群馬県前橋市の赤城病院。デイケアで仲間との交流を通し社会生活力を身につけます。
赤城病院リワーク・デイケアは平成20年4月に開所し、復職や就職を希望する方に対してリワークプログラムを実施しております。精神疾患により、再休職や離職に至るケースが多くみられます。そこで、復職までスムーズにつなげていくのがリワークプログラムの役割です。
リワーク利用者総数は25人で、平均利用期間は約6~8ヶ月です。
クリックするとPDF形式でパンフレットがダウンロードできます
■復職に向けた準備を整える
規則正しい通所で生活リズムを改善しつつ、有酸素運動やストレッチなどのプログラムに参加することで、体を動かす感覚を取り戻します。そして、他の参加者と交流を図ることで刺激を受け、孤立感を和らげていきます。
■復職後の再発への対処
症状が安定した段階で、客観的に自分を振り返ったり、ストレス場面に遭遇した際にどう対処したらよいのかを考えて、策を練ることはとても大切です。
■症状の客観的評価と復職の可能性
症状がどの程度良くなっているのか、復職できる準備がどの程度整ってきているのかを自分で評価することは、なかなか難しいものです。スタッフが客観的に観察・評価し、定期的な個別面談を行うことで、現状や症状をフィードバックします。
■復職時の職場連携
復職を成功させるためには、「復職したい」という明確な意志が必要ですが、それに加えて、主治医や産業医・産業保健スタッフ、人事担当者などの意見をすり合わせることも大切です。支援開始時・終了時にコーディネート面談を行うことで、ご本人を中心に、職場と医療の両スタッフが連携して復職を目指していきます。
☆リワーク4月プログラム表(クリックすると開きます)
☆居場所型・プレリワーク4月プログラム表(クリックすると開きます)
○オフィスワーク
・テーマや各自復職までの課題などを、PCを活用し制限時間内に記載します。
計画的な作業遂行能力と、集中力を養う事や、疲労度や作業時間に応じて休憩するスキルの獲得を目指します。この時間に作成した文書は、スタッフとの面談等に活用する事もあります。
何もタスクが無い時に、「仕事を探す」というスキルはどのような職種でも必要とされるスキルです。この時間を通して養う事が出来ます。
また、2~3人のグループで、1つのテーマについて話し合い、グループ同士のディスカッションや意見交換を行います。
他者との考え方や捉え方の違いや、コミュニケーション能力の維持向上を目的とします。また、人間関係について気づきを獲得する事も可能です
○ビジネススキルプログラム(講義 ワーク)
休職中に活用できる制度や、職場におけるメンタルケアについての一般的知識の獲得や、休職に至った場面について事例として取り上げ、解決策や対処策、原因について考えます。
○ワーキングコミュニケーション(講義 ワーク)
円滑なコミュニケーションや信頼関係の構築の為のさまざまなワークを通し、
他者との関係を安定する為に必要なコミュニケーションスキルを獲得します。
○感情コントロール(講義 ワーク)
感情のコントロールがもたらす様々な効果について知識・スキルの獲得を目指します。また、感情の中でも取り扱いの難しいとされている「怒り」について、自分の傾向や、怒り方の様々な癖を知り、対処スキルの獲得を目指します。
○協力型成功体験プログラム(集団)
企業で行われるOJTのワークや、カードによる集団で行う謎解き等を集団で行い、反論の方法や、意見の伝え方について学びます。自分が思う方向に物事が進まない時にも、受け止めながらタスクを進行させる必要があります。思い通りにならない状況になっても、必要なタスクを進行する為のスキルの獲得を目指します。
○基礎体力向上プログラム
有酸素運動を中心に持続的な運動とストレッチやヨガを用いて、基礎体力の向上を図ります。(詳細は運動による効果をご参照下さい。)
○リラクゼーション
ストレス対処法の獲得を目指し、マインドフルネスや、メディカルアロマセラピーやセルフマッサージのワークなどを行っております。
○心理教育
集団認知行動療法では、復職後の再発予防に向けて今までの自分の考え方(認知)や行動のパターンを課題として取り上げ、抑うつ症状を生み出すような思考(自動思考)や行動の癖を見つけ出し、他の視点で状況を見つめストレス状況への対処について見直します。また病状の悪化を見逃さず早期に対処し、就労継続するための、クライシスプランの作成、自分の取り扱いカードの作成を行います。
○集団ミーティング(SHG)
復職に向けた悩みや不安、同じ悩みを抱えるメンバー様同士で対話を通して、ストレス緩和や不安や緊張の緩和を目指します。
スタッフには、リワーク協会主催の研修を受講した医師や看護師、精神保健福祉士がおり、様々な相談に応じることができます。
・統合失調症 パーソナリティ障害 アルコール依存症等の診断を受けていない方、主治医からの許可があり、次の① ②のいずれかに該当される方
①現在休職中の方で現在の職場に復職する意欲がある方
②離職後1年以内であり、概ね6か月以内の就労を目指されている方
以下は必ず該当
・週3日以上、終日プログラムに参加する事が出来る体力がある方
(若しくは利用開始時に復職に向けた体力の回復・増進を目指されている方)
・当院利用規約に同意いただける方