急性期病棟および専門治療 迅速な受け入れと、早期の社会復帰を目指します

 

急性期病棟開設、および専門治療のご案内

当院では近年、リワーク・デイケアなどの社会復帰への道筋を整えると同時に、精神科救急に力を入れています。

2019年12月に精神科ドクターカーによる独自の精神科救急体制「MOBILE PCU」を稼働したことを皮切りに、翌年5月には急性期病棟を開設し、助けを必要としている患者様を迅速に受け入れ、早い段階で社会復帰につなげる体制を整えました。

また、急性期および慢性期の患者様に向け、より専門性の高い治療法や入院プログラムを積極的に導入しています。治療にあたりましては精神科医、内科医、看護師、精神保健福祉士(PSW)、作業療法士、薬剤師、栄養士など、院内各部門がチームとなり、様々な角度から患者様一人一人のケアと社会復帰をサポートしております。

現在当院で導入している主な治療およびプログラムをご紹介します。諸症状にお悩みで詳しい説明をお聞きになりたい方は、まずは現在通院されている先生にご相談していただき、紹介状をお持ちになってご来院ください。
  ONE TEAM

mECT(修正型電気けいれん療法)

【主な適応疾患】
■抗うつ薬の効果がない重度の統合失調症や躁病、うつ病
■自殺の危険性や重篤な摂食障害など、緊急を要する状態 など

精神疾患の治療は投薬が中心ですが、薬の効果には一定の期間を要します。薬とは異なるアプローチの治療法に電気けいれん療法=ECT(電気けいれん療法:Electro Convulsive Therapy)があります。

ECTは電気的な刺激を与えて脳神経細胞を興奮させることで、脳の機能を回復させ精神症状の改善を図る、国内外で広く治療効果が認められている歴史ある専門療法です。実施にあたっては身体管理の面から入院をしていただき、週2~3回の頻度で通常6~12回の施術を一区切りとして行っています。主に、早急な対処が必要な方やさまざまな薬を試しても効果が感じられない方、また妊娠されている方やご高齢の方、何らかの理由で薬が使用できない方などの治療にも使用されています。

当院では「修正型(=modified)ECT」と呼ばれるmECTを採用しています。mECTは身体への負担が少ない「パルス波」を採用し、全身のけいれんを最小限に抑えるために筋弛緩剤を投与するので、より安全に施術を行うことができます。
mECT
使用の可否は血液検査や心電図、頭部CTなどの検査結果をもとに、患者様が安全に治療を受けられるか、医師を中心とした検討会で慎重に決定します。副作用は、施術直後に筋肉痛や頭痛、認知機能の低下などがありますが、1時間程度で回復します。また、患者様によっては短期的な記憶障害が起こることがあります。致命的となる症状は5万回に1回程度と言われていて、出産や薬の副作用による死亡率よりも低いとされています。なお、現在当院では重篤な副作用のあった患者様の報告はありません。また、施術を一区切り終えても効果はある程度の期間に限られますので、原則投薬治療に切り替えていただく形になります。

関連学会ではmECTにより難治性の症状が改善した例が度々報告されている治療法ですが、安心して治療を受けていただくために、使用には患者様ご本人やご家族への十分な説明の後にご同意をいただいております。また、ご希望により一区切りを待たずにいつでも中止することができます。
mECT

クロザリル(クロザピン)治療

  【患者様の主な適応症状】
■様々な薬を処方されたが効果が見られない(治療抵抗性統合失調症)
■他の薬を使用していても再入院を繰り返している など

統合失調症のうち、様々な薬を試しても十分な効果が見られない、副作用によって薬を必要な量まで飲むことができない、などの症状がある方は「治療抵抗性の統合失調症」の疑いがあります。厚生労働省の調査によると、国内での統合失調症の患者数はおよそ77万人を越え、そのうち治療抵抗性の統合失調症の方は約1~3割(8~23万人)いると推測されています。クロザピン(商品名:クロザリル)は、この治療抵抗性とされる症状をお持ちの方への治療効果が期待されている薬で、海外の多くの統合失調症治療ガイドラインでも広く使用が推奨されています。

クロザリルはまれに白血球値の急激な変化により「無顆粒球症」や「白血球減少症」、糖尿病などの深刻な副作用がでる場合があります。そのため日本では第3者機関であるCPMS(クロザリル患者モニタリングサービス)が、使用できる医療機関および専門講習を習得した医師・薬剤師・業務担当者を登録・管理しており、当院はCPMSによるクロザリルの使用要件をクリアした医療機関となります。

クロザリルの多くの副作用が治療開始から約18週までに起こるため、患者様はこの期間中の入院が必要です。また、使用決定には患者様の治療歴や検査結果をもとに、医師を中心とした検討会で慎重に検討し、ご本人とご家族へ十分な説明を行ったのちご同意を頂いております。

また、使用が決定した患者さまはCPMSへの登録が義務付けられています。CPMSでは医療機関から報告される患者様の血液検査の結果をモニタリングすることで、安全にクロザリルが使用されているかを随時チェックしています。

治療期間中に血液検査の数値に変化が見られた場合は、重篤化を防ぐべく迅速に対応します。万が一深刻な副作用が生じた際には、連携先の病院の血液内科に搬送して治療を行う場合があります。

クロザリル治療
服用には多くのプロセスが必要なクロザリルですが、国内での臨床試験では治療抵抗性とされる方の約6~7割の方に精神症状の改善が見られたという報告があり、生活の質が向上する一助となりうる薬でもあります。患者様、ご家族様は使用について医師との話で理解を深めていただき、慎重にご検討ください。

アルコール治療プログラム

【主な症状】
■昼夜を問わずお酒を飲むようになる
■お酒を飲まないと幻覚や手のふるえが出る
■お酒を飲むための手段を選ばなくなる・暴れる
■ご家族にこれらの症状があり困っている など

お酒は私たちにとって気軽に手に入る嗜好品です。それだけにアルコール依存症に陥るとお酒との距離の取り方が難しく、身体的にも社会的にも問題が生じることがあります。当院では、アルコール依存症の方のための集団療法プログラム「久里浜式認知行動療法(GTMACK)」を活用した教育プログラムを実施しております。
アルコール治療プログラム
プログラムはご本人の同意のもと、入院での実施となり、お酒を断つ「解毒期間」を含めた2~3か月が一区切りです。また、アルコールによる身体機能の低下が見られたり、明らかな幻覚妄想や抑うつの症状で入院されている患者さまにも、同意があれば入院中の状態を見ながらプログラムに参加していただくことができます。
アルコール治療プログラム
解毒期間中は最初に「離脱症状(禁断症状)」が現れ、身体的な依存を取り除くための危険な状態が2週間程度続きます。見方を変えると、この期間を乗り越えれば新しい生活への大きな一歩となります。当院では精神的な管理と同時に内科医による身体的管理を行いつつ、認知行動療法や栄養指導などのプログラムを実施しています。

また、プログラムを終了した方にとって、社会復帰後も断酒を維持できる環境での生活が最も重要です。当院では、精神保健福祉士(PSW)が訪問看護やリハビリ施設の紹介など、みなさんの新しい生活への橋渡しを行っています。
アルコール治療プログラム
 

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  • 診療科目 精神科・心療内科・内科
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  • Tel. 027-269-5111