栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.375、2012.8-9月号)より 本文へジャンプ

石巻夕涼み会

 8月21日(火)「石巻夕涼み会」が園舎・園庭で行われました。今年は午後4時から開催、7時15分からは隣の好文館高校のグランドで「打ち上げ花火」もありました。

 この企画のために、4回の準備会が開催され、ボランティアスタッフとして、日本基督教団東北教区被災者支援センター・エマオ(29名)、同兵庫教区被災者生活支援・長田センター(12名)、明治学院東村山高校有志ボランティア・チーム(18名)、YMCA石巻支援センター(9名)、山形学院高等学校有志(5名)、NPO法人「ぐるっと」(1名)等の名前が挙げられました。当日は、この他にも沢山のボランティアが加わり、総勢100名近くの人たちがお手伝いしてくださいました。

 今年は露店の数が少し減りましたが、それでも、カレーライス、石巻焼きそば、ピザ、ケーキ、かき氷、チョコフォンデュ、フルーツポンチ、飲み物、スーパーボールすくい、射的などがありました。また、癒しコーナーも設けられ、全体マッサージ、頭・首マッサージ、ハンドマッサージなども行ってくださいました。

 勿論、「こどもコーナー」もありました。こどもたちは、スライム作り、プラバン、クッキー作り、飴のつかみ取りなど、楽しく過ごすことが出来ました。(約110名の利用者あり)

 それから、ピアノとヴァイオリン、歌のコンサート、マジック・ショー。破牙神ライザー「龍」も来てくださいました。フィナーレの花火は、牧師であり花火師の庄司さんが打ち上げてくれました。とってもきれいでした。

 夏の一日をみんなで楽しく過ごすことができた「石巻夕涼み会」。このために遠くからお出でくださったボランティアの方々に心から感謝したいと思います。(総勢300人以上参加)

 2011年3月11日の東日本大震災から1年半近くが過ぎ、被災地・石巻も大部落ち着いて来ました。しかし、瓦礫の山があちこちにありますし、今も被災した建物の解体が行われています。また、仮設住宅で生活している人たちも1万人以上います。
 (8/1現在、石巻市には134カ所、7,153戸の仮設住宅、16,664人が入居)。まだまだ“異常”な状態が続いているのです。

 都会では、東日本大震災のことが次第に過去のこととして忘れかけられていますが、被災地に住む私たちは、今なお復興ままならぬ現実の中で生きています。私たちにはまだ過去の出来事にはなっていないのです。

 でも、そのような私たちのことを覚えていてくれる人たちがいる。忘れないでいてくれる人たちがいるということは、とてもありがたいことです。“絆”とか“つながり”などとよく言いますが、多くの人と“つながっている”ことは、私たちに勇気を与え、力を与えてくれます。

 「わたしにつながっていなさい。…つながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」ヨハネ15:4-5)
              栄光幼稚園長 小鮒 實

   栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.375、2012.8-9月号)より
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