栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.339、2009.5月号)より 本文へジャンプ

早寝・早起き・朝ごはん

 入園、進級して3週間が経とうとしています。こどもたちは少しずつ園生活に慣れ始めましたが、中にはまだ戸惑っているこどもたちもいます。

 ここで5月の連休です。連休明けのこどもたちはどうなっているでしょうか。また、入園・進級時のようになってしまうのでしょうか。でも、それはそれで“よし”としたいと思います。三歩進んで二歩下がる。こどもたちは確実に前進して行くのですから。

 下の子(赤ちゃん)が生まれると、赤ちゃん返りをする子がいます。でも、それは一時的なものであり、こどもたちは必ず乗り越えて行きます。私たちは、寛大な心で、また長い目でこどもたちの成長を見守って行きたいと思います。

 さて、4月の「ひかりのこ」には「基本的生活習慣」について書かせていただきました。「基本的生活習慣」には、食事、睡眠、排泄、清潔、衣類の着脱等、いろいろありますが、今回は「食事」について、もう少し。

 平成17年6月「食育基本法」が成立し、関連して「早寝・早起き・朝ごはん」ということも言われています。(「早寝早起き朝ごはん」全国協議会というようなものもある。)

 平成17年度の民間調査によりますと、午後10時以降に就寝する就学前の幼児数は29%にもなるそうです。要するに、早く寝ることが出来ない幼児が多くなって来ているというのです。

 早く寝ることが出来なければ、当然朝早く起きることが出来ない。朝早く起きられなければ、朝ごはんもしっかりと食べられない。朝ごはんをしっかり食べないと一日の活動も活性化しない。このような悪循環を繰り返すことになります。(学力や体力が低下するというデータもある)

 昔と違って、今は夜型人間も増えて来ました。時折、夜10時過ぎに小さなこども連れの親子を見かけることもあります。勿論、お家の都合・事情もあるかとは思います。お父さんやお母さんの仕事で、夜早く寝ることが出来ない。そういうご家庭もあるでしょう。でも、こどもたちには出来るだけ「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を身に付けさせていただきたいのです。

 小さなこどもたち、特に乳幼児期はお家の方の管理下にあります。自分で早く寝て、早く起きる子もいるでしょう。でも、朝ごはんはお家の方が作ってしっかりと食べさせてあげてください。朝ごはんをしっかり食べてくる子は園でも元気ハツラツです。

 幼稚園は8時30分から開いています。「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を身につけさせ、早めに子どもたちを登園させてください。早く登園すれば、それだけ沢山遊べます。朝の自由遊びでいっぱい遊んだ子は、落ち着いて安定した園生活を送ることが出来ます。園バス利用者の方は別ですが、“お歩きさん”のご家庭は、出来るだけ早い登園(9時前後までの登園)をお勧めします。
 
             栄光幼稚園長 小鮒 實

   栄光幼稚園報「ひかりのこ」(No.339、2009.5月号)より
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