「不死者あぎと」[なるしま
ゆり](2001年8月6日時点で第2巻)
「あぎと」の正体など、わざとらく示すようで、それだけではない気配がムンムン・・・・ 本当にこれからが楽しみ。「なるしま
ゆり」は現在4本の連載を持っているが、「不死者あぎと」と「少年魔法士」は傑作だと思う。それに対して「プラネット・ラダー」と「原獣文書」は、登場人物、ストーリーともにイマいち・・・・ どうしてこんな差が出るのだろう?
「パジャマデート」[木村
千歌](全7巻)
こういう、ほのぼのが服、ぢゃなくてパジャマを来ているような本も、好きだなぁ。
「少年魔法士」[なるしま
ゆり](2001年7月6日時点で第8巻)
レヴィと言いカルノと言い、心に重いものをかかけている登場人物たちが絡み合っていく様子が何とも言えない雰囲気になってきた。でも、まだ大物が出ていないんだよな、きっと・・・・・
「攻殻機動隊2」[士郎
正宗]
10年ぶりの続編だが、主人公が素子である必然性は、最後の「同位体」のところをのぞけばないような気がする。でもまあ、電脳界での攻防はかなり楽しんで読めたからいいか。
「リヴァイアサン」
[大塚 英志 + 衣谷 遊](2001年1月6日時点で第3巻)
オカルティックでなかなか個性的なキャラと、世紀末的な、色々な意味(?)での「移民」をテーマにしているのが
魅力。特に3巻からはストーリーが一本に絞られてきたようだ。さて、どうなるか。
「ミルク・クローゼット」[冨沢
ひろし](2001年1月6日時点で第2巻)
前作「エイリアン9」でも、ほんわかした画風からは想像できないその設定の奇抜さとストーリー展開の異様さが印象的だったが、今回もやってくれたなぁ、という感じ。先が全く予想もつかない。それから、読売新聞の書評にこれが載っていたのも痛快だった。
「樹魔・伝説」
[水樹 和佳子]
また買ってしまったかと言うか・・・・ ブーケコミックスでも持っているが、早川書房から文庫版で出たので、つい買ってしまった。「イティハーサ」もいいが、「樹魔」と「伝説−未来形−」の2短編の組み合わせは、20年前の作品ながら、水樹和佳子の本質を如実に映し出しているようだ。そして、それが気に入ってしまっていて、同じとわかっていても、また買ってしまったという訳だ。
「20世紀少年」
[浦沢 直樹](2001年2月26日時点で第4巻)
彼の作品は「パイナップル ARMY」から読んでいるが、やはり連作短編「MASTERキートン」は、その高水準を維持したストーリーにおいて傑作だと思う。この「20世紀少年」も、現代(大人)と過去(少年時代)が平行してすすむ、錯綜したストーリーなっている。結末はわかっている(でも、あの少女は?)ものの、そこまでの過程が、やはり目を離せない。
「アタゴオルは猫の森」
[ますむら・ひろし](2001年4月1日時点で第2巻)
ますむら・ひろしと言えば、やっぱり「アタゴオル」と「ヒデヨシ」だなぁ。他の場所やキァラクターが出てきても、その変奏曲に見えてしまう。そんな彼の定番の作品。そして、その終わり方は、いつもはっとさせるもの。この終わりの味わいは、いつもながらいい。
「ブラム!」
[弐瓶 勉](2001年4月1日時点で第6巻)
わけのわからないほど広大な世界観、というのが私の好きなものの一つだが、それにぴったりあてはまっている作品のひとつがこれ。霧亥の本人も気づいていないであろう正体など、ほとんど説明されずに存在しているものが多すぎる。でも、それがいいんだけどね。
「からくりサーカス」
[藤田 和日郎](2001年4月24日時点で第17巻)
前作である「うしおととら」は、思いっきりスケールを大きくしておいて、きっちりとそれをストーリーとして完結させたという点では(勿論おもしろさを含めて)非常に評価している。他の作家の作品としては、「マップス」や「バサラ」も同様だ。ということで、長編第2作のこれも、なかなか楽しんで読んでいる最中、という訳だ。