわらかに離陸する。
今日は一般人向けにソフトに飛ばしている。
"邪留"や"穴"の旅客機より快適な離陸だ。






小型飛行機のパイロットが有視界飛行でランド
マークにしたりする、関越自動車道の渋川・伊
香保インターんトコの橋上空。
この道は休みの度に駐車場になるのよね・・・。
横に流れるのは、利根川です。







チヌークには外側に膨らんだ観測用の窓がある。
是非とも占有したい窓だ。






それとこの機は特徴的な増層が窓からも見える。
それにしてもヘッドギアか耳栓がなければウルサ
くてたまんない乗り物だ。
写真中央左は血税のカタマリ、高崎市役所だ。
右の川は烏川。トリじゃないよ、カラスだよ。
・・・ちなみに銃禁。







場面は変わって、幹部の人との懇親会。
この後食べ物やお酒が色々と出て来る。
そんなん知らんから、隊員食堂で食っちゃった
ばっかじゃんか〜!
・・・でも、無理して食ってみる。






事前にちゃんとお金を払ってるせいもあって、
もとを取ろうっ言うこのバカなワタクシ・・。
寿司はウマイやつだけ食ってみた。
お腹いっぱいになったので、お酒で挽回する。







他にテーブルがあるんだけど、何故か副司令官
んトコのテーブルで副指令の横に座らせられ・・・。
チト緊張した。が、この後アパッチが近いうちに
12旅団に配備になると教えてもらった。







食った!飲んだ!
はて、何しに来たんだろう?と思ってしまう。
狭いが快適?なベッドだ。






兵舎はベッドメイキングがメンド臭い。
布団は無く、全て毛布だ。枚数で温度調節する。
掛け布団から敷き布団までも毛布で代用する。
それに、どーせ寝ればグチャグチャになるくせに
寝る前と後はベッドをキチンとしていなければ怒ら
れてしまうのだ。四隅を折り込み、ピシっと。
枕もシーツと毛布で包み、ピンと張る。
10円玉を落としたら、バウンドするくらいに・・・。






起床ラッパより早く起きた!
朝焼けが美しい。
起きるとそこにはワイシャツをはおったセクシ〜な
女性が、こぉ〜しぃ〜を入れながら髪をかき上げ、
優しく微笑みながら朝日を浴びようとカーテンを
開ける美しい姿は、無く・・・・・・・・・・・・。






・・・高機動車があった。





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