■ Shotgun ■
Shotgun=ショットガン、日本語で言えば”散弾銃”だ。 ショットガンは、ハンティングは勿論、クレー射撃・標的射撃などの 民間用から、警察用、軍用、警護用等の様々な方面で使用されて いる用途の広い銃なのだ。 日本の海上保安庁もショットガンを装備している。 ショットガンは多くのバリエーションがあるけど、構造で言うと、 上下二連、水平二連、単身単発、オート、 ポンプアクション、 ボルトアクション、レバーアクションが一般的だ。 これらの内全ての種類が日本でも所持を許可さるのだ。 |
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左の図は、チョークの様子を大袈裟に描いた絵なのだ。 上が、遠距離で散弾を散開させるフルチョーク。 中が、バレル内径が均等なシリンダー。 下が、散弾が近距離で散開するスキートチョーク。 実際にはもっと細かく分かれていて、メーカーによっても 呼び方が違ったり、独特の工夫があったりする。 |
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ショットシェル、つまりショットガンのタマだ。 日本では、12番、20番が最も一般的だけど、 410番の愛用者も多い。 では、”番”って何? ショットガンの口径は1ポンド、つまり約454g の鉛球の弾丸を基準にしている、イギリス式。 12番=12ゲージとは、12分の1ポンドの球弾 の直径で、20番=20ゲージは、20分の1ポンド の球弾の直径なのだ。 ところが、410番=410ゲージは違う。 アメリカ式で41口径。つまり約10mmなのです。 写真は左から410番、20番、12番 |
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▲ライフリングバレル専用弾のサボット ▼1/2ライフル・バレルの断面図 |
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▲左からブリネッキ、サボット、フォスターの弾頭 |
▲12番の射撃用7-1/2号 24g |
一般的なショットガンの装弾は、カップワッズに散弾が充填されている。 カップの深さも様々で、マグナムや狩猟用の物はカップが深くなっている。 理由は簡単で、射撃用に比べて多くの散弾を充填する必要があるからだ。 タマを包んで発射されるワッズは、大抵は写真のように切れ込みが入って いて、発射されると同時にカップ部が開いて、いい具合にエアブレーキに なって減速してくれて、大体は15〜30mくらいの地面に落ちる。 本来はこの切れ込み、包まれた散弾をチョークの内壁にフィットさせる為と、 バレル内に鉛の付着を防ぐ為、そして何よりより良いパターンを生み出す為 のものだと思う。 逆にこの切れ込みを開かないようにテープ等で細工すると、チョークの緩い バレルでも、若干の遠射が効くようになると聞いた事がある。 そのうちワタシもカモ撃ちの時に試してみたいが、当たらなかったら意味が ない事に今気づいた。 |
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▲スタークリンプ ▲ロールクリンプ |
▲発火金(アンビル)の形状の違い |
一般的なプラスチックのショットシェルは、ライフルや ハンドガンのケースと見た目も材質も違う。 タマの作り方からして違って、ライフルやハンドガンは弾頭を 薬莢にプレスするのに対して、ショットシェルは各種散弾を充填 したらガッチリとフタをしてパックにするのだ。 金属部は同じように見えるけど、ライフルやハンドガンはケース が真鍮製の物が多いけど、ショットシェルの金属はスチールだ。 他に大きく違うのはプライマーで、ショットガン用プライマーは 3つの部品から構成されいてるのに対して、ライフルやハンド ガンのプライマーは2つの部品で構成されるのが一般的なのだ。 アンビルの配置も縦と横で違い、形状も違う。 アメリカではこのショットガンプライマーで蝋のタマを発射する ピースメーカーのファーストドロー大会もある。 |
散弾の断面を図にしてみた。 こんな構造の物が最も多いのだ。 |
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ファイアリングピンがプライマー を叩く前の図。 |
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ファイアリングピンがプライマーを叩いて 点火しました! 燃焼火薬に火をつけています。 |
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燃焼火薬が急速燃焼して圧力が高まると、 散弾とワッズはクリンプ部を押し広げて発射。 この時、ショットシェルの口がしっかりとクリ ンプされていないものであれば、不完全燃焼 になって、パウダーをマズルから撒き散らす 事になる場合もあるのだ。 |
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▲ライフル・ハンドガンのタマ(模擬弾)とショットシェル(実弾) |
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