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幼稚園・クリスマス・メッセージ
2012年12月22日(土)
栄光幼稚園・キャンドルサーヴィス

 スクルージは、お金のことしか考えられないケチで心の冷たい人。おまけにいつも怒ってばかり。家族も友だちもいない。明日はクリスマスだというのに、寒い部屋で事務員のボブをこき使っていた。

 その夜のこと。スクルージの前に、7年前に死んだ友人マーレイの幽霊が現れる。マーレイは、体を鎖でぐるぐる巻かれ、おそろしい形相でスクルージに言いました。「スクルージよ。いじのわるいことばかりしていると、死んだら私のようになってしまうぞ。」 そして、「今夜、更に三人の幽霊が来ることになっている」と言って消えていく。

 時間になると、第1の幽霊が現れ、スクルージを過去の世界に連れて行く。スクルージは、昔みんなから親切にされたことや楽しかったことを思い出す。

 第2の幽霊は、貧しいながらも家族でクリスマス・イブを祝っているボブの家庭や、幸せそうにしている人たちのことを見せる。スクルージは、楽しそうにしている人たちを見て一人寂しがる。

 そして最後の幽霊は、スクルージが死んだ時のことを見せる。誰も泣かない。むしろスクルージの死を皆あざわらっている。また、荒れ放題になっている墓も見せる。スクルージは愕然とする。

 朝目覚めたスクルージは、今までの自分の生き方が間違っていたことに気がつく。そして、これからはみんなのために何か良いことをしようと決意する。ボブの家に大きな七面鳥を届け、給料のアップを約束し、また、貧民救済のために多額の寄付もし、すばらしいクリスマスの日を迎える。

(イギリスの小説家チャールズ・ディケンズ「クリスマス・キャロル」より)

 ディケンズは、この物語の最後の所で言っています。「もし、生きている人間で、クリスマスの祝い方を知っている者があるとすれば、彼こそ、スクルージこそ、その人だといつも言われていた。私たちについても同じ事が言われますように。私たちの全ての者が、そうなりますように。」
   クリスマスのお話より
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