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12日目 |
2003年3月9日 |
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またかゆくて午前2時ごろ起きる。結局、ルートバーントラックRouteburn Trackの疲れが完全にはとれないままで、ケプラートラックKepler Trackに行くことになった。
8:30出発。寒くはないがくもり空だ。Routeburn Trackであれだけの晴れをひいたんだから、雨降ってないだけ感謝せねば。DOCのOfficeから先、ボート乗り場のようなところで道を見失った。すぐ別の人たちが正しい道を歩いていたので、後ろにくっついていった。野生動物センターのところで、彼らはどこかへ行ってしまったので、わたしはそこから別れて正しい道を行った。そのあと、道がばらけるところがあって、また迷うのがいやなので、車道に出た。
コントロールゲートControl Gateまで1時間と聞いていたので、1時間で行くつもりだったが、10分余計にかかってしまった。くやしいので休まない。Control Gateはティアナウ湖Lake Te Anauとマナポウリ湖Lake Manapouriを結ぶWaiau RiverのTe Anau側にあり、Lake Te Anauの水位調整をしている水門である。Gateには犬よけのフェンスがあり、Gateを渡ると、ブロドベイBrod Bayへ行く道とレインボウリーチRainbow Reachへ行く道とに分かれる。どちらもKepler Trackの一部だが、わたしは多くの人がとる反時計回りルートで小屋を予約しているので、Brod Bayに向かう。看板にはBrod Bayまで1時間半、Luxmoore Hutまで6時間とあった。
Brod Bayへは平坦な苔むした林の中を歩いていく。ただただLake Te Anauをぐるりと回るだけだ。Control GateからBrod Bayまで1時間でついた。ブロドベイBrod Bayはトイレと火の跡、炊事場らしきものがあった。砂利の岸で一本とる。と思ったら、サンドフライが総攻撃をかけてきて、休めなかった。5分で出発。
Brod Bayから登っていく。傾斜が小さくなるように大きくジグザグになっている。けっこうとばして歩く。最終的に坊主頭であごひげの豊かなドイツ人(仮)さんの後ろを不即不離で1時間ほど歩いた。ちなみにわたしの想像するドイツ人のイメージに合っていただけで、ドイツ人かどうかは不明。Brod Bayから1時間ほどで見晴台があり、木の合い間からLake Te Anauが見えた。だんだんとガスになってくる。雲の中に入った。そのあと、石灰石の露岩。石灰石はlimestoneというそうです。辞書には別項になっていたからかんきつ類のライムとは関係なさそう。しばらく南側斜面を西に歩く。がけになっていて、木で道がつくってあった。そこを抜けると道はまた緩やかに登り、やがて空が明るくなる。明るい霧の中を歩く。空が近いのがわかる。そして森林限界を越える。
そこにはけっこう人がいたので、わたしも一本とる。看板にはラクスモー小屋Luxmoore Hutまで45minと書いてあり、見た目は道もなだらかだ。一本で着くだろう。休んでいるとだんだんガスがひいてきた。
気持ちよく歩く。右手のLake Te Anau側は見事な雲海になっていた。まるで雲の湖のようだ。長い木道を歩いた末、尾根を巻いて13:10、ラクスモー小屋Luxmoore Hutに着く。小屋の直前、鍾乳洞への道を分け、沢を木道で渡る。沢は音はすれども姿が見えなかった。草に隠れているらしい。
小屋に入ると白いひげのワーデンwardenがいて、「ブーツをそこに」と言われた。サンダルだから置けないなあ。ハットパスHut Passは夜切るらしい。テントと同じだ。ベランダが充実してい大変気持ちいい。
荷物を置いてラクスモー洞窟Luxmoore Caveに行った。小屋から徒歩10分。洞窟の入り口までもいくつか穴がある。洞窟は暗く、目が慣れるまで怖い。ヘッドランプをつける。水が流れており、滑る。だんだん、天井が低くなってきたので、天井を押さえつけるようにして滑らぬよう歩く。そのうち、立てなくなり、座って歩く。外の光が届かなくなって左に曲がるところで立てるところがある。その先、流水の中を歩くようになる。こうなるとサンダルは強い。鍾乳石がぶら下がっていた。一見行き止まりのところがあって、そこは左側を行った。太った人は通れないだろう。次に右手から支流が入ってきた。人が通れるサイズなので、帰りに間違えぬようしなければならない。すぐあと、また、右手から小さな支流が入る。これは人が通れない。右に曲がるところでは岩が詰まっていて、上から通る。けっこう低い。そのあと、2分ほど歩いたが行き止まりがない。入るときは「すぐ行き止まりになるだろう、終点まで行ってやる」と思っていたが、一人は心細い。支流もあったし、怖いのでひき返すことにした。帰りは10分で戻れた。行きの下りは20分くらいかけただろう。でも1時間くらい入っているような気がした。そのくらい楽しかった。
この小屋の設備について少し書こう。1階は台所と人の集まるところ。台所は水道とガスコンロがある。コンロはマッチかライターが必要。2階は寝床bunkroomとトイレ。トイレは水洗トイレ4つに微生物処理がひとつ。水洗である。しかも紙つき。と、見ていたら、おばさんがなべを片手にトイレに入ってきた。おい、おばさん、残飯をトイレに捨てるな。
夜はワーデンwardenのPeterさんがみんなに何か話をしていたが、英語がわからぬので、ベッドで寝ていた。そのあと、Hut Passが回収された。21:00就寝。