生徒Aの話
電子顕微鏡で蛾の鱗粉を見た顧問がうれしそうに言いました。
鱗粉に規則正しく穴が空いているのは軽量化のため!
穴の変化を調べれば、進化の道筋が分かる!
そんな仮説にのせられて、始めてはみましたが・・・・・
そんな単純なものではありませんでした。
群馬県総合教育センター中村先生に協力していただき研究を進めています。
平成18年12月22,23日東京ビックサイトで中央最終審査がおこなわれました。
翌24日審査結果が発表され勢多農林高校理科部が最高賞を受賞しました。
群馬県で29年ぶり、県内高校では二校目の日本一となりました。
研究題目は「鱗粉の構造と形成に関する研究(破壊から探った構造・形成・進化)」です。
蛾や蝶の鱗粉(羽にある粉)を強度を変えて破壊し、破壊状況の顕微鏡観察から鱗粉構造と形成を考察し、鱗粉構造を鱗翅目の系統樹と関連づけて、
鱗粉構造の進化が軽量化へ向かってきたことを明らかにしました。
県内の方々から祝電やお祝いを頂き、本当にありがとうございました。
皆様のご厚意に改めてお礼申し上げます。