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「かみさまからのおくりもの」という絵本があります。(ひぐち みちこ著、こぐま社)
赤ちゃんが生まれるとき、神さまは一人ひとりの赤ちゃんに贈り物をくださいます。
神さまからの贈り物は、天使が運んでくるのです。
ほぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ。
5人の赤ちゃんが生まれました。
「ほっぺの赤い赤ちゃんには この贈り物がいい。届けておくれ」
「はい かしこまりました」
天使が運んできた贈り物は よく わらう でした。
赤ちゃんは、よく わらう あかるい こどもになりました。
「大きい赤ちゃんには、この贈り物がいい。とどけて おくれ」
「はい かしこまりました」
天使が運んできた贈り物は ちからもち でした。
赤ちゃんは、ちからもちの元気な こどもになりました。
「泣いている赤ちゃんには、この贈り物がいい。とどけて おくれ」
「はい かしこまりました」
天使が運んできた贈り物は うたが すき でした。
赤ちゃんは、歌の好きな 声のきれいな こどもになりました。
「よく動く赤ちゃんには この贈り物がいい。届けておくれ」
「はい かしこまりました」
天使が運んできた贈り物は よく 食べる でした。
赤ちゃんは、よく 食べる じょうぶな こどもになりました。
「すやすやねている赤ちゃんには この贈り物がいい。届けておくれ」
「はい かしこまりました」
天使が運んできた贈り物は やさしい でした。
赤ちゃんは、こころの やさしい こどもになりました。
神さまは、一人ひとりに贈り物をくださっています。それは“個性”という贈り物。
この絵本のように、“よくわらう明るい子ども”“力持ちの元気な子ども”“歌の好きな声のきれいな子ども”“よく食べる丈夫な子ども”“心のやさしい子ども”、ほかにもたくさんあると思います。
私たちは、神さまからの贈り物に気付き、感謝するとともに、子どもたち一人ひとりの“個性”を大切にしたいと思います。みんな違う子どもたち。その違いを受け入れ、一人ひとりの“個性”をのばしてあげられるようお手伝いするのが、私たち(保護者・幼稚園)です。
栄光幼稚園長 小鮒 實
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栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.349、2010.4月号)より
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