明治十五年、日本鉄道会社によって上野から高崎まで、鉄道が敷かれることになった。 経路は上野から中山道に沿って本庄を経由して高崎へ出るためには、神流川と烏川の二つの川を渡らなけ ればならない。鉄橋はかなり大きな費用が掛かるため、鉄橋を一本ですませるために、本庄から北西に向か い烏川を渡り、現在の五料から西に進み玉村を経て高崎へ向かう計画を立て、経路を地元に説明し折衝を した。 その説明に対して地元は、農地や宅地が狭められることと、石炭の煤煙で稲作や養蚕に被害の恐れがあり、 同様に煤煙による住宅の火災の心配があることや、五料では鉄道によって船運が減退したり宿場町の玉村 町では宿泊客が減少し、村がさびれるとして、鉄道に強く反対した。その為、本庄から新町・倉賀野を経て 高崎という経路になったとされている。 |
玉村町誌に掲載されているものの一部をご紹介します。
玉村町誌にはこれ以外にあらゆる玉村町のことが書かれています。
ぜひ、一読してみて下さい。
・ けやきの芽がふぞろいの時(年?)は不作であ。 ・ 蜂が高い所に巣を作ると大水、下に作ると水が出ない。(洪水が起こらない?) ・ 夕焼けは天気が良くなり、朝焼けは天気が下がる。(天気が悪くなる) ・ 浅間がきれいに見えると次の日は良い天気。 ・ もずのてっぺん鳴きは天気になる。(大きな鳴き声?) ・ 朝霧は天気になる。 ・ 朝雨は笠を脱げ(天気になる) ・ 蛇が人目につく所に出ると雨が降る。 ・ ミミズが出ると雨が降る。 ・ ツバメが低く飛ぶと雨になる。 ・ 蟻(アリ)の行列は雨になる。 ・ 猫が顔を洗うまねをすると雨が降る。耳の上から洗うと晴れ、下から洗うと雨であ。 ・ 朝鳩はその日の洪水。 ・ 雲が上がると雨が降る。下がると天気になる。 ・ 月か笠をかぶり、その中に星があると星の数の日数後、雨が降る。月が雲をかぶると次の日雨になる。 ・ 雨の前日にはすずめがよく鳴く。(餌が食べられなくなると鳴く) ・ みかぼの三束雨。(雷がすぐ来る) ・ 下夕立は長じけのもと。 ・ 谷川岳に雲がかかると風がふく。きれいに見えると静かである。 ・ 浅間から赤城へ煙がなびくとき、鎌でごしごし稲を刈るべし。(天気が長く続く) ・ 時刻で六つに地震があると雨になる。 ・ 六つ八つ風に、四つ日照り、五七雨に九が病。 ・ 雲が赤くなるとひょうになる。 |
・ びわ、えん樹を屋敷の北東に植えると厄除けになる。(えん樹マメ科の落葉樹高木) ・ 柿の実をその木に一個木守りとして残すと、翌年豊作になる。 ・ えんじを植えると魔除けになる。家運が向上する。(えんじとはえん樹のことでしょうか) ・ 蜂の巣を玄関に飾ると魔除けになる。 ・ 栗四方柿上げるといって、縁起かつぎに柿と栗を四角に植える。 ・ 建前のぞうりをもらってくると、お蚕があたる。 ・ 菖蒲ともち草を一緒に軒下にさしておくと蛇除けになる。線香をたてると蛇が逃げる。 ・ 五月の節供に、家ののきによもぎと菖蒲を三箇所飾る(箱石)。 ・ くちなしは西に植える(西に口がない方がよい)。 ・ 蛇のぬけがらを財布に入れるとお金がたまる。完全なものを衣装の中に入れておくと虫がつかない。 いぼをぬけがらでこするととれる。できものによい。 ・ 歯がぬけたら、上の歯は流しの下に入れ、下の歯は屋根の上、便所の屋根の上に上げると後の歯が 良くなる。下の歯は便所に捨てる。 ・ へその緒は本人の魔除けになるので、水引をかけてしまっておく。そまつにすると子供がやくざになる。 ・ 産毛はつぼ山の南天の下に捨てる。 ・ 大晦日にパンツを洗うと、田植えに生理がこない。 ・ 六三除けには、七色菓子を二十六夜様にあげる。流しの下にお線香を立てて行う。線香を年の数だけ あげる。三本辻に行って線香を立てる。