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日帰り |
2003年8月17日 |
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20,21日の院試を控え、一足先に受かった私と(*1)、院試とは関係のない3人で行った山。メンバーはM1俵田さん、初川さん、D1西村さん、私の4人である。はじめは土日で宝川ナルミズ沢を遡行する予定だったが、水曜日ごろから降り始めた雨はやまず、日曜日もくもりになるようだったので、土曜夜発ち、日帰りの沢になった。俵田さんと初川さんの話し合いの結果、ナルミズ沢近くの湯檜曽川東黒沢支流白毛門沢に行くことになった。 |
(*1)学科によっては成績の良い順に内部推薦で大学院に行ける人がいる。この幸せな人達の一人に中山は選ばれた為に、院試の前に夏休みを享受する事が出来た。 |
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8月16日土曜日、18時部室集合。実は私は今回あまり乗り気でなかった。というのは土曜日起きてみると天気は雨。山に行くとかそういう問題の前に外に出たくない。部室に行くと誰もおらず、乾かしていたテントをたたんだりして過ごす。初川さんが寝ているというアクシデントもあったものの、全員集まり19:30ごろ、俵田さんの車に乗ってJR上越線土合駅に向かった(*2)。 関越自動車道を経て23:30JR上越線土合駅着。雨にもかかわらず、土合駅は15人ほどいた。中には三条東高校と書かれたテントもある。電気が消えない、いびきのうるさい改札内で24時ごろ寝た。 |
(*2)土合駅はワンゲルではすっかりお馴染みのJRの駅であり、下りのプラットホームが地下の遥か彼方に有る事で有名。「地獄から光明に至る道は長く、そして険しい」(カンタベリー物語)を彷彿させるこの登り階段を回避するこの行動は、賢いというより狡猾である。 |
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17日朝4時半。一度も起きずぐっすり寝た。俵田さんは眠れず車の中で寝たらしい。天気はくもり、灰色の雲が垂れ込めている。5:15土合駅発。白毛門山の登山道に向かうようにして東黒沢に出る。橋がかかっていて、直進すれば白毛門山。東黒沢の水量は普通くらいに見える。東黒沢本流のハナゲの滝まで行ってそこが登れるかどうかで行くかどうかを決める。 |
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遡行を始めてすぐ堰。右側の魚道みたいなところを登る。左岸に迂回してくる道があった。しばらくただの河原を歩いていく。沢が鋭く右に曲がるあたりからナメ(*3)が出てくる。すべすべでたまらない。さらにぐるりと左に曲がるところでハナゲの滝。落差は50mくらいか?傾斜は緩いが立派な滝だ。左岸から右岸に移り、流れのすぐそばを登る。沢タビのフリクションで登る。上のほうで初川さんが二の足を踏んでいた。渓流シューズだとフリクションがいまいちらしい。登ってみると右岸に巻き道があるらしく、林の中をひもがぶら下がっていた。またナメの中を歩いていくと白毛門沢出合。水量比1:1。右が東黒沢本流、左が支流白毛門沢。 |
(*3)ナメ---河床が滑らかな一枚岩である所。滑り台として楽しむ事が出来るナメ滝も有り、沢の魅力の一つとなっている。 |
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白毛門沢に入ってすぐ直登不可能の3mほどの滝。左から巻く。ナメ滝をいくつか越え、880m付近で一本とった。滝もあったりナメもあったりしながら登る。滝は直登できないものもあり、右手から木の根をつかみ、腕力で登ったところもあった。大きい滝では右岸の草付きから高巻きしていった。本流に復帰するまで2本ほど支流を渡ったが、巻き道らしきものがあった。やがて本流に大岩が置いてあるところに出た。でかい。動き出さないか不安になるような丸い形だった。大岩の左を行った。やがて水量1:1の二俣。左俣に入る。入ってしばらくで一本。 |
