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去る６月21日、第32回栄光運動会が園庭で行われました。天候が心配されていましたが、雨も降らず、盛況のうちに終えることができました。子どもたちは今まで練習してきた成果を十分発揮してくれました。お家の方々も率先して参加してくださいました。とても楽しい運動会でした。
開会式で、子どもたちは「…最後まであきらめず、頑張ることを誓います。」と宣誓しました。競技中、私たちはみんな「ガンバレ！ガンバレ！」と応援しました。子どもたちは本当によく頑張りました。転んでもまた立ち上がりました。最後まであきらめず、やり通しました。本当に子どもたちは宣誓通りのことをしてくれました。
「ガンバるちから」は「生きる力」です。大変だけれどもガンバる。苦しくてもガンバる。失敗してもまたガンバる。みんなで力を合わせてガンバる。ガンバるとき、それは大きな力、生きる力になって行きます。
それでは、「ガンバるちから」はどのようにして生まれるのでしょうか。それは、基本的には、当人が「ガンバろう」という気持ちを持つことから始まるのかも知れません。でも、「ガンバろう」という気持ちには個人差があります。自分から「ガンバろう」という子もいれば、少し後押しをしてもらわないと頑張れないという子もいます。で、そのときに必要なのが「励まし」です。
人間、励まされると頑張ることが出来ます。「ガンバレ！ガンバレ！」と励まされると頑張れるのです。勿論、もうこれ以上頑張れないという場合もあります。
「こんなに頑張っているのに、もっと頑張れと言うのか」。そういう場合、「ガンバレ！」と言う言葉が逆効果をもたらす場合もあります。
また、人によっては「頑張れ！」という言葉が禁句の場合もあります（鬱病などの場合）。でも、「ガンバレ！」と励まされ、頑張ることが出来るようになるのも、これまた事実です。
「励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる」。
（「子どもが育つ魔法の言葉」ドロシー・ロー・ノルト）
「頑張ってね。きっと出来るようになるヨ」
「ここまでやってみようネ」
「ほら、出来た！ スゴイ！スゴイ！」
幼稚園でよく聞かれることばです。
励まされると「ガンバるちから」が生まれ、それは自信にもつながって行くのです。
また、頑張ったことに対して、「がんばったネ」とほめてあげることも、とても大切です。「ほめてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」。ほめられると「うれしい」のです。うれしいから「またガンバろう！」ということにもなる。ほめることは、「ガンバるちから」を促進させるのです。
これからも、子どもたちを励まし、小さなことでもいっぱいほめて行きたいと思います。
お家でも子どもたちを励まし、いっぱいほめてあげてください。子どもたちの「ガンバるちから」「生きる力」をみんなで養って行きたいと思います。
栄光幼稚園長 小鮒 實
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栄光幼稚園報「ひかりのこ」（No.330、2008．7月号）より
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