反町薬師に願をかける時は、東の方(新田町)を向いて手を合 わせて、この線香が消えるまでに治してくれと拝む。 ・ 三隣亡除けには、猿田彦の碑をたてて、三隣亡を信仰している家の方に向けておくとよい。隣近所の 財産をかきあつめて一代だけ栄えるという。三隣亡は三代持たないという。餅、赤飯を、信仰している 人がほしい田んぼに埋めておく。腐らないうちに持ち主に見つかればきかない。三隣亡の日に餅をもら ったら倍にして返さなくてはいけない(箱石ほか)。(三隣亡とはこの日に建築すれば火災を起こすとして忌む日) ・ 箒(ホウキ)を逆さに立てるか、ほうかむりさせておくと、客が早く帰ってくれる。下駄の裏に灸(きゅう)を すえるとよいという。 ・ 火事があると屋敷神様に水をかける。 ・ 火事の時は赤い腰巻をたてておくと飛び火してこない。隣の家が火事のとき、箕(み)であおぐと移って こない。三夫婦がふけば火事がこない。 ・ 火事の時は、七十七のお祝い時の吹き竹で吹く。 ・ 正月飾りをどんど(どんど焼き)で焼いた松の節を屋根の上にあげると火事にならない。餅を焼いて食 べると風邪をひかない。(この時、お菓子、お金、お酒をふるまった。) ・ 初夢は枕の下に縁起の良い絵を置くと良い夢を見られる。 ・ 足を伸ばしていると夢を見ない。 ・ 枕を叩くとその数の時刻に起きられる。 ・ 鶏の初卵を飲ませると安産である。 ・ 便所の神様は手がないので、便所の掃除をするといい子が授かる。 ・ 葬式の時の辻ろうそくを燃やすと、それが燃えきらないうちにお産が出来る。 ・ 正月十五日の小豆かゆは、熱くても吹いて食べない、吹くと田植えに風がふく。十八日に家の周りに まいて虫除けをする。この粥(かゆ)をにわとこの木にハナをかいて餅をさしたもので掻き回し、進ぜて 水引でしばっておく。田植えの時、水口にさしておく。 ・ 節分にはひいらぎの木にいわしの頭をさして軒下にさげる。虫封じになる。節分の豆をホウロクで煮る 時は、最後に「なす、ゆうがおにたかる虫の口を焼く」といってつばきを吹きかけていわしの頭を焼く。 また、四十二色の耕作にたかる虫の口を焼くという。子供のかんの虫を焼くともいう。豆を撒く時は、 床の間から始めて、家のなかを撒き、最後に氏神に撒く。夕方暗くなってくるころ撒き始める。大きな声 で唱える。豆を残しておき、初雷の時食べた(箱石)。 ・ 五月の節供には菖蒲とよもぎの葉を屋根にさす(ふきごもり)。 ・ ほうそう神おくりは、天井裏に竹の棚を作り赤い紙で神様を作る。なおると、わらの馬を作っておくる。 俵の端に赤い紙のへいそくを飾り、わらの馬を作って載せる。それを神社に持って行き、神社へ赤飯を そなえ、帰りに田んぼの人に配る。三本辻や近くの石宮に持って行く。うつぎの木の棚を麻縄で吊って、 玄関に一週間吊るしておく。送りの日に赤飯をあげて利根川に流した。 ・ ねずみ除けにはねずみの穴に杉の葉をつっこむ。桑の皮を一升びんの中に入れ、水いれて浸しておく。 それをねずみの出る所に置く。 ・ きつねやむじなに化かされないようにするには、まゆげにつばきをつける。寝だれ食いするものはむじな がついている。むじなが抜けるとたちまちその人は死んでしまう。このことからむじなは内臓を食うという。 ・ いもりは夕立がこないと、噛んだものを離さないという。 ・ 雨乞いは松の先にオシメをつけ竹ざおに付ける。大川(烏川)に行き、水浴びをして入ったあと、つけておく。 七月頃行った(角渕)。 |
願掛けし、眼病が治ったお礼に白粉を塗ってやる。 薬師様の石像が祀られている。皮膚病や眼病にかかった人は、この薬師に平癒の願掛けをし、治ったらお礼に 白粉塗ってやるそうです。もしもの時は試してみてはいかがでしょうか? |
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