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天気はくもり、風なし、気温は高く、沢を歩いていても寒くない。西村さんは研究室に所属してからラボに缶詰めの生活を送ってきていて(*4)山には3年のブランクがあるはずなのに、平気でついてくる。そこから10分ほどで三俣。といっても左俣が最初に入ってきて、すぐあと中俣、右俣の分岐だった。右俣に入る。上を仰ぎ見ると稜線が近いが、長かった。雨が降ってきた。滝もほとんどなく、草地が広がり、振りかえるとだいぶ高い。 |
(*4)実験系の大御所化学科の博士過程に在籍しており、「24時間戦えますか」を地で行くハードワークをしている。家族を省みないその生活に愛想を尽かされないかが心配である。 |
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水量も減り、傾斜がきつくなり、滝が出てくる。左から草付きを登っていくと、支流っぽい方に出て本流に戻れなかった。がんばって草地をトラバースを試みると、滑った。10mくらい。何も行動できず、なぜか止まったが、なかなかの恐怖を味わった。雪山の場合はあの状態で滑落停止(*5)をするのかと思うとスゲーと思った。トップを歩いてきたが、ここで交代。しんがりにつく。水流というか雨で一時的に流れているちょっとした溝を登る。左手を見ると稜線は近い。直進すると、俵田さんが上からこっちをのぞいている。「どうしたんですかー」と聞くと「ん、ここ山頂だよ」。ガイドブックだと白毛門山の東の尾根に出るらしいが、われわれは見事に白毛門山山頂から南に徒歩10歩ほどのところに出た。 |
(*5)雪山では滑落した際、ピッケル(刃付きストック)で雪面を抉るように押さえ込み停止する。沢ではビレイを取って無い限り止まるのは難しい。 |
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めでたくピークについたので、一本。雨がぱらつく。持っていったデジカメは濡れてあいにくシャッターが動かなかった(*6)。8800円だしな。みんな雪山パーティーだったので、白毛門山に登るのが初めてなのは私だけだった。初川さんは5回目くらいらしい。西村さんがここで銀マットを飛ばされた話なんかを聞いて、下ることにする。下りはなぜかガンダムの話題になった。私が質問して初川さんが答えるかたち。ひとりで雨の中、白毛門山に登る人がいた。途中で一本とり、また下る。木の根が張りだし、下りにくい。滑る。私は5回くらいこけた。やっとのことで6時間前に出た東黒沢出合に着いた。えんえん下りでけっこう疲れた。白毛門山だけに登ることはあるまいと思った。 |
(*6)デジカメが濡れて故障した場合は修理が有料となってしまう。大抵の場合は特価商品を購入するので、修理費が購入価格より高くなってしまう。どうしてこのような注釈を付けるかと言うと、私が以前デジカメを濡らして故障させてしまった経験が有り、非常に悔しい思いをしたからである。 |
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本降りの雨の中、たらたら土合駅まで。数台の車とすれちがった。雨なのに何しに来るんだろう。土合駅に着くと、三条東高校の人がベンチに座っていた。ザックが濡れていないところを見ると、山に行くのを諦め、もう帰るらしい。三条は新潟県だから下りホームまであの486段を下るのか。かわいそうに。 |
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帰りは谷川温泉と水上駅前ラーメンきむらに寄って帰った。私はラーメンきむらで見事にジャージャータンタン麺デビューをはたして帰った。なぜか雪訓の帰りは水上駅でジャージャータンタン麺を食べるのがワンゲルのおきてなのだ。私は雪山パーティーでないので、食べたことがなかった。スープが薄い気がしたが、まあおいしかった。 初川さんに聞いてもなぜ「ラーメンきむら」で「ジャージャータンタン麺」なのかはわからなかった。「オレがワンゲル入ったときからそうなっていた」そうである。謎は深まるばかりなり。 |
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帰りは、同乗者に「寝たら裸でサービスエリアに残置」と言う運転手、俵田さんのもと、関越自動車道経由で帰った。自分ではがんばっていたのだが、一番寝たのは私で、初川さんに「中山はよっぽど裸になりたいらしいな」と言われてしまった。 |
commented by Mitsui |