第二回里見の郷フェスティバル(7・24〜8・30)
2010年:08・13(金)上毛新聞にて全文紹介 

梨園にアート飾
木のオブジェを間近に楽しむ親子
 ナシがなる木々の下で、彫刻に触れて楽しんでもらおう−というユニークな作品展「里見野外彫刻展」が28日まで、高崎市下里見町の悴田梨園で開かれている。訪れた家族連れや観光客が、県内の芸術家3人が制作した作品に親しんでいる。

 彫刻展は、多彩な果物の産地としての魅力や、南総里見八犬伝ゆかりの里見氏発祥の地・里見地域を県内外にアピールしようと、地元有志が開催している里見の郷フェスティバルの一環。今回初めて企画した。

 出展者は、石を使った作品を手掛ける彫刻家の明田一久さん(高崎)、主に鉄を素材に扱う工芸家、鈴木浩さん(同)、木材などの自然素材を用いた作品を制作する彫刻家、外丸治さん(玉村)の3人。

 会場には、子供たちが自由に触ることのできる犬を模した彫刻や、備え付けのばちでたたいて、実際にさまざまな音色が楽しめる鉄製のオブジェ、森の精霊を表現し、風にそよぐ木製の彫刻など7点が展示されている。

 息子の健心くん(5)、純大くん(3)と訪れた近くの村松直子さん(33)は「美術館では触れる機会も少ないので、子供たちが芸術に自由に触れることができるのは貴重な体験」と喜んでいた。

ナシ園で芸術鑑賞?アリでしょ 高崎で野外彫刻展 2010年8月17日(火) 朝日新聞群馬版 2010:8・17

写真

梨の木の間に置かれた鉄のオブジェ=高崎市下里見町の悴田梨園

 高崎市下里見町の悴田(かせだ)梨園で、収穫を前にたわわに実った梨の木の間に、鉄や石のオブジェ8点が飾られている。県内で創作活動を続ける石彫の明田一久さん(38)、鉄アートの鈴木浩さん(33)、木彫の外丸治さん(30)の3人による野外彫刻展だ。

 地元の住民有志が取り組んでいる地域おこし「里見の郷フェスティバル」の一環。梨や桃など果物栽培が盛んなため、美術館とは違った空間で、作品を鑑賞してもらおうと企画した。

 鈴木さんらは「思った以上に周囲の景観に作品がとけ込んでいて、おもしろい効果が生まれた」と話している。

 同梨園の店内では、3人による燭(しょく)台や置物など小物の作品の展示、販売もしている。28日まで。最終日午後7時からは、オカリナの演奏もある。入場無料。問い合わせは悴田梨園(027・343・5825)へ。