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「ひかりのこNo.365(2011.10)」でお知らせした幼稚園に移築する建物の建築が、“TOTOギャラリー・間”で始まっています。
以前、このプロジェクトが、一人のボランティアに来てくださった方の紹介から始まったことを書きましたが、今回は、その後の経過を記します。
8月26日、長谷川 豪建築士が設計図を持参してくださり、第1回目の打ち合わせが行われました。しかし、こちらでいろいろ注文を出したので、次回の打ち合わせとなりました。
この後、長谷川氏は、ヨーロッパの各地を視察、オランダの「鐘」(ベル)に心を惹かれ、鐘(ベル)を取り入れることになりました。(鐘の代金は、こちら持ち) 最初は「親子ベル」。その後、子ベルの方が現地で盗難に遭い、親ベルだけになりました。
長谷川氏帰国後、第2回打ち合わせが11月4日に行われました。そのとき、お持ち下さった設計図は鐘楼を中心としたもので、こちらで考えていたものとは、またずれていました。
このとき打ち合わせたこと(確認事項)は、
1.「子どもたちが安心し喜んで遊べる空間(遊具)」を中心に、
2.地域のコミュニティーの場にもなるとよい。
3.被災地の「希望のシンボル」(希望のベル等)。
以上3つの事柄が融合したものが出来ればということでした。
そして、11月18日、3回目に来ていただいたとき、下のような図面と模型を示されました。
大きさはおおよそ今までの冒険ロッジ(ログハウス・長方形)を対角線で半分にした大きさ(底辺3.6m×高さ2.7mの三角形の平面図)。高さは鐘(ベル)の関係もあり9m。1階が大人が座っておしゃべりなど出来る空間、2階、3階は子どもたちが遊べる場所(空間)。その上は鐘楼部分です。
(下の合成写真参照)
この建物が現在建築中ですが、1月14日〜3月24日まで“TOTOギャラリー・間”(長谷川豪展)(東京都港区南青山1−24−3 TOTO乃木坂ビル3F、Tel
03-3402-1010)に展示されますので、この間、東京に行く機会がありましたら是非お立ち寄りください。下記HPにも載っています。(http://www.toto.co.jp/gallerma/)
(このHPに記されている内容は、建築士の視点から書かれていますので、こちらの視点とは少しずれていますが、そこのところはご理解ください。)
展示終了後、3月末には幼稚園の庭に移築される予定ですので楽しみにしていてください。
なお、このプロジェクトに必要な移築費・ベル等の募金は、多くの方々の協力のもと順調に進んでいますので、ご安心ください。
栄光幼稚園長 小鮒 實
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栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.368、2012.1月号)より
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