2002年夏合宿(黒部川上ノ廊下)[1/9]

3年 中山 有 Nakayama Yu

メンバー:C.L.中山(3), 永谷(3), 車(2), 初川(OB)

はじめに

 行き先として考えていたのは、この黒部川上ノ廊下と日高山脈縦走だった。私はどちらも行きたいのでどちらでもよかったのだが、岩登りをはじめた永谷君が日高のヤブを嫌がったので、上ノ廊下ということになった。上ノ廊下だけでは1週間足らずで登れてしまうので、おまけに槍穂縦走を付け加えた。車にも意見を求めたかもしれないが、車がどこに行きたいのか希望を述べていたのかは覚えていない(*1)

(*1)本人すら記憶にない。

 なぜ黒部川上ノ廊下かといえば、私が小学生の時に知っていたことによるのが大きい。私は小学生のとき富山県に住んでおり(*2)、そのときに立山や乗鞍岳に親につれられて登った。家には立山周辺のアルペンマップがあり、親に聞いたりして黒部川上ノ廊下なるところを知っていた。子供のときのイメージはとにかく難しくて危ないところ、でもスケールの大きい沢である、といったところである。行けるものなら行ってみたいという漠然とした憧れを抱いていた。

(*2)余談だが、自分の祖父母の家の近隣にあたるため、ローカルな話で盛り上がれる。

 大学生になってから沢登りをやるようになっても、本を読むと5級と書いてあり、「難しくて自分には行けないだろう」と思っていた。だが、文登研でいっしょの班だった東京学芸大学の人が登っており、「全然難しくなかった」と言っていたことから、現実味がわいてきた。そこで、この合宿の機会に行動にうつしたのである。

 OBの初川さんに計画を話すと、初川さんも行きたいところだったらしく、いっしょに行くことになった。これでメンバーは4人であり、1年生がいない、OBのいる、合宿らしくない合宿になってしまった。

 情報収集は『ROCK & SNOW BOOKS 沢登り』(山と渓谷社,2001)などの本を見たり、文登研で一緒の班だった学芸大の石田君に電話で聞いたりした。

メンバー

3年 中山
筆者であり、沢リーダーである。リーダーだが、ザイルの扱いや登攀能力という点であまり自信がなく、緊張する場面では強がっている節がある。そんなへなちょこリーダーでも大丈夫だろうか(*3)
3年 永谷
この年の春に社会人の山岳団体YCCに所属し、トレ山そっちのけで鍛えた男。私と正反対にザイルの扱いと登攀能力はピカイチ。難点は口の悪さと「もう下山しようぜ」(*4)とかいうモチベーションの低さ。
2年 車
いろんな意味でかわいそうな2年生の車。忍耐力に関しては文句なし。ただそのせいか、人に対して受動的なので、永谷君におもちゃにされている。数学大好き。睡眠時間を削ってでも勉強する(*5)という常人ばなれした考え方の持ち主でもある。
OB 初川
合宿にOBが来るのは異例のことだが、人数が少ないこともあったし、初川さんも上ノ廊下にはいっぺん行ってみたかったこともあって一緒に行くことになった。ただし、上ノ廊下源流部の赤木沢出合まで。

(*3)大丈夫でした。

(*4)口だけで、本心は違うはず…。

(*5)勉強ではなくて趣味である。徹マンやる人には負けるような…。

commented by Kuruma
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