| 星を動かす少女(散文詩集「年輪」より) | 
           
          
            原作:松田明三郎(まつだ・あけみろう)(1894-1975) 
            
              
                
                  | 関西学院大学神学部教授、東京神学大学教授を歴任された旧約学者 | 
                 
              
             
             
            
              
                
                   クリスマスのページェントで、日曜学校の上級性たちは、三人の博士や、牧羊者の群や、マリヤなど、それぞれ人の眼につく役を ふりあてられたが、一人の少女は誰も見ていない舞台の背後にかくれて星を動かす役があたった。 
                   
                   「お母さん、私は今夜星を動かすの。見ていて頂戴ねー」 
                   
                   その夜、堂に満ちた会衆はベツレヘムの星を動かしたものが誰であるか気づかなかったけれど、彼女の母だけは知っていた。 
                   
                   そこに少女のよろこびがあった。 
                   
                   この「詩」をもとに「星をうごかした少女」という「紙芝居」が生まれました。 
                   幼稚園の礼拝のとき、私は、この「紙芝居」を子どもたちにしてあげました。 
                   
                   神さまは、この「詩」の母親のように、「隠れたことを見ておられる」お方です。(マタイ6:4、6、18) 
                   
                    めだたなくても、はなやかでなくても、また、この少女のように、人には気づかれなくても、それぞれ大切な役割があるのです。そして、それは私たち一人ひとりの人生も同じではないでしょうか。 
                   
                   隠れたところにおられる神さまは、ちゃんと隠れたことをも見ておられ、報いてくださるのです。 
                   
                   メリー・クリスマス ! 
                   | 
                 
              
             
               クリスマスのお話より 
             | 
           
        
       
       |