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カスリン台風について 
建設省資料より  

<今の備えで大丈夫でしょうか。備えて置きましょう懐中電気や防災用品。>
  



1,947年(昭和22年)9月8日マリアナ諸島の東方洋上で発生した熱帯性低気圧は発達しながら西北西に進み11日3時ごろにはマリアナ西方の洋上で990ミリバールになって台風カスリンとなった。

その後も発達しながら西北西に進み12日3時ごろには、沖の鳥島付近で急に進路を北に変えた。その時中心気圧は980ミリバールに達していた。

13日14日には中心気圧960ミリバールを示し、最大風速は45m/s、暴風半径は600kmくらいと推定された。

関東で雨が降り出したのは、台風がまだ南方海上にあった13日昼過ぎからで、13日の雨量は平均10〜30mmと少なかった。

14日は台風がかなり南岸に接近して来たので、この日の雨量は西部や北部の山沿いに多く150〜250mmの大雨となった。14日3時に中心気圧960ミリバールと最大となり、一時は上陸するかとみられたが、そのまま北東に進み15日22時ごろ房総半島をかすめて三陸沖に去った。



なぜ、カスリン台風は上陸もしなかったにもかかわらず、大災害をもたらしたのか。それは9月8日ごろから温暖前線が本州付近を横断して停滞し、各地に雨を降らせていた。そこに台風の接近により13日午前から各地は本格的な降雨となった。14日夜半に前線は関東内陸部に入って停滞し、台風が房総半島をかすめて北東へ去った。雨は15日夜半まで降り続いた。その降雨量は河川の計画水位をはるかに上まわり大洪水となった。このため多くの個所で破堤、はんらんした為である。。玉村町でも利根川の堤防が決壊、福島で2箇所、南玉で1箇所。


 群馬県の被害状況

    群馬県死者 592人 ・ 家屋の倒半壊 21,884戸 ・ 家屋の浸水 71,029戸

 近隣の降雨量

    新町 458mm ・ 飯塚 404mm

 浸水区域

    福島・南玉・上飯島・上茂木・箱石・下之宮・小泉・井川・九丁目・飯倉・五料などが浸水した。


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