ゴールデンウイークの新歓山行も無事終了し、新入生もワンゲルに馴染んできてから1週間。大型連休が終わったと思っていたら、週末は創立記念日によりまた3連休である。
新歓春合宿に加え、ゴールデンウイークほぼ全てを山(山小屋+雪山)で過ごした数名の屈強ワンゲル部員もいて、色々と疲労(レポート課題)もたまっているはずなので、本来は積極的休養日とでもするべきなのかもしれない。
しかし、もうしばらくは無いせっかくの3連休、最近やたらと気温が高い(天気もよすぎる)、さらに1番疲れているはずの雪山メンバー(特に道場)が行く気満々であったので、これはぜひ!ということで今年1番の沢登りに行くことに。
ちなみに最初は1泊2日で奥多摩最深部の沢に行こうという、季節的にも順序的にもとんでもない計画だったのだが、栗山に相談し(指摘され)、金曜日に新入生も含めたワンゲル飲み会を行い、翌日に日帰りで時期的に(水温が比較的)大丈夫そうな「竜バミ谷」に決定。ちなみに現地までの交通は栗山が車を出してくれたのであった。本当に計画段階から実行まで大活躍である。
日帰り |
2007年5月12日 |
| 部室 | 5:150 |
| シャクナゲ橋 | 8:15 |
| 8:35 | |
| 下駄小屋の滝 | 10:10 |
| 曲り滝 | 10:30 |
| 丸木橋(遡行終了) | 13:00 |
| 13:25 | |
| 二ノ瀬 | 15:05 |
| シャクナゲ橋 | 15:15 |
前日に遊んで当然のごとく部室泊。予報では天気はよいとのことだったので、気がかりはまだ5月初めの沢の水温の低さと水量、早朝目が覚めたときに就寝前からの姿でテレビを囲む1、2年生のやたらと元気な姿がちょっと引っかかるくらいである。
車で移動し3時間で到着。入渓点が奥多摩駅と塩山駅のちょうど中間に位置し、電車、タクシーを使ったらさすがに当日発日帰りはできそうに無い辺鄙すぎる場所である。ちなみにもし使ったら往復1万以上にもれなく片道3、4時間の林道歩きまでついてくる地獄ぶりである。
雲ひとつ無い快晴。久しぶりの沢登りということで、みんな沢タビ履くのに苦労しながらも手早く準備。ゲストの中山さんに出発写真を撮ってもらいテンションあげて出発する。
入渓地点はすぐで早速膝下まで入渓するが水温も問題なく、気持ちよく水の中をザブザブと進んでいく。さすがに膝上まで長時間沈んでいると冷たいが十分楽しめる程度である。
竜バミ谷は小滝大滝が連続してたくさんあり、きれいなナメ滝、水量もちょうどよく、まさに沢登りのおもしろさを凝縮したような非常に楽しい沢である。
トップは青木と道場のアグレッシブ2年生コンビ、さっそく滝に着くと水量関係無しに直登ルートを探して迷わず登る。どんな小さな滝でもあえて水量が多く沢全開の場所を突き進む徹底振りである。
出発してすぐの滝の横のホールドも足場もほとんど無い岩壁ではあえて岩の上を通らず、2人は蟹のように明らかにルートではない壁に張り付いて無事通過。栗山が1番初めに竜バミの水を全身で楽しむこととなる。
竜バミ谷は本流と支流によく水が流れているので、中山さん協力でトップの2人に何度も地形図を開かせてトップの重要な役割のルート確認、読図の訓練を何度もする。沢では何度も地形図を開く癖とともに読図の力をしっかりつけてほしい。リアルに遭難しそう…。
2人はほぼ全ての滝を全身濡れながらも直登し、12mの下駄小屋の滝ですら積極的に水に突っ込み直登する。沢を全身で楽しむ姿は沢屋であり、その積極性は見習いたいくらいである。
8m階段状の滝の前の巻き道を確認してさらに進み、曲り滝に到着。ここまでは全身濡れながらも3点支持でなんとか全ての滝は直登できるくらいであったが、曲り滝は別格で、水量とともに岩が縦や斜めに大きく切り取られているせいで広い間隔でホールドがほとんど無く、上部に出っ張った左右の大岩が圧巻で、垂直に10mノーザイルで登るのは無謀というか危険というか、まず無理と思わせる滝であった。(ここまでに多くの滝を越え結構体力も消耗しているのでそれも要因である)
ということで必然的に@ザイルを出して登るA8m階段状の滝の前の巻き道まで戻る。の2択を迫られることになり、安全重視、所要時間を考慮に入れてここで一本目の休憩をとり巻き道まで戻ることにする。
登りに比べ簡単に巻き道まで戻り大巻きする。巻き道は道がはっきりしないところもあるがとにかく上へ上へと一度登りきればルートは外れない。
倒木が増えるが、水量はまだ多くやたらと攻撃的な滝が続く、青木、道場の2人は一見とても登れそうにない滝でも、全身で水流に突っ込み全て登ってしまった。かなりの滝を登っているのに昨日からの疲れを全く感じさせずタフすぎる。道場に至っては途中でザックを降ろしプチ滝つぼで自ら泳ぎ始める(ゴーグル有り、準備良すぎ)くらいなのでびっくりである。先も書いたように水温は膝上まで沈むと体力を急激に削られる感覚を受けるほどなのであしからず。
滝と流れは途切れずに最後の分岐。遡行終了地点の丸木橋まであと少しなので気合を入れるが、1分もせずに発見。ツメは当然無いので沢の美味しいとこだけ楽しんだままあっけなく遡行終了。ここでようやく2本目の休憩となってしまったが皆気にならなく元気で竜バミ谷を満喫したのが伺える。
装備をはずし、かなり歩きやすい大常木林道をそのまま登り一切無しで下る。地形図には無いが出発して15分ほど仕事道を歩くと左に突然一気に下る道が出現する。あまりの下り具合に怪しさを感じないことも無いがこれが二ノ瀬への直接下山ルートである。
地形図で現在地を常にチェックしながら下る。道は下り一本道なので迷わない。そこら中の木に鳥用の木箱がやたらと設置されていたが鳥の気配は全く感じず、設置位置も人の頭くらいなのでいたとしても落ち着けないような気もする…。
足場がいいので苦も無く下山。満足感に包まれながらそのまま車で直帰である。
竜バミ谷はアクセスは大変だが、沢の楽しさが凝縮されており皆満足していたようで来る価値が十分あったと思う。
(2007年5月18日記